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2026.10.01
更新日:2026.10.01
資産形成ブログ
ウェルスマネジメントとは?サービス内容や富裕層向け資産運用戦略も解説

「ウェルスマネジメント(Wealth Management)」とは、富裕層の個人資産を適切かつ包括的に管理するサービスの総称です。
欧米ではかなり以前から提供されているウェルスマネジメントですが、近年では日本でも富裕層の増加などを背景に注目が高まりつつあります。
しかし、安易な考えでウェルスマネジメントを利用すると、「イメージと違う」といったミスマッチを感じる場合もあるので、注意が必要です。
この記事では、ウェルスマネジメントの基礎知識やサービス一覧を解説します。
富裕層ほどウェルスマネジメントが重要になる理由や組み込みたい実物資産の運用戦略についても紹介するので、参考にしてください。
【基礎知識】ウェルスマネジメントとは

「ウェルスマネジメント」とは金融資産の運用だけではなく、税金対策や次世代への承継など富裕層の個人資産を適切かつ包括的に管理する一連のサービスです。
なお、「ウェルス(Wealth)」とは、英語で富や財産を意味します。
ウェルスマネジメントの対象者は基本的に富裕層や高所得者で、金融機関や各分野のプロフェッショナルによるチームからニーズに合う専門的な支援を受けられるのが一般的です。
起源は11世紀頃にまでさかのぼるとされており、欧米ではかなり前から富裕層向けに提供されてきました。
ここでは、ウェルスマネジメントの基礎知識として、以下の2点を解説します。
- ニーズが高まっている背景
- プライベートバンクとの違い
資産防衛・拡大に特化した富裕層向けのサービスについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】資産防衛・拡大に特化した富裕層向けサービス一覧|選び方や支援事例も紹介
ニーズが高まっている背景
ウェルスマネジメントのニーズが高まっている背景は、以下の3つです。
- 富裕層の増加
- 富裕層におけるニーズの多様化
- ミニマムタックスと呼ばれる富裕層向けの課税強化の実施
野村総合研究所が公表しているデータによれば、2013年と2023年を比較すると超富裕層は約2倍、富裕層は約1.5倍に増加しました。
| 分類 | 世帯の純金融資産保有額 | 世帯数 | |
| 2013年 | 2023年 | ||
| 超富裕層 | 5億円以上 | 5.4万 | 11.8万 |
| 富裕層 | 1億円以上〜5億円未満 | 95.3万 | 153.5万 |
| 準富裕層 | 5,000万円以上〜1億円未満 | 315.2万 | 403.9万 |
| アッパーマス層 | 3,000万円以上〜5,000万円未満 | 651.7万 | 576.5万 |
| マス層 | 3,000万円未満 | 4,182.7万 | 4,424.7万 |
超富裕層や富裕層の増加と同時に、自身の資産管理・形成に悩みを抱える方が増えていると想定でき、ウェルスマネジメントの需要が高まっているのが現状です。
また、資産保有額の増加は相続財産の増加につながり、相続前や相続時に悩みを持つ方が増えることで、ニーズの多様化が進んでいると予想できます。
加えて、年間の合計所得金額が30億円を超える超富裕層を対象とした追加課税措置「ミニマムタックス」が2025年分の所得から適用がスタートしており、節税対策も欠かせません。
今後も超富裕層や富裕層が増加する可能性があり、ウェルスマネジメントのさらなる需要アップが見込まれます。
引用元:野村総合研究所|2025年 野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計
プライベートバンクとの違い
ウェルスマネジメントは富裕層の不動産や法人資産を含めた広義の個人資産を包括的に管理するのに対して、プライベートバンクは富裕層向けに金融サービスを提供します。
具体的な違いは、下表の通りです。
| 項目 | ウェルスマネジメント | プライベートバンク |
| 意味 | 個人資産を適切かつ包括的に管理するサービスのこと | 主に金融サービスを提供する金融機関や部門のこと |
| 提供元 | 金融機関・証券会社・専門会社 | 金融機関・証券会社 |
| 対象者 | 富裕層 | 富裕層 |
| サービス範囲 | ・資産運用 ・不動産の運用・管理 ・税金対策 ・非金融サービス ・法人資産のマネジメント |
・資産運用 ・税金対策 ・相続・承継に関する提案 ・非金融サービス ・ファミリービジネス支援 |
| 担当・体制 | 金融機関や各分野のプロフェッショナルによるチーム | 専任のプライベートバンカー |
資産に対して幅広いサポートを受けたい方にはウェルスマネジメント、資産運用をメインにコンシェルジュ的な支援を受けたい方にはプライベートバンクが向いています。
ウェルスマネジメントで受けられるサービス一覧

ウェルスマネジメントで受けられるサービスには、資産運用やビジネスマッチングなど主に8つあります。
| 分類 | サービス | 内容 |
| 個人資産 | 1.資産運用 | 金融商品の紹介や投資先の提案 |
| 2.不動産の運用・管理 | 現在所有している不動産の管理や売却、新規購入の支援 | |
| 3.税金対策 | 不動産などを活用した相続税や所得税の対策 | |
| 4.資金調達 | 金融機関からの融資など資金調達のサポート | |
| 5.非金融サービスの紹介 | 高級老人ホームの紹介や海外留学のサポート | |
| 法人資産 | 1.ビジネスマッチング | 連携可能な優良企業の紹介や提案 |
| 2.M&A | M&Aの提案・実行の支援や売却後の資金管理 | |
| 3.事業承継対策 | 親族向けの相続・贈与・譲渡や第三者へのM&Aの支援 |
ご自身が求めているサービスや条件と照らし合わせながら、チェックしましょう。
個人資産に対する主なサービス内容
ウェルスマネジメントで受けられる個人資産に対する主なサービス内容は、主に以下の5つです。
- 資産運用
- 不動産の運用・管理
- 税金対策
- 資金調達
- 非金融サービスの紹介
それぞれ詳しく見ていきましょう。
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サービス内容①:資産運用
ウェルスマネジメントでは、株式などの金融商品について商品紹介や投資先の提案といった資産運用のサポートを受けられます。
対応している金融商品の例は、以下の通りです。
- 株式
- 投資信託
- 債券
- 保険 など
「景気変動の影響を受けにくいポートフォリオにしてリスクを抑えたい」など、個々のニーズに合った組み立ての提案をしてもらえるので、理想の投資スタイルに近づきやすくなります。
サービス内容②:不動産の運用・管理
ウェルスマネジメントのサービスでは、以下をはじめとした不動産の運用・管理にも対応しています。
- 不動産の売買
- 既存の不動産に対するサポートや提案
- 相続対策
- 使われていない土地や建物の活用提案 など
場合によっては、自宅の購入・売却やリフォームについても相談できるケースがあり、投資用物件と居住用物件の依頼先を一本化することも可能です。
サービス内容③:税金対策
税負担が重くなりがちな富裕層に向けて、ウェルスマネジメントでは相続税や所得税など税金対策のサービスも提供しています。
例えば、税金対策について以下のようなサービスを受けられます。
- 不動産活用による相続税や所得税の対策
- 生前贈与の提案
- 税制改正への対応提案
- 納税資金の確保に関するアドバイス など
相続税の対策については、遺言書の作成から執行までサポートを受けられる遺言信託や遺産整理のサービスを受けられるケースもあり、相続に関するトラブルを回避しやすいのもメリットです。
サービス内容④:資金調達
多くのウェルスマネジメントでは、以下のように金融機関からの融資など資金調達のサポートを提供しています。
- 金融機関からの融資
- 株式や不動産など、資産の現金化
- 株式の発行 など
必要なタイミングで迅速に資金を確保できれば、急な経済変動や思わぬビジネスチャンスに対応することが可能です。
また、資金調達について早めに相談・対策しておくと、売却する資産が少なく済むので、資産の大幅な減少を回避できます。
サービス内容⑤:非金融サービスの紹介
ウェルスマネジメントは資産運用などの金融サービスを提供しているイメージがありますが、富裕層が必要とする非金融サービスにも対応しています。
非金融サービスの例は、以下の通りです。
- 高級老人ホームや医療機関の紹介
- 受験や海外留学のサポート
- 会員制のラウンジやサロンの斡旋
- 寄附などの社会貢献 など
提供元によって、非金融サービスの内容が異なる点に注意しましょう。
法人資産に対する主なサービス内容

ウェルスマネジメントで受けられる法人資産に対する主なサービス内容は、ビジネスマッチングなど主に3つです。
- ビジネスマッチング
- M&A
- 事業承継対策
それぞれのサービスについて解説します。
サービス内容①:ビジネスマッチング
個人資産の拡大には法人の事業発展が不可欠なケースが多く、ウェルスマネジメントのサービスとして優良企業の紹介などビジネスマッチングを提供している場合があります。
- 連携可能な優良企業の紹介や提案
- 販路拡大の支援
- 専門家との連携 など
ご自身でゼロから連携企業や専門家を探すのには手間がかかりますが、ビジネスマッチングを取り扱っているウェルスマネジメントを利用することで、効率よく事業を拡張できるのが魅力です。
サービス内容②:M&A
個人資産の拡大や事業承継を目的として、M&Aを支援しているウェルスマネジメントもあります。
具体的なサービス内容は、以下の通りです。
- M&Aの提案・実行の支援
- 売却後の資金管理や運用
- 経営陣が株式や一部の事業部門を買い取るMBOのサポート など
事業承継にお悩みの方はもちろん、会社を売却してリタイア後の生活資金や新事業への資金を確保したい方にもウェルスマネジメントの利用が向いています。
サービス内容③:事業承継対策
ウェルスマネジメントの法人資産向けのサービスには、事業承継のサポートもあります。
一口に「事業承継」といっても、継承者候補がいるかどうかによっても対策が大きく異なり、ウェルスマネジメントでは候補がいる場合といない場合の両方に対応しているのが特徴です。
| 継承者候補がいる場合のサービス内容 | 継承者候補がいない場合のサービス内容 |
| ・相続 ・贈与 ・譲渡 ・MBO |
・M&A ・清算 |
このように、ウェルスマネジメントでは事業承継についても目的に合わせて最適なサポートを受けられます。
富裕層ほどウェルスマネジメントが重要になる理由

富裕層ほどウェルスマネジメントが重要になる理由は、以下の2つです。
- 資産が増えるほどリスク管理が重要になる
- 資産の拡大だけではなく防衛・承継まで考える必要がある
重要性を押さえたうえで、ウェルスマネジメントを利用するかどうかを判断しましょう。
理由①:資産が増えるほどリスク管理が重要になる
資産が増加すると管理が複雑になり、比例して損失リスクも大きくなりやすいため、富裕層にとってウェルスマネジメントは欠かせないサービスの1つです。
資産を管理・運用するうえで、踏まえておくべき損失リスクには以下のような例があります。
- 価格変動
- 為替変動
- 流動性
- 金利変動
- インフレ
- 税制改正
- 災害
- 経済・社会情勢の変化
例えば、資産を現金や預貯金で保有している場合、インフレによって大幅に目減りするケースがあり、注意が必要です。
極端に偏った資産構成や経済・社会の変化を考慮していない資産構成は、リスクの影響を大きく受ける可能性があり、包括的な管理が不可欠だといえます。
また、富裕層が保有する資産は膨大であり、日頃の資産管理・運用から相続時の対策まですべてを個人で管理し続けるのは困難です。
ウェルスマネジメントで資産を包括的に管理すれば、ポートフォリオを最適化しやすくなり、リスクの軽減にも役立つでしょう。
理由②:資産の拡大だけではなく防衛・承継まで考える必要がある
富裕層は資産の拡大だけではなく防衛・承継対策も求められるため、ウェルスマネジメントのような資産全体の適切な管理が必須です。
資産の防衛・継承対策が重要となるのは、下表のようなトラブルやリスクによって資産が減少するおそれがあるためです。
| 資産防衛 | ・所得や資産額が増えるほど納税額も高くなる傾向にある ・ミニマムタックスなど、富裕層向けの課税強化が進んでいる ・インフレなどのリスクによる影響を受けやすい |
| 資産継承 | ・遺産総額が大きいと相続税が高額になる可能性がある ・相続税を納付するために多額の現金が必要になり、資産売却を求められるケースがある ・遺産分割をめぐるトラブルによって事業や経営が滞る |
ウェルスマネジメントを通して資産全体の防衛・継承対策を進めれば、税負担やリスクの軽減につながり、資産を最大限に活用しやすくなります。
富裕層のウェルスマネジメントで組み込みたい実物資産の運用戦略

富裕層のウェルスマネジメントで組み込みたい実物資産の運用戦略として、以下の2つを紹介します。
- 一棟マンション
- サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)
日本の税制に強い実物資産を組み込んだ運用戦略を検討しましょう。
実物資産の運用戦略①:一棟マンション
富裕層のウェルスマネジメントで組み込みたい実物資産には、一棟マンションがあります。
下表のように、一棟マンション投資は資産の拡大はもちろん、防衛・継承対策にもつながるためです。
| 資産拡大 | ・家賃収入によって安定的な収益を得やすい ・インカムゲインとキャピタルゲインの両方を期待できる |
| 資産防衛 | ・実物資産のためインフレに強く、リスク軽減に役立つ ・建物費用の減価償却によって長期的に節税効果が見込める |
| 資産継承 | ・現金よりも相続税評価額が低くなりやすい ・賃貸物件はさらに相続税評価額が低くなる傾向にある |
なお、弊社ゴールドトラストでは、資産価値に優れたRC一棟マンションの投資商品をご用意しております。
一棟マンションで長期的に資産を拡大・防衛したい方は、「賃貸住宅系投資」をチェックしましょう。
投資用マンションの特徴やメリット・デメリットが気になる方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
【関連記事】投資用マンションとは?メリット・デメリットから失敗しない選び方まで解説
実物資産の運用戦略②:サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)
富裕層のウェルスマネジメントでは、サ高住への投資も向いています。
家賃収入による安定的な収益やインフレ耐性などに加えて、以下のように将来性も期待できるといった点がサ高住ならではのメリットです。
- 高齢化の進行により、今後も需要が期待できる
- 投資をしながら社会貢献ができる
- 補助金の利用や税制優遇が適用される可能性がある
なお、弊社ゴールドトラストでは、質の高い施設で差別化を狙うサ高住の投資商品を提供しています。
サ高住で社会貢献をしながら安定収入を得たい方は、「施設系投資」をぜひ一度ご覧ください。
サ高住の基礎知識や不動産投資で注目される理由について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてチェックしましょう。
【関連記事】不動産投資で「サ高住」がおすすめの理由|収支内訳や向いている人も解説
【不動産活用】相続を見据えて資産の組み換えに成功した事例

こちらは相続を見越したポートフォリオの再構築について、大家業の方(70代)から相談いただいた事例です。
具体的な相談・提案内容は、下表の通りです。
| 相談内容 | 相続税対策のためになるべく規模の大きい借入れをし、資産を組み替えたい |
| 提案内容 | 借入れの効果と事業の安定性を優先し、住宅金融支援機構の融資を利用したサ高住を提案 |
| 提案の詳細 | ・所在地:岐阜県岐阜市 ・敷地面積:1378.88㎡ ・延床面積:1397.06㎡ ・構造:木造 ・用途:サービス付き高齢者向け住宅 ・階数:2階 |
無事に借入れの確保に成功し、相続対策として資産圧縮の目途が立ったため、次のステップを見越した不動産活用にシフトしています。
本件をはじめとした弊社ゴールドトラストの支援事例について知りたい方は、「実績紹介」をご覧ください。
まずは第一段階として体系的に不動産投資を学びたい方は、「セミナー情報ページ」をチェックしましょう。
まとめ:富裕層こそウェルスマネジメントで資産全体の最適化を

「ウェルスマネジメント」とは金融資産の運用から、不動産の管理や次世代への承継まで富裕層の個人資産を適切かつ包括的に管理するサービスの総称です。
富裕層に対する課税強化の流れもあり、ウェルスマネジメントは不可欠な存在となりつつあります。
また、インフレに強く、安定的な収入を得やすい一棟マンションやサ高住への投資をウェルスマネジメントに組み込むのもおすすめです。
「将来のために資産形成と保全を両立したい」と考えている方は、オンラインセミナーもあわせてチェックしましょう!
【関連記事】【富裕層向け】オーナーチェンジ物件とは?資産拡大を加速させる方法も解説
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この記事の監修者
土地活用事業部 執行役員
西尾 陽平
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[ 保有資格 ]
資産形成シニアコンサルタント、2級ファイナンシャル・プランニング技能士大学卒業後同社へ入社し、地主さんの土地活用という資産形成や節税を実践で学び、現在は土地のない方へ、土地から紹介し不動産の資産形成の一助を行っている。又、100億円資産形成倶楽部事務局責任者として、ご相談に乗っている。実践の中で身に付いた視点で、分かりやすく皆様に不動産投資のあれこれをお伝えしています。
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