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2026.06.04
更新日:2026.06.04
資産形成ブログ
リスク大?「金投資はやめとけ」と言われる理由|資産形成・防衛のコツも

金投資は「やめとけ」と言われることが多いですが、デメリットだけで判断するのは得策ではありません。
しかし、「本当にやめた方が良いのか」「自分に向いているのか」と悩んでいる方も多いでしょう。
実際、金投資は価格変動リスクやコスト面のデメリットはありますが、長期的な資産防衛には有効な「守りの資産」です。
この記事では、金投資が「やめとけ」と言われる理由や向いている人の特徴を解説します。
守りと攻めを両立させる資産形成の方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
INDEX
【基礎知識】金投資とは

金投資とは、貴金属である金(ゴールド)を購入して資産として保有する投資方法です。
まずは金投資の基礎知識として、以下の2つを解説します。
- 特徴
- 価値の推移
それぞれ詳しく見ていきましょう。
特徴
金投資における最大の特徴は、世界中で価値が認められており、どこでも換金できることです。
株式や債券は発行した企業や国が破綻すれば無価値になりますが、金自体の価値がなくなることはありません。
金投資の具体的な方法は、以下の通りです。
- 金地金(きんじがね)
- 金貨
- 純金積立
- 金ETF(上場投資信託)
- 金投資信託
ただし、金投資では株式の配当金や債券の利子といったインカムゲイン(保有中の定期収入)が得られない点に注意が必要です。
売却時の値上がり益であるキャピタルゲインのみで利益を狙います。
また、売却時の税金は保有期間や金額によって異なります。
このように金投資は、値上がりを期待して保有する「守りの資産」という性質が強い投資方法といえるでしょう。
価値の推移
金の小売価格(1gあたり)は2026年4月時点で約2万7,000円台ですが、中・長期で見ると価値は大きく上昇しています。
小売価格の推移は、下表の通りです。
| 項目 | 直近1か月(3/11~4/10) | 中期(過去5年) | 長期(1978年以降) |
| 期間開始時の小売価格(円/g) | 約2万9,000円 | 約7,000円 | 約1,000円 |
| 傾向 | ほぼ横ばい | 大幅上昇 | 長期上昇トレンド |
中期(過去5年)では金価格が約4倍に上昇しており、特に2024年から上昇ペースが加速しました。
また、長期(1978年以降)では、1980年代初頭の急騰後に約20年間の停滞期がありましたが、約27倍に上昇しています。
金価格は短期的に見ると、ほぼ横ばいですが、長期的には右肩上がりで推移していることが分かるでしょう。
引用元:三菱マテリアル|金価格推移
「金投資はやめとけ」と言われる5つの理由

「金投資はやめとけ」と言われるのには、以下5つの理由があるためです。
- 価格変動リスクが高い
- 配当金や利子のようなインカムゲインがない
- 購入手数料が高く保管にもコストがかかる
- 盗難・紛失のリスクがある
- NISAが使えず税制面で不利になりやすい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
理由①:価格変動リスクが高い
金価格は短期間で大きく変動するリスクがあり、特に以下の2点には注意が必要です。
| リスク | 内容 |
| 高値掴み | 急騰時に焦って購入し、価格下落で損失を抱える |
| 為替変動の影響 | ドル建て価格と為替レートの両方が収益に影響する |
高値掴みのリスクは、世界情勢の不安などで金価格が急騰した際、「今買わないと損をする」という心理から高値で購入してしまうケースです。
急騰後は下落することも多く、損失を抱える可能性があります。
また、為替変動の影響については、金が米ドル建てで取引されるため、円高が進行すると円建てでは損失が出る場合があります。
このように、金投資は価格と為替変動の両方が収益に影響するため、購入タイミングの見極めが重要です。
理由②:配当金や利子のようなインカムゲインがない
金投資が敬遠される理由の1つが、保有しているだけでは一切収益を生まないことです。
株式投資であれば保有期間中に配当金が受け取れたり、預貯金なら利息が付いたりします。
また、投資信託でも分配金を受け取れる商品があります。
これらは「インカムゲイン」と呼ばれ、資産を持っているだけで定期的な収入が得られる仕組みです。
しかし、金は保有しているだけでは、1円も増えません。
金投資で利益を得る唯一の方法は、購入した価格よりも高い価格で売却して得られる「キャピタルゲイン(売却益)」だけです。
そのため、定期的な収入を期待する投資家や、複利効果で資産を増やしたい人にとっては、金投資は向いていないといえます。
長期保有を前提とする場合、インカムゲインがないことは大きなデメリットになるでしょう。
理由③:購入手数料が高く保管にもコストがかかる
金投資では購入から保有・売却まで、各段階で手数料がかかります。
投資方法別の主なコストは、下表の通りです。
| 投資方法 | 主なコスト |
| 金地金・金貨 | ・購入・売却時の手数料(スプレッド) ・保管料 |
| 金ETF・投資信託 | ・購入時手数料 ・信託報酬(年率0.2〜1.5%程度) |
| 純金積立 | ・購入手数料(積立額の1.5〜3%程度) ・保管料 ・年会費 |
中でも注意が必要なのが、売買価格の差である「スプレッド」です。
例えば、購入価格が1グラムあたり2万7,000円の場合、売却価格は2万6,800円に設定されています。
この例では、200円の差額が実質的な手数料です。
また、現物で保有する際は、盗難や災害におけるリスク回避のため、貸金庫などの保管サービスを利用するケースが一般的ですが、毎年数千円から数万円の保管費用がかかり続けます。
配当や利息がない金投資では、手数料や保管費用といった支出が収益を削る負担になるため、事前に把握しておくことが重要です。
理由④:盗難・紛失のリスクがある
現物の金(金地金や金貨)を持つ場合、盗難や紛失の危険性が伴います。
ご自宅での保管は手間がかからず便利ですが、防犯面での不安はゼロではありません。
空き巣による盗難はもちろん、火災や地震などの自然災害で失われる可能性もあります。
また、一般的な火災保険では、貴金属の補償額には上限が設けられていることが多く、万が一の際に全額が補償されるとは限りません。
これらのリスクを避けるためには、銀行の貸金庫や専門業者の保管サービスを利用するのが安全です。
しかし、前述の通り保管料が継続的に発生し、利益を圧迫します。
現物保有には「実物を手元に置ける安心感」がありますが、盗難・紛失のリスクと保管コストを負担する必要があることを把握しておきましょう。
理由⑤:NISAが使えず税制面で不利になりやすい
「金投資はやめとけ」と言われる理由の1つに、税制面で不利になりやすい点も挙げられます。
金の現物購入や純金積立は、NISA(※)を利用できません。
※株式や投資信託などで得た利益が非課税になる
一方、金現物や純金積立で得た利益は「譲渡所得」として扱われ、他の所得と合算して課税される仕組みです。
譲渡所得には年間50万円の特別控除があるものの、超過分には所得に応じた税率が適用されます。
また、税率は所得が高いほど上昇するため、他の収入が多い人ほど負担が大きくなります。
ただし、金価格に連動する一部のETFや投資信託であれば、NISAの「成長投資枠」で購入が可能です。
税金の負担を抑えたい場合は、これらの金融商品をNISAで運用すると良いでしょう。
「金投資はやめとけ」が当てはまる人の特徴

「金投資はやめとけ」が当てはまる人の特徴は、以下の3つです。
- 短期間で大きなリターンを狙いたい人
- インカムゲインによる安定収入を重視する人
- 保有中の金銭的・心理的負担を減らしたい人
順番に解説します。
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特徴①:短期間で大きなリターンを狙いたい人
金は価格変動が株式などに比べて緩やかなため、短期間で大きな利益を得たい人には向いていません。
数週間や数か月といった短期間で価格が2倍、3倍になるような急騰は期待しにくい資産です。
そのため、デイトレードのように短いスパンで売買を繰り返し、利益を積み重ねていく投資スタイルには適していません。
金投資は基本的に、長期保有を前提とした「守りの資産」です。
価格が安定している時期も長く、短期的な値動きだけで利益を出すのは難しいでしょう。
短期間で積極的に資産を増やしたい方は、金投資よりも株式投資やFXなど、値動きの大きい金融商品を検討することをおすすめします。
ただし、値動きが大きい分、損失リスクも高くなる点には注意が必要です。
特徴②:インカムゲインによる安定収入を重視する人
定期的な収入を得ながら資産を増やしたい人にとっても、金投資は適していません。
前述の通り、金投資は保有期間中に配当金や利息のようなインカムゲインが一切得られないためです。
利益を得るには売却して値上がり益を得るしかないため、保有期間中は収入がゼロの状態が続きます。
一方、株式投資であれば年1〜2回の配当金、不動産投資なら毎月の家賃収入といったキャッシュフローが期待できます。
| 投資方法 | インカムゲインの有無や種類 |
| 金投資 | なし |
| 株式投資 | 配当金 |
| 不動産投資 | 家賃収入 |
| 債券 | 利子 |
資産からの安定収入を重視する場合は、高配当株や不動産投資などを検討する方が目的に合っているといえるでしょう。
特徴③:保有中の金銭的・心理的負担を減らしたい人
手数料を極力抑えたい方や、保有しているだけでコストがかかるのを避けたい方にとって、金投資は負担になる可能性があります。
金投資には売却手数料や信託報酬などのさまざまなコストが継続的に発生するためです。
例えば、現物で保有する場合は貸金庫の保管料が年間数千円から数万円必要であり、純金積立では購入手数料が積立額の1.5〜3%程度かかります。
これらのコストは、インカムゲインを生まない金投資において利益を直接的に圧迫する要因です。
長期保有すればするほど、コストの負担は積み重なっていきます。
さらに、現物で保有する場合は盗難や紛失のリスクも常に意識する必要があり、心理的な負担も無視できません。
金投資は金銭面でも精神面でも、継続的な負担がかかる投資方法といえるでしょう。
「金投資はやめとけ」で思考停止はNG!資産を守る・増やすポイント

金投資には確かにデメリットがありますが、「やめとけ」で思考停止するのは得策ではありません。
資産を守り、増やすためのポイントは以下の2つです。
- 金は「守りの資産」であることをまず理解する
- 金以外の「増やす資産」を持つ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ポイント①:金は「守りの資産」であることをまず理解する
金投資は短期間で大きく資産を「増やす」投資ではなく、長期的に資産を「守る」ための投資です。
この性質を理解したうえで、取り組むことが大切です。
実際、金投資には以下のようなメリットがあります。
- インフレに強く、現金の価値が目減りしても金の価格は上昇する傾向がある
- 世界共通の価値が認められており、どこでも換金できる
- 有事(戦争や金融危機など)の際に価格が上昇しやすい
- ポートフォリオの分散効果があり、株式市場が下落した際のクッションになる
分散効果を活かすには、資産全体の5〜10%程度を金に配分することが推奨されます。
すべての資産を金に集中させるのではなく、株式や債券など他の資産と組み合わせることがポイントです。
また、金投資は10年、20年といった長期スパンで資産価値を守りたい人に適しています。
例えば、退職後の生活資金や教育資金など、将来のために確保しておく資金の保管先として活用できるでしょう。
ポイント②:金以外の「増やす資産」を持つ
金投資を資産防衛の手段として活用しつつ、同時に収益を生む「増やす資産」を持つことも重要です。
金だけでは資産の実質価値を維持することはできても、インフレ率を上回るペースで大きく増やすことは難しいでしょう。
長期的な資産形成には、キャピタルゲインとインカムゲインの両方が期待できる投資先を組み合わせることが効果的です。
特に、同じ実物資産の中では、不動産投資がおすすめです。
不動産投資は金と同様にインフレに強い実物資産でありながら、家賃収入というインカムゲインも得られる点で優れています。
金で資産を守りながら、収益を生む投資を組み合わせることで、守りと攻めを両立した資産形成が可能になります。
「金投資×不動産投資」は相性抜群?共通点とそれぞれの強み

金投資と不動産投資は、どちらも実物資産という共通点を持ちながら、互いのデメリットを補完し合える相性の良い組み合わせです。
両者の共通点と強みは、下表の通りです。
| 項目 | 金投資 | 不動産投資 |
| 資産の性質 | インフレに強い実物資産 | インフレに強い実物資産 |
| リスク・リターン | ミドルリスク・ミドルリターン | ハイリスク・ハイリターン |
| インカムゲイン | なし | あり(家賃収入) |
| 初期投資額 | 少額から可能 | 高額 |
| 換金性 | 高(すぐに換金可能) | 低 |
金投資は換金性が高く少額から始められますが、インカムゲインは得られません。
一方、不動産は初期投資が高額で流動性が低いものの、家賃収入による安定収入が期待できます。
このように、金で資産を守りつつ流動性を確保し、不動産で安定収入を得ながら資産を増やすという組み合わせは、バランスの取れた資産形成戦略といえるでしょう。
不動産投資の利回りに関する基礎知識や、物件タイプ別の理想利回りについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
【関連記事】不動産投資の利回りとは?平均や理想の数値・最低ラインを解説|計算方法も
金投資のメリットを活かしつつ資産形成を加速させたい方は

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金投資のメリットを活かしながら不動産などで資産を着実に増やしたい方にとって、最適な学びの場となるでしょう。
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金投資に関するよくある質問

金投資に関するよくある質問は、以下2点です。
- 「やめとけ」とよく言われる理由は?
- 金投資に向いている人・向いていない人は?
順番に回答します。
質問①:「やめとけ」とよく言われる理由は?
金投資が「やめとけ」と言われる主な理由は、以下の通りです。
- 価格変動リスクが高く、高値掴みや為替変動の影響を受けやすい
- 配当金や利子のようなインカムゲインが一切得られない
- 購入手数料や保管料など、継続的にコストがかかる
- 現物保有の場合、盗難・紛失のリスクがある
- NISAが使えず、税制面で不利になりやすい
一方で、金は長期的な資産防衛やポートフォリオの分散に有効な「守りの資産」です。
デメリットを理解したうえで、資産全体の5〜10%程度を配分することで、リスクを抑えながら活用できるでしょう。
質問②:金投資に向いている人・向いていない人は?
金投資に向いている人と向いていない人の特徴は、下表の通りです。
| 向いている人 | 向いていない人 |
| ・長期的に資産価値を守りたい ・インフレや有事のリスクに備えたい ・ポートフォリオを分散してリスクを抑えたい |
・短期間で大きなリターンを狙いたい ・インカムゲインによる安定収入を重視したい ・保有中のコストを避けたい |
金投資は積極的に増やす投資ではなく、守りながら安定させる投資です。
この性質を理解し、株式や不動産など他の投資と組み合わせることで効果を発揮します。
まとめ:資産防衛を考えると「金投資はやめとけ」とは言い切れない

金投資には価格変動リスクやインカムゲインがないといったデメリットがありますが、「やめとけ」で思考停止するのは得策ではありません。
金は長期的な資産防衛に有効な「守りの資産」であり、資産全体の5〜10%程度を配分することでポートフォリオの安定性を高められます。
特に不動産投資など「増やす資産」と組み合わせることで、守りと攻めを両立した資産形成が実現できるでしょう。
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【関連記事】不動産投資とは?種類やメリット・初期費用の目安などをご紹介
【関連記事】不動産投資の利回り平均の目安は何%?算出方法やエリアごとの相場を解説
【関連記事】不動産投資で節税効果が得られる人の特徴とは?仕組みや注意点も紹介
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Supervised by
この記事の監修者
土地活用事業部 執行役員
西尾 陽平
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[ 保有資格 ]
資産形成シニアコンサルタント、2級ファイナンシャル・プランニング技能士大学卒業後同社へ入社し、地主さんの土地活用という資産形成や節税を実践で学び、現在は土地のない方へ、土地から紹介し不動産の資産形成の一助を行っている。又、100億円資産形成倶楽部事務局責任者として、ご相談に乗っている。実践の中で身に付いた視点で、分かりやすく皆様に不動産投資のあれこれをお伝えしています。
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