【初心者向け】投資のポートフォリオとは?作成例やチェックポイントを解説
資産運用はポートフォリオを組むことで、リスクを分散して利益を最大化し、投資目標を達成できる可能性があります。
しかし、投資初心者などは「どのように作れば良いのか」「何に気をつけるべきか」など疑問が多いでしょう。
この記事では資産運用に不可欠なポートフォリオについて、具体例を交えながら解説します。
ポートフォリオの作成方法やチェックすべき点もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
投資のポートフォリオとは
投資のポートフォリオとは株式・債券といった複数の異なる資産や、投資商品の組み合わせを把握するためにまとめたものを指します。
ポートフォリオの目的は、資産のリスクおよびリターンのバランスが取れているかを見るためです。
ハイリスクの株式だけ所有していると、失敗した場合大きな損失を被る恐れがあります。
一方、預貯金だけに偏るとリスクは少ないものの、利益を期待することはできないでしょう。
特性の異なる資産を組み合わせて所有し、投資リスクの分散や収益の追求を目指す際にポートフォリオは大いに役立ちます。
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投資方針別のポートフォリオ例
ここではポートフォリオの組み方を、投資方針別に3つ紹介します。
- 小さなリターンを得たい場合
- リスクを抑えつつ相応のリターンも欲しい場合
- 大きなリターンを狙いたい場合
それぞれ詳しく見ていきましょう。
例①:小さなリターンを得たい場合
ローリスク・ローリターンの投資法は、以下のような資産をポートフォリオに組むと良いでしょう。
- 定期預金
- 定額預金
- 財形貯蓄
- 保険
- 国債 など
上記であれば、年率1〜2%の運用利回りを目指せます。
また、下記を加えると年率3%程度も実現可能です。
- 外国債券
- 投資信託
- REIT(不動産の投資信託)
- 外貨預金
- 企業型確定拠出年金 など
例②:リスクを抑えつつ相応のリターンも欲しい場合
ミドルリスク・ミドルリターンの投資法は、リスクを抑えながらもある程度のリターンが欲しい場合に組むポートフォリオです。
主に、以下のような資産を取り入れます。
- 国内株式
- 不動産投資
- 金
- 投資信託
- 外国債券 など
上記であれば、年率3〜5%程度の利回りを目指せるでしょう。
なお、弊社では1口1万円から投資できる、不動産ファンド「ゴールドクラウド」を展開しております。
J-REITよりもリスクが低く、預貯金よりも利益が期待できるため、ローリスク・ミドルリターンの投資法を実施したい方はぜひご相談ください。
例③:大きなリターンを狙いたい場合
ハイリスク・ハイリターンの投資法は、次のような金融商品を組み合わせるのがおすすめです。
- 国内株式
- 外国株式
- 新興国や企業などが発行する債券 など
さらにハイリスクでも構わない場合は、下記の資産を組み合わせると高い収益が期待できます。
- 仮想通貨
- クラウドファンディング
- 先物取引
- FX取引 など
運用利回りは年率5%以上ですが、相応の知識やスキルが必要なため、投資の中級者から上級者向けのポートフォリオといえるでしょう。
【3ステップ】投資におけるポートフォリオの作成方法
ポートフォリオの作成方法を、3つのステップに分けて解説します。
- 投資の方針を固める
- 資産の割合を決める
- 投資先を選ぶ
それでは各ステップについて説明しましょう。
ステップ①:投資の方針を固める
初めにどのようなポートフォリオを作るのか、以下のような投資方針を決めます。
- リスクがあっても、高いリターンを狙う
- リスクとリターンのバランスを取る
- 利益は少なくても安全性を重視する
投資方針を決める際には、リスク許容度を考えて決めましょう。
リスク許容度は投資する方の、収入や家族構成・ライフイベントなどの条件によって変わってきます。
リスク許容度が明確になったら、ポートフォリオの具体的な内容を決めます。
主に検討したいのは、以下の項目です。
- 投資目的
- 目標金額
- 投資期間
- 初期投資額
- 毎月の積立額
- 予想利回り
投資の目的を検討する際は、老後に備えた貯蓄か、子どもの教育資金かなどを明確にします。
その後、目的を達成するために必要な目標金額を設定し、現在保有している資産をもとに、各事項について詳細を詰めていきましょう。
ステップ②:資産の割合を決める
投資する商品の割合を決める際は、コア・サテライト戦略に沿うのがおすすめです。
コア・サテライト戦略とは、ポートフォリオを守りのコア(中核)と攻めのサテライト(衛星)に分けて検討する方法で、安定した利益を得ることが可能になります。
一般的にはコアの資産に70%、サテライトの資産に30%配分するのが良いとされますが、ご自身の投資目的や経験を踏まえて設定しましょう。
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ステップ③:投資先を選ぶ
資産の割合を決めたら、最後に投資先を選びます。
例えば、コアの資産の運用比率を70%とするならば、国債などの債権を中心に保険や投資信託などを組み入れます。
残りの30%については、株式やREITを中心に金や投資信託などを選定すると良いでしょう。
このように投資先を分散させることで、リスクとリターンをバランスよく調整できます。
一般的に定年後の安定した収益を望むなら、債券など守りの商品における比重を高めます。
積極的にリターンを取りたいと思うなら、株式やREITなどの比重を高める構成がおすすめです。
投資におけるポートフォリオのチェックポイント
ポートフォリオは、市場環境や商品の特性などによりバランスが崩れるケースがあります。
したがってポートフォリオを作成したら、そのまま放置するのではなく一定期間ごとに見直すことが必要です。
主なチェックポイントは、以下の3つになります。
- 運用実績や資産配分は想定範囲内か
- ライフステージの変化に合っているか
- 家庭内外の経済状況が考慮されているか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ポイント①:運用実績や資産配分は想定範囲内か
ポートフォリオは、運用実績や資産配分が想定範囲内かを定期的に見直す必要があります。
見直すタイミングは短期的には1年に1度、長期的にはご自身のライフステージが変化した場合にチェックすると良いでしょう。
運用成績を把握するには、次のようなポートフォリオチェックツールを利用すると一目で分かります。
上記のツールは、無料で提供されているため、誰でも手軽に利用できます。
また、資産配分が適正か見直すことも必要です。
一般的に株式は債権よりも変動幅が大きいため、通常両者のバランスは崩れてきます。
そのため、当初予定していた構成比になるよう適宜調整しましょう。
ポイント②:ライフステージの変化に合っているか
ご自身の現在のライフステージに合ったポートフォリオになっているかという点も、重要なチェックポイントの1つです。
下記のようにライフステージが大きく異なると、リスク許容度や投資可能額などはそれぞれ変わってくるでしょう。
- 独身時代の場合
- 子育て中の時期の場合
- リタイアして高齢夫婦だけになった場合 など
独身の場合は、多少リスクを取るポートフォリオでも構いませんが、高齢者は安定した利益が取れる資産運用が必要になります。
したがって、現在のライフステージを考慮し、現状に合ったポートフォリオに組み替えることが大切です。
ポイント③:家庭内外の経済状況が考慮されているか
ポートフォリオが家庭内外の経済状況を考えたものになっているかについても、確認することが必要になります。
資産運用は経済や社会の変動を大きく受け、リスクとリターンが変化します。
最近ではロシアによるウクライナ進行やコロナ禍の影響で、世界の金融市場は激変し、株価や金利は大きく動きました。
国内外の経済状況は家庭にも影響を及ぼすため、暮らしが苦しいときはポートフォリオの見直しや銘柄の入れ替えなどを柔軟に行うと良いでしょう。
まとめ:ポートフォリオは投資比率の確認に必須
投資におけるポートフォリオとは、保有する資産や金融商品の組み合わせを可視化したものです。
ライフステージや経済情勢などで投資比率は変化するため、ポートフォリオは定期的に見直しましょう。
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