資産運用11種類のメリットやリスクを比較!初心者向けのコツも解説

銀行にお金を預けておいても、わずかな利息しか付かない低金利時代、資産を増やす良い方法はないかと悩む方も少なくありません。

一口に資産運用といっても種類が多く、それぞれリスクもあるため、初めて資産運用をする場合は手を出しにくいでしょう。

しかし、投資をしたことがない方でも、資産運用のコツを知れば、リスクを軽減し資産を増やせる可能性があります。

この記事では資産運用の種類とともに、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。投資初心者の方が意識したいコツも、あわせて解説。

資産運用を始めたい方や、投資対象の選択肢を増やしたい方はぜひ参考にしてみてください。

なお、弊社では不動産を中心とした資産形成事業も展開しています。資産形成を始めたい方は、あわせてチェックしておきましょう。



 

資産運用の種類

資産運用にはさまざまな方法がありますが、高い収益を望むと一般的にリスクは大きくなります。

ここでは主な資産運用の方法について、特徴およびメリット・デメリットを見ていきましょう。

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種類①:現預金

メリット ・定額までの預金が保証されるため、比較的安全に運用できる
・少額から始められる
・一定の利息が付与される
デメリット ・他の資産運用と比べて収益率は低い
・インフレになると実質的価値は低下する

預貯金はローリスク・ローリターンゆえに、初心者が最も取り組みやすい資産運用方法です。

預金方法は、普通預金と定期預金に大別できます。

普通預金は日常的な取引に使用し、手数料なしで入出金が可能です。ただし、一般的に利息は低くなります。

一方、定期預金は一定期間お金を預けると、普通預金より高い利息が支払われますが、預金中はお金を引き出せません。また、解約すると通常手数料が掛かります。

全体的に見ると利息は低いものの、資産形成を小さく始めたい方におすすめの方法といえるでしょう。

 

種類②:外資預金

メリット ・円預金と同じ仕組みのため、初心者でも始めやすい
・為替変動により、収益を得られる可能性がある
・外貨預金は一般的に金利が高いため、利息を得られやすい
デメリット ・元本保証がないため、金融機関が倒産すると保護されない
・為替変動リスクがある

外国通貨で預金する外資預金は、銀行や証券会社などで口座の開設が可能です。

預金口座は外貨建てで開設され、米ドルやユーロ・英ポンドなどの主要な通貨で行われます。

円預金より金利が良い場合もあり、為替差益も期待できます。

ただし、為替相場によっては差損が発生することもあるため注意しましょう。

 

種類③:FX(外国為替証拠金取引)

メリット ・レバレッジをかけて、大きな利益を狙える
・24時間取引でき、時間や場所に制約されない
・流動性が高いため、注文価格と実際の取引価格の差が少ない
デメリット ・レバレッジをかける分、損失も拡大する恐れがある
・損失が拡大した場合、追加の証拠金が必要になる

FX(外国為替証拠金取引)は、異なる通貨間の価格変動を利用して利益を追求する金融取引です。

レバレッジ(てこの原理)を利用することで、少ない証拠金で大きな取引ができます。

しかし、ハイリスク・ハイリターンの資産運用方法でもあるため、初心者は避けた方が無難でしょう。

 

種類④:株式

メリット ・企業の成長により、大きな利益を得られる可能性がある
・企業が利益を得た場合、配当金や株主優待を受けられる
・会社の経営に関与する権利がある
デメリット ・株価の下落により、大きな損失を被る可能性がある
・企業が倒産すると、元本を失う恐れがある

株式の購入・所有は、最もメジャーな資産運用方法の1つです。投資家は、株価の上昇や配当の支払いなどにより利益を得られます。

株価はさまざまな要因により大きく動くため、市場分析や企業動向などの専門的な知識も必要です。

どちらかというとハイリスク・ハイリターンな資産運用方法であり、初心者は少額から始めると良いでしょう。

 

種類⑤:不動産

メリット ・家賃という安定した収入を得られる
・経費計上することで節税できる場合がある
・資金があまりなくても、レバレッジを効かせて始められる
デメリット ・多額の初期投資や維持費用が必要になる
・空室リスクや災害などさまざまなリスクがある

不動産投資とは、物件の売買や所有によって収益を得るミドルリスク・ミドルリターンの資産運用方法です。

不動産を安く購入、高く売却して利益を得る投資法もありますが、アパートやマンション・一戸建てなどの賃貸投資が一般的です。

なお不動産投資には、よりリスクの低い不動産ファンドを利用する方法もあります。

介護事業やホテル事業など、投資と同時に社会の役に立ちたい方は、弊社の不動産ファンドをぜひ参考にしてみてください。

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種類⑥:債券

メリット ・利息や元本の返済が約束されているため、安定した収益を期待できる
・ポートフォリオ(※)を多様化するために有効で、リスク分散にも役立つ
・定期的に利子を得られる
デメリット ・信用力の低い債券は債務不履行に陥る恐れがある
・債権を得てから一定期間は換金できない

※保有する資産の構成(組み合わせや割合など)

資金を調達するために発行する債券は、主に次の2種類があります。

  1. 国が発行する債券:国債
  2. 企業が発行する債券:社債

上記のような債券を購入すると、利子や元本の返済を受けることで利益を得られます。

ただし、安全性の高い債券は利回りが低い傾向にあり、どちらかというとローリスク・ローリターンな資産運用方法といえるでしょう。

 

種類⑦:コモディティ(商品)

メリット ・インフレに強い(価格連動により実物資産の価値も上がるため)
・変動要因が株式などと異なるため、ポートフォリオを組み込みやすい
・人口増加や経済成長により長期的に成長する可能性が高い
デメリット ・天候や政治的な要因などで価格が乱高下するリスクがある
・保管や管理が難しくコストやリスクを伴う場合がある

コモディティ(商品)投資は商品や商品先物などを購入し、その価格の変動によって利益を得る資産運用方法です。

コモディティには、主に次のようなものがあります。

  • 貴金属(金、銀、プラチナなど)
  • 農産物(穀物、食品、畜産品など)
  • 金属(銅、アルミニウムなど)
  • エネルギー(原油、天然ガス、石炭など)

一口にコモディティと言っても種類が多いので、それぞれの特性やリスクをしっかり把握することが大切です。

 

種類⑧:投資信託

メリット 分散投資するため、リスクを低減できる
・専門家が運用するため、投資知識がなくても始められる
・証券取引所で売買するため、比較的容易に売買できる
デメリット ・運用会社に手数料を支払う必要がある
・1年間は換金できない

投資信託は、投資家から集めた資金を専門家が運用して株式や債券などに分散投資する資産運用方法です。

少ない資金で多様な投資先に分散投資するため、ミドルリスク・ミドルリターンの投資法といえます。

 

種類⑨:デジタル資産

メリット ・24時間取引が可能なため、自分の都合の良い時間に取引できる
・直接取引が行われるため、取引手数料は低い
・将来有望な投資対象を見極められれば、爆発的な資産拡大が期待できる
デメリット ・価格変動が激しいため、大きな損失を被る恐れがある
・ハッキングや詐欺のリスクがある

デジタル資産とは仮想通貨やNFTなど、オンライン上で所有する資産です。

価格の変動やセキュリティのリスクがあるため、投資初心者にはあまり向きません。

資産運用にある程度慣れ、分散投資の対象を増やしたいときに挑戦してみることをおすすめします。

 

種類⑩:保険

メリット ・生命保険の機能だけではなく、貯蓄もできる
・保険会社に運用を任せられる
・毎月自動的にお金が貯まる
デメリット ・満期前に解約すると元本割れする恐れがある
・一般的に保険料は高くなる

生命保険は、被保険者が亡くなったり高度障害になったりした場合の保証ですが、貯蓄性のある生命保険は同時に資産運用の手段になります。

貯蓄型保険は、主に次の4つです。

  1. 終身保険
  2. 養老保険
  3. 学資保険
  4. 個人年金保険

保険加入者の年齢や加入目的を踏まえて、上手に選択していきましょう。

 

種類⑪:その他(未公開株など)

メリット ・分散投資の選択肢が広がる
・競争性の少ない状況で投資できる
・時間経過とともに資産価値が上がりやすい
デメリット ・流動性が低い
・保管や管理に追加コストがかかる

その他の資産運用方法としては、次のようなものが挙げられます。

  • 未公開株
  • 美術品(絵画や骨とう品など)
  • 太陽光発電システム投資

未公開株や美術品への投資はギャンブル性が高いため、ある程度の投資スキルがないと損失が大きくなる可能性も少なくありません。

また、太陽光発電システムは電力価格の変動により、全体的に収益が下落傾向にあります。

いずれも相当の分析スキルや計画性が必要であり、上級者向けの資産運用方法といえるでしょう。

 

資産運用で初心者が意識したい3つのポイント

投資初心者が特に意識して取り組むべきポイントは、主に次の3つです。

  1. ローリスクの資産運用から始める
  2. 投資対象や時間を分散する
  3. iDeCoやNISAを利用して節税する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

ポイント①:ローリスクの資産運用から始める

初心者はローリスクの資産運用から始め、投資失敗による財産の喪失を回避することが大切です。

リスクが低いと利益も少ない傾向にありますが、その分安全に投資できます。

例えば、次のような金融商品はローリスク・ローリターンで初心者にもおすすめです。

  • 預貯金
  • 貯蓄型保険
  • 債券投資 など

また、不動産の投資信託(REIT)は、資金面がネックで物件を直接購入できない方でも始めやすい傾向にあります。

ご自身のリスク許容度や目的に基づき、投資対象や金額を決定していきましょう。

 

ポイント②:投資対象や時間を分散する

初心者の資産運用では、投資対象や時間を分散することも大切です。

1つの商品にこだわるのではなく、投資信託や債券など異なる金融商品に分散投資することでリスクを抑えられます。

また、時間を分けて定期的に投資することも、分散投資のコツです。

目先のお金にとらわれず、長期運用による利益拡大を図っていきましょう。

 

ポイント③:iDeCoやNISAを利用して節税する

iDeCoやNISAを利用すれば、株式の売却益にかかる20.315%の譲渡所得税を非課税にできます。

iDeCo(個人型確定拠出年金制度)とは個人が自主的に加入し、将来の年金受給時に備えるために運用資産を積み立てる制度です。

資金の引き出しは原則、60歳までできません。

一方、NISA(少額投資非課税制度)は、運用益や配当に対して非課税の特典を受けられる制度です。

iDeCOと異なり、資金はいつでも引き出せます。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った節税方法を取り入れていきましょう。

 

まとめ:資産運用の種類は多種多様

資産運用の方法は、多種多様です。

しかし、高い収益を目指してハイリスク・ハイリターンの商品に投資しても、財産を失ってしまっては身も蓋もありません。

初心者が資産運用を始める際には、ご自身の目標とリスク許容度を考慮したうえで投資対象を選択していきましょう。

なお、弊社では東海地方を中心に、不動産投資のサポート事業を展開しています。

特にクラウドファンディング型投資は初心者でも始めやすく、おすすめです。

手軽な投資資金で不動産投資に挑戦してみたい方は、不動産ファンドページをぜひご覧ください。

オンラインセミナーも随時開催しておりますので、スケジュールについては弊社ホームページ
セミナー情報」よりご確認ください。


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この記事の監修者

西尾 陽平
西尾 陽平
役職
土地活用事業部 執行役員
保有資格
資産形成シニアコンサルタント、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

大学卒業後同社へ入社し、地主さんの土地活用という資産形成や節税を実践で学び、現在は土地のない方へ、土地から紹介し不動産の資産形成の一助を行っている。実践の中で身に付いた視点で、分かりやすく皆様に不動産投資のあれこれをお伝えしています。