【愛知県】資産価値が落ちない街ランキング!不動産投資がおすすめの理由も

【愛知県】資産価値が落ちない街ランキング!不動産投資がおすすめの理由も

不動産投資を考えて、「愛知県で資産価値が落ちない街を知りたい」と考える方も多いでしょう。
愛知県には、三大都市の1つである「名古屋市」をはじめとしてさまざまな市町村があり、やみくもに不動産投資をすると失敗のリスクがあるため注意が必要です。

この記事では、愛知県の資産価値が落ちない街ランキングを紹介します。
中部圏の資産価値が落ちない街ランキングで愛知県が上位を占める理由や、今後の見通しも解説するので、ぜひ参考にしてください。

 

資産価値の指標となるリセールバリュー(RV)とは

リセールバリュー(RV)とは、分譲されてから10年前後経過したマンションが、新築当時と比較して何倍の価格で取引きされているか示す指標のことです。
リセールバリューは「価格維持率」とも呼ばれており、数値が大きいほど新築時の資産価値を維持できていると考えられます。
リセールバリューの計算方法は、以下の通りです。

築10年前後の中古マンション流通価格÷新築分譲時の価格×100=リセールバリュー(%)

例えば、新築当時の分譲価格が4,000万円のマンションが、10年後に5,000万円で取引きされている場合には、以下のように計算します。

5,000万円÷4,000万円=125%

リセールバリューに影響を与えるのは立地条件や周辺環境などで、利便性が高く人気が集まるエリアの数値は高くなるのが一般的です。

 

愛知県の資産価値が落ちない街ランキングTOP10

愛知県を含めた中部圏のリセールバリューランキングTOP30のリセールバリュー幅は113.4%〜158.6%で、いずれも100%を超えています。
愛知県の資産価値が落ちない街ランキングTOP10は、下表の通りです。

街名 沿線 リセールバリュー
1位:知多市 新舞子駅など 名鉄常滑線 158.6%
2位:名古屋市中区 久屋大通駅など 名古屋市営地下鉄名城線 140.5%
3位:名古屋市千種区 池下駅など 名古屋市営地下鉄東山線 136.8%
4位:豊田市 浄水駅など 名鉄豊田線 125.4%
5位:名古屋市東区 高岳駅など 名古屋市営地下鉄桜通線 125.3%
6位:名古屋市緑区 南大高駅など JR東海道本線 124.8%
7位:名古屋市中村区 名古屋駅など JR東海道本線 124.7%
8位:名古屋市昭和区 川名駅など 名古屋市営地下鉄鶴舞線 122.9%
9位:刈谷市 刈谷駅など JR東海道本線 120.0%
10位:名古屋市名東区 藤が丘駅など 名古屋市営地下鉄東山線 119.9%

資産形成について学びたいという方は、東海地方での不動産投資に強い弊社ゴールドトラストのセミナーページもご覧ください。
愛知県で地価が上がりそうな地域や理由を知りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしましょう。

【関連記事】愛知県で地価が上がりそうな地域や3つの理由を解説

 

1位:知多市(新舞子駅など)

知多市は知多半島の北西部に位置しており、リセールバリュー158.6%と中部圏で最も高い数値を記録する「新舞子駅」があります。
知多市の特徴は、下表の通りです。

項目 内容
アクセス ・電車で名古屋駅まで30分程度、中部国際空港まで10分程度で移動できる
・海沿いには「西知多産業道路」が走り、市外へも移動しやすい
住環境 ・年間の平均気温は17℃と比較的温暖で、年間を通して住みやすい
・沿岸には発電所・製油所など、産業が盛んな臨海工業地帯がある
・新舞子エリアは、海辺のリゾートエリアでマリンスポーツも楽しめる

知多市では「朝倉駅周辺整備事業」が進められており、リニア新幹線の2027年開業予定に合わせてホテルやマンションなどの整備を実施しています。

 

2位:名古屋市中区(久屋大通駅など)

名古屋市中区は市内の中央に位置しており、以下のように中部圏のリセールバリューランキングTOP30に入る駅が数多くあります。

  • 久屋大通駅(RV:140.5%)
  • 舞駅(RV:134.4%)
  • 矢場町駅(RV:133.9%)
  • 東別院駅(RV:133.9%) など

名古屋市中区の特徴は、下表の通りです。

項目 内容
アクセス ・JR・市営地下鉄・名鉄が乗り入れる「金山駅」があるなど利便性が高い
・名古屋高速や国道22号などの主要道路が通り、車でも移動しやすい
住環境 ・名古屋市役所や愛知県庁があり、行政の中心地である
・大型デパート・商業施設が数多く立ち並び、買い物に不自由しない
・名古屋城や名古屋市科学館など、観光スポットも多い

名古屋市中区においては、2027年を目標に「栄地区まちづくりプロジェクト」が進められており、栄地区を中心に開発整備が実施されています。

 

3位:名古屋市千種区(池下駅など)

名古屋市千種区(ちくさく)は市内の北東に位置しており、中部圏のリセールバリューランキングTOP30に入る以下の駅があります。

  • 池下駅(RV:136.8%)
  • 自由ヶ丘駅(RV:120.6%)

名古屋市千種区の特徴は、下表の通りです。

項目 内容
アクセス ・JRや市営地下鉄が区内を走っており、アクセスが良好な環境にある
・電車を使えば名古屋駅まで20分程度で移動でき、通勤・通学しやすい
住環境 ・東山動植物園や平和公園など、緑や動物と触れ合える場所が充実している
・名古屋大学・愛知工業大学・名古屋市立大学などのキャンパスがあり、文教都市としての一面もある

 

名古屋市千種区では、2027年以降に完成予定で千種駅前にタワーマンションの建設計画も進められています。

 

<h3>4位:豊田市(浄水駅など)</h3>

愛知県の中央にある「豊田市」は県内で最も広い面積を持ち、リセールバリュー125.4%の浄水駅があります。
豊田市の特徴は、下表の通りです。

項目 内容
アクセス ・東名高速道路・東海環状自動車道など、主要道路が多く通っている
・市内には鉄道3路線・26駅あり、公共交通機関でも移動しやすい
住環境 ・土地の70%が森林を占め、自然と都会が融合している
・商業施設も数多く、ショッピングやお出かけにも困らない
・自動車関連産業の製造品出荷額が全国屈指で、「クルマのまち」としても知られる

豊田市では豊田市駅周辺の再整備が進められており、2026年頃には若林駅周辺施設整備の実施が見込まれています。

 

5位:名古屋市東区(高岳駅など)

名古屋市東区は市内ほぼ中央にあり、中区・千種区・北区に挟まれた場所に位置しています。
中部圏のリセールバリューランキングTOP30に入る名古屋市東区の駅は、以下の通りです。

  • 高岳駅(RV:125.3%)
  • 森下駅(RV:113.4%)

名古屋市東区にはプロ野球球団の中日ドラゴンズの本拠地「ナゴヤドーム(バンテリンドーム ナゴヤ)」があることでも有名であり、下表のような特徴があります。

項目 内容
アクセス ・電車を使うと、名古屋駅まで10分以内でアクセスできる
・名古屋高速都心環状線などがあり、車での移動もしやすい
住環境 ・錦通・桜通をメインに、大企業の本社ビルなどが立ち並び、経済的な主要エリアでもある
・徳川美術館や建中寺など、尾張徳川家に関連する施設が多くある

 

名古屋市東区では2025〜2028年を目標に筒井地区や葵地区において区画整理などを実施中で、良好な住環境を整える事業が進められています。

 

6位:名古屋市緑区(南大高駅など)

名古屋市緑区は市内の南東に位置し、中部圏のリセールバリューランキングTOP30に入る以下の駅があります。

  • 南大高駅(RV:124.8%)
  • 有松駅(RV:122.6%)

名古屋市緑区の特徴は、下表の通りです。

項目 内容
アクセス ・JR・市営地下鉄・名鉄が走っており、電車で移動しやすい
・名古屋第二環状自動車道や名古屋高速3号大高線など、主要道路も多い
住環境 ・天白川をはじめとした河川や丘陵地帯があり、自然を楽しめる
・大型商業施設やスーパーが多く、手軽に買い物ができる

名古屋市緑区では「鳴海駅前第二種市街地再開発事業」が進行しており、2027年までに連続立体交差事業などを実施することで交通結節点としての役割を高めています。

 

7位:名古屋市中村区(名古屋駅など)

名古屋市の北西にある「中村区」は、中部圏のリセールバリューランキングTOP30に入る以下の駅があります。

  • 名古屋駅(RV:124.7%)
  • 亀島駅(RV:117.8%)

名古屋市中村区には、愛知県の主要駅でもある「名古屋駅」があります。
その他の特徴は、下表の通りです。

項目 内容
アクセス ・JR・近鉄・名鉄・市営地下鉄が集約されており、スムーズに移動できる
・名古屋駅から新幹線に乗れるので、県外へもアクセスしやすい
住環境 ・名古屋駅周辺にはオフィスビルやデパート・商店街があり、利便性が高い
・中村公園や庄内川など、都会でありながらも自然と触れ合えるスポットが多い

名古屋駅周辺では「リニア中央新幹線の開業に向けた都心まちづくり」も進行しています。

 

8位:名古屋市昭和区(川名駅など)

名古屋市の中央に位置している「昭和区」は中区・千種区などに隣接しており、リセールバリュー122.9%の川名駅があります。
名古屋市昭和区の特徴は、下表の通りです。

項目 内容
アクセス ・区の東西南北に市営地下鉄が走っており、手軽に電車を利用できる
・名古屋駅までは電車を使って15分前後でアクセスでき、通勤・通学しやすい
住環境 ・住宅地が多く、比較的静かな環境が整っている
・中京大学・南山大学・名古屋大学のキャンパスがあり、学生が多く活気もある
・鶴舞公園や川名公園など、自然を身近に感じられるスポットがある

名古屋市昭和区には大学のキャンパスに加えて、小中学校も数多くあるため、子育てがしやすいエリアだといえます。

 

9位:刈谷市(刈谷駅など)

刈谷市は愛知県中西部に位置しており、リセールバリュー120.0%の刈谷駅があります。
刈谷市の特徴は、下表の通りです。

項目 内容
アクセス ・市内には名鉄とJRが通っており、刈谷駅は両鉄道が乗り入れている
・名古屋駅まで電車を使えば、20分程度でアクセスできる
・伊勢湾岸自動車道や国道1号線などが走っており、車でも移動しやすい
住環境 ・自動車関連産業の工場が多く立ち並び、産業が盛んで活気にあふれている
・洲原公園や刈谷市総合運動公園など、自然を満喫できる場所が多い

「刈谷市駅前地区第一種市街地再開発事業」が進められており、2027年にはタワーマンションが完成予定で、今後も発展が期待できます。

 

10位:名古屋市名東区(藤が丘駅など)

名古屋市の東にある「名東区」は、千種区や長久手市などとも隣接しており、中部圏のリセールバリューランキングTOP30に入る以下の駅があります。

  • 藤が丘駅(RV:119.9%)
  • 一社駅(RV:113.9%)

名古屋市名東区の特徴は、下表の通りです。

項目 内容
アクセス ・市営地下鉄とリニモが通り、名古屋駅までは電車を使って30分程度で移動できる
・東名高速道路や名古屋第二環状自動車道など、道路網も発達している
住環境 ・藤が丘駅周辺は飲食店や商業施設が集まっており、利便性が高い
・小劇場やスポーツセンターがあるなど、文化・スポーツ活動が盛んに取り組まれている

塚ノ杁池(つかのいりいけ)や牧野ヶ池緑地など、緑あふれるスポットも多く、子育て世帯にも適したエリアだといえます。

 

愛知県における不動産投資の現状

愛知県における不動産投資の現状を、以下の2点から解説します。

  1. マンション価格
  2. 人口の推移

愛知県で不動産投資を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

現状①:マンション価格

愛知県のマンション価格は、下表の通りです。

2024年 中古マンション価格 新築マンション価格
3月 2,512万円 データなし
4月 2,426万円
5月 2,473万円
6月 2,378万円
7月 2,505万円
8月 2,472万円

愛知県の中古マンション価格は2,400万〜2,500万円が目安で、2,400万円を下回る月があるものの、価格の変動幅は比較的落ち着いています。
続いて、東海3県における中古マンション価格の比較は、下表の通りです。

2024年 愛知県 岐阜県 三重県
6月 2,378万円 2,422万円 1,961万円
7月 2,505万円 2,191万円 1,979万円
8月 2,472万円 2,200万円 1,884万円

東海3県の中では、愛知県が最も高い価格でマンションが取り引きされていることがわかります。
区分マンションの価格について最新の状況を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】区分マンションの暴落待ちはリスク大?価格低下の要因やお得に買う方法を解説

引用元:近畿レインズ|2024年月例速報 2024(令和6)年8月度Market Watch

 

現状②:人口の推移

愛知県の人口推移は、下表の通りです。

人口(人)
2003 715万7,692
2008 739万4,926
2013 744万9,643
2018 753万9,076
2023 748万897

2003〜2023年の過去20年間における愛知県の人口推移を確認すると、増加傾向にあります。
ただし、直近4年間は人口減少に転じており、今後の増減は予測できない状況です。

転入と転出を比較すると2023年には2年連続で転入のほうが多く、社会増加となっているため、愛知県は転居先として人気を集めていると考えられます。

引用元:愛知県|あいちの人口 愛知県人口動向調査結果 年報(2023年)

 

中部圏の資産価値が落ちない街ランキングで愛知県が上位を占める理由

中部圏の資産価値が落ちない街ランキングで愛知県が上位を占める理由は、以下の通りです。

  • リニア新幹線の影響で7,000万人規模の市場になると推測される
  • リニア新幹線の開業にあわせて、各地の開発・整備が進んでいる
  • 東海エリアの公示地価は3年で1.8倍になっている

東海エリアにおける不動産の値上がりとともにレバレッジが効きやすくなっており、大きな利益を見込めるため注目を集めています。
また、地方は利回りが高い傾向にあり、効率よく収益を上げたいと考える方にも人気です。

特にリニア新幹線による影響は大きく、開業に向けて駅周辺などの開発・整備が進むのはもちろん、開業後も継続的な経済効果を期待できます。

なお、弊社ゴールドトラストは、東海エリアにおける不動産投資のサポート実績が豊富な会社です。
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愛知県での不動産投資における今後の見通し

愛知県での不動産投資における今後の見通しを、以下の2点から解説します。

  1. オフィスビルやホテルへの投資が増える
  2. 関東と関西の中継地点として物流施設の需要も高まる

今後の見通しを押さえて、不動産投資をスムーズに進めましょう。

 

今後の見通し①:オフィスビルやホテルへの投資が増える

愛知県ではリニア新幹線の開業に向けて、オフィスビルやホテルへの投資が増えると考えられます。
東海道新幹線だと東京〜名古屋間は最短で1時間34分ですが、リニア新幹線は同区間を40分程度で移動できるようになるため、高い需要を期待できるのが魅力です。

リニア新幹線の開業はビジネスマンや国内旅行者だけではなく、外国人旅行者によるホテルの需要アップも見込めます。

また、リニア新幹線の開業にあわせたインフラ開発・整備により、近隣の市町村や県外からも名古屋市・愛知県へのアクセスが向上し、さらに利便性が高まるのもメリットです。
リニア新幹線開通が与える影響について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】名古屋にリニアが開通!不動産へ与える影響と東海地方の不動産がおすすめの理由

 

今後の見通し②:関東と関西の中継地点として物流施設の需要も高まる

物流における2024年問題の影響により、愛知県は関東と関西の中継地点として物流施設の需要も高まると推測できます。
物流の2024年問題とは、働き方改革法案によりドライバーの労働時間に上限が設けられて輸送能力が不足することです。

また、単なる倉庫ではなく、ラウンジやコンビニを併設する快適性の高い物流施設が建設されるケースもあり、ドライバーや環境・地域に配慮された施設づくりが進んでいます。
愛知県ではマンション・オフィスビル・ホテルはもちろん、物流施設も投資対象に含めて検討しましょう。

 

まとめ:愛知県の資産価値が落ちない街ランキングでは名古屋市が優位

愛知県の資産価値が落ちない街ランキングでは、新舞子駅がある知多市などがランクインしました。
愛知県ではリニア新幹線の開業や物流の2024年問題によって、ホテルや物流施設などの需要が高まると考えられるので、投資先として検討してください。

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この記事の監修者

西尾 陽平
西尾 陽平
役職
土地活用事業部 執行役員
保有資格
資産形成シニアコンサルタント、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

大学卒業後同社へ入社し、地主さんの土地活用という資産形成や節税を実践で学び、現在は土地のない方へ、土地から紹介し不動産の資産形成の一助を行っている。実践の中で身に付いた視点で、分かりやすく皆様に不動産投資のあれこれをお伝えしています。