【地域別】資産価値が落ちない街ランキングTOP5!おすすめの地方も解説
不動産投資における資産価値は、投資が成功するか否かを左右する非常に重要なファクターです。
資産価値の判断や今後の予測ができれば、不動産投資の成功率は大きく上がります。
この記事では資産価値が落ちない街を、首都圏や近畿圏など地域別ランキング形式で解説します。
指標となるリセールバリューや、おすすめの地域もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
資産価値の指標となるリセールバリュー(RV)とは
リセールバリューは資産価値の指標となり、不動産投資において知っておくべき知識の1つです。
まずは下記を把握し、リセールバリューへの理解を深めましょう。
- 意味
- RVが高い街の特徴
不動産投資を検討している方は、今後にお役立てください。
なお、投資用中古マンションの選び方について詳しく知りたい方は下記記事を参考に不動産投資を始めましょう。
【関連記事】中古マンション投資とは?物件の選び方や融資を成功させるコツを解説
意味
リセールバリュー(RV)とは、10年前に購入した分譲マンションを中古物件として再販売する場合、当時の何倍で売れるかを表した指標です。
つまり、資産を再販売(リセール)した際の価値(バリュー)を示しています。
RVが高いほど、資産価値が維持・向上されたとみなされます。
ただし、RVは過去の実績を表すものであり、今後の資産価値に直結するわけではないことを理解しておきましょう。
なお、RVは以下の計算式で算出できます。
RV(%)=中古販売時の流通価格÷新築販売時の価格✕100 |
あくまで、今後の資産性を予測する材料・参考として利用しましょう。
不動産投資をする際に中古と新築、どちらのマンションが良いか知りたい方は下記の記事をご覧ください。
【関連記事】マンション投資は新築・中古どちらがおすすめ?目的や予算別の選び方も解説
RVが高い街の特徴
RVが高い街には、下記3つの特徴があります。
- 主要駅へのアクセスが良い
- 職住近接型で利便性が良い
- 開発計画や再開発で生活しやすい
再販売する場合、価値の目安は地価です。
生活がしやすく人が集まる場所は需要が高く、地価も上がります。
物件の価値は年数が経過するごとに下がりますが、場所が良ければトータルの資産価値は上昇するのです。
購入当初は人気のなかった場所でも、再開発され商業施設ができれば利便性が良くなり土地の需要は高まります。
結果としてRVが高くなるので、近隣の環境はきちんと把握することが大切です。
特に主要駅・都市部へのアクセスや、商業施設の有無など生活の利便性が重要な要素になります。
生活の基盤となる商業施設があると、RVは安定し変動が少なくなるためです。
なお、開発計画や再開発は都道府県市町村のホームページなどで調べられます。
購入を検討している物件の地域環境は、入念に下調べしましょう。
資産価値が落ちない街ランキングTOP5【首都圏編】
東京カンテイの調査によると、首都圏はリセールバリューが高位で安定しており、トップ30のRV幅は178.5%〜295.5%でした。
調査対象駅の25%が資産価値1.5倍以上になっており、リセールバリューの高い地域となっています。
ランキング1位から5位の街は、下表の通りです。
街名 | 駅名 | 沿線名 | RV |
千代田区 | 新御茶ノ水 | 東京メトロ千代田線 | 295.5% |
港区 | 六本木一丁目駅 | 東京メトロ南北線 | 265.7% |
渋谷区 | 代官山駅 | 東急東横線 | 205.3% |
中央区 | 築地駅 | 東京メトロ日比谷線 | 195.5% |
台東区 | 御徒駅 | JR山手線 | 185.2% |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
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引用元:株式会社東京カンテイ 市場調査部|令和5年東京カンテイ プレスリリース/2023年 中古マンションのリセールバリュー(首都圏)
1位:東京都千代田区(新御茶ノ水駅など)
千代田区内では7駅がRV上位ランキングに含まれており、中でも新御茶ノ水駅が1位でした。
平均坪単価は新築時424.8万円から中古流通時1,255.2万円まで上昇し、3倍近くになっています。
新宿駅や渋谷駅にもアクセスしやすいため、交通の利便性が良い点もランキング上位となる理由の1つです。
大企業の本社が多数あるオフィス街の丸の内や、高級住宅街の番町地区など国内の富裕層から人気が高い街です。
また、千代田区には独自の制度として「次世代育成制度」があります。
児童手当の支給対象とならない児童を養育している家庭に手当が支給される制度で、子育て世帯も生活しやすい街となっているのです。
ただし、不動産投資を千代田区で検討している場合、現在は地価が高いため初期投資が非常に高額になります。
過去の実績だけでなく、今後の予測も立てながら不動産投資をしましょう。
引用元:
・株式会社東京カンテイ 市場調査部|令和5年東京カンテイ プレスリリース/2023年 中古マンションのリセールバリュー(首都圏)
・千代田区|令和5年次世代育成手当(区独自制度)
2位:東京都港区(六本木一丁目駅など)
2位の東京都港区はRVのランキング上位に区内12駅が含まれており、RVは新築時から2.5倍の価値になっています。
国内だけではなく海外の投資家や富裕層からのニーズも高く、1位の千代田区と同様注目すべき街です。
RVのランキング上位には下記の駅が含まれています。
- 4位:赤羽橋駅
- 5位:芝公園駅
- 7位:乃木坂駅
- 8位:麻布十番
- 11位:赤坂駅
麻布や白金台などの高級住宅街もあり、東京タワーやレインボーブリッジなどの観光産業も豊富です。
ただし、千代田区と同様に坪単価が高いため、港区で不動産投資する場合は初期投資に多額の資金がかかることを理解しておきましょう。
3位:東京都渋谷区(代官山駅など)
3位は渋谷区で、駅前の再開発により順位が上がっています。
2021年に開催された東京オリンピックを契機に街の整備や再開発がされており、国立競技場駅などもランクイン中です。
オリンピックや万博など、大きなイベントは再開発や町興しの一手となります。
将来的に世界規模のイベントが予定されている場所は、目をつけておきましょう。
また、渋谷区は駅前に大きな商業施設があり、個性的なショップも豊かです。
老若男女問わず生活の利便性が高い点で、需要のある街となっています。
幼児教育の無償化や渋谷区独自の高齢者を対象としたホームヘルプサービスなど、どの世代も暮らしやすい施策が組まれており、今後注目すべき街の1つといえるでしょう。
引用元
・渋谷区|幼児教育の無償化について(私立幼稚園など)
・渋谷区|ホームヘルプサービス(渋谷区独自サービス)
4位:東京都中央区(築地駅など)
中央区のRVは195.5%で、新築時からおおよそ2倍の資産価値になっています。
中でも築地は、3位の渋谷区内にある国立競技場駅と同様に東京オリンピックの影響で再開発・整備され2021年以降で順位が上昇しています。
日本の江戸文化が色濃く残っている日本橋や銀座なども含まれており、海外からの人気も高いでしょう。
また、中央区は他の区に比べコンパクトで、生活の基盤が凝縮された生活のしやすい街です。
路線も10本以上通っており、公共交通機関も整っています。
さらに、親の帰宅が遅い家庭向けに子どもの一時預かりをするトワイライトステイや一時預かり保育などがあり、近年増加中の共働き家庭からの需要も高まっています。
今後さらに順位を上げる可能性のある、注目すべき街です。
5位:東京都台東区(御徒駅など)
5位の台東区は、御徒町駅などがランクインしています。
RVは185.2%とやや低くなりますが、新築時から1.8倍の資産価値です。
区内には上野や浅草など観光名所が多数あり、隅田川花火大会などイベントによっては盛り上がりを見せる街です。
国内だけではなく、海外からのインバウンドも増加しています。
なお、台東区は23区内でもっとも面積が小さく、また昔ながらの街並みも多くあります。
昔と現代の文化が混在した、趣のある街です。
他区との大きな差は平均坪単価が低い点で、中古流通時447万円/坪と千代田区や港区より安価になっています。
ただ上位ランクに食い込んでいる駅が1つしかないため、今後の発展が気になるところです。
資産価値をキープしている点では、今後も低位安定になる可能性があります。
台東区で不動産投資を検討されている方は、再開発の予定や開発計画をこまめに確認しましょう。
引用元:株式会社東京カンテイ 市場調査部|令和5年東京カンテイ プレスリリース/2023年 中古マンションのリセールバリュー(首都圏)
資産価値が落ちない街ランキングTOP5【近畿圏編】
近畿圏のRV平均は132.3%で、資産価値をキープしています。
RVランキング上位は大阪市・京都市を中心に構成され、3分の2は大阪エリアが占める結果になりました。
ランキング1位から5位の街は、下表の通りです。
街名 | 駅名 | 沿線名 | RV |
大阪市北区 | 大阪 | JR大阪環状線 | 200.7% |
大阪市天王寺区 | 天王寺 | JR大阪環状線 | 187.5% |
大阪市中央区 | 淀屋橋 | 大阪メトロ御堂筋線 | 182.4% |
京都市下京区 | 烏丸 | 阪急京都線 | 175.5% |
京都市東山区 | 祇園四条 | 京都本線 | 172.9% |
各エリアの特徴を把握し、今後の予測に役立てましょう。
なお、地方は坪単価が安いため、首都圏よりも不動産投資の利回りが良くなるケースが少なくありません。
利回りの基礎知識や相場について知りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。
【関連記事】最新の表面利回り事情!実質利回りとの違いや相場を徹底解説
引用元:株式会社東京カンテイ 市場調査部|令和5年東京カンテイ プレスリリース/2023年 中古マンションのリセールバリュー(近畿圏)
1位:大阪府大阪市北区(大阪駅など)
近畿圏で唯一RVが200%台に食い込んだのが、大阪駅のある大阪市北区です。
RVは200.7%で、資産価値は新築時から2倍近くになっています。
北区は大阪の玄関口に位置し、大阪駅周辺は飲食店やショップなどが数多くあり、繫華街として栄えている地域です。
観光名所はあまりありませんが、下記の点でさまざまな年代から需要のある街とされています。
- アクセスの良さ
- 公共交通機関の豊富さ
- 商業施設の多さ
近畿圏では1番の中心部ですが、中古マンション流通時の平均坪単価は393.6万円/坪と首都圏と比べると大幅に下がります。
都市部で不動産投資をしたいと検討している方は、今後注目すべき街の1つです。
引用元:株式会社東京カンテイ 市場調査部|令和5年東京カンテイ プレスリリース/2023年 中古マンションのリセールバリュー(近畿圏)
2位:大阪府大阪市天王寺区(天王寺駅など)
資産価値が落ちない街ランキングの2位は、大阪市天王寺区です。
RVは187.5%で新築時と比較して1.8倍以上になっています。
天王寺区は大阪市の中心に位置し、天王寺駅の周辺に多くの商業施設が立ち並んでいます。
天王寺駅にはJR線や市営地下鉄など複数の鉄道が乗り入れているため、交通の便が良く観光客だけではなく地元の利用客も多い駅です。
また、四天王寺を始めとして、寺院など由緒ある観光名所が数多くあるため、観光産業も発達しています。
幼稚園から大学まで70近くの教育施設を有し、動物園や博物館など文化施設も多くあり、文教の街としても知られています。
そのため、ファミリー世帯からも人気があり、今後資産価値がさらにあがると予測されている街の1つです。
大阪市のホームページなどこまめにチェックし、今後の開発計画など確認しましょう。
3位:大阪府大阪市中央区(淀屋橋駅など)
3位は大阪市中央区で、RVは2位の天王寺区と僅差の182.4%です。
中央区には淀屋橋駅があり、大阪市中心部にアクセスしやすい大阪メトロ御堂筋線が乗り入れています。
中古流通時の平均坪単価が411.1万円/坪とやや高く、需要のある地域です。
区内には大阪城があり、周辺には緑豊かな公園があります。
大阪城を目的とする観光客だけでなく、地元民の憩いの場としても賑わっている場所です。
他にも道頓堀などの観光地があり、インバウンドも多く訪れるエリアです。
不動産投資をする場合、観光客向けで住居には適さない場所があるため、利用用途をきちんと確認しましょう。
4位:京都府京都市下京区(烏丸駅など)
資産価値が落ちない街ランキング4位は、京都市下京区です。
RVは175.5%で、流通時の平均坪単価は336.7万円/坪となっています。
下京区には京都を代表する四条烏丸などの繁華街があり、観光客にも人気のエリアです。
京都タワーや祇園祭の前夜祭をする四条烏丸周辺など、観光名所も多く存在します。
区内のほとんどが繁華街などの市街地で、水産業や農業などの第一次産業は見られません。
京都府内には多くの大手企業の本社が立地しますが、下京区内には任天堂株式会社があり、オフィス街としても知られています。
高島屋や京都駅周辺の商業施設など、地元住民も生活しやすい利便性の良い街です。
5位:京都府京都市東山区(祇園四条駅など)
5位は京都市東山区で、RVは172.9%となっています。
東山区には清水寺をはじめとする有名社寺が数多く存在し、歴史を重んじた昔ながらの街並みが残っている風情のある地域です。
そのため、四季を通じて多くの観光客が訪れ、観光産業が発達したエリアになっています。
国内の観光客だけでなく、インバウンドも非常に多いため今後の発展が気になる街です。
ただし、区内は以下のような傾向があり、場所によって坪単価や需要などが異なります。
- 東部:森林地域
- 西部:住宅街
- 北部:商業地域
東山区で不動産投資を検討する場合には、用途を確定させたうえで需要を調査すると良いでしょう。
資産価値が落ちない街ランキングTOP5【中部圏編】
中部圏の資産価値が落ちない街ランキングTOP5は、以下の通りです。
- 愛知県知多市
- 愛知県名古屋市中区
- 愛知県名古屋市千種区
- 三重県松阪市
- 愛知県豊田市
中部圏のRV平均は110.5%で、資産価値がキープできていないエリアも多数あります。
また、1位の愛知県知多市でもRVが158.6%と資産価値が2倍以上になったエリアはありません。
地方は首都圏に比べて安価な戸建てが多いため、住宅全般の上限が抑制されます。
RVも抑制の影響を受けるため、首都圏と比べて資産価値が上がりすぎない傾向があるのです。
ただし、近年名古屋市近郊を中心に新築時の価格を徐々に上回る地域が増加しており、今後の発展が気になる地域です。
不動産投資を中部圏で検討されている方は、再開発や開発計画を把握しましょう。
引用元:株式会社東京カンテイ 市場調査部|令和5年東京カンテイ プレスリリース/2023年 中古マンションのリセールバリュー(中部圏)
東海地方が資産価値が落ちない街ランキングで上位を取る理由
東海地方の資産価値が落ちない理由としてあげられるのが、リニア中央新幹線計画です。
リニア中央新幹線計画とは、従来の新幹線より速い超電導リニアによって東京から大阪を結ぶ計画です。
これにより、東京から大阪が60分で行き来できるといわれています。
リニア中央新幹線のルートは東海地方を通過するもので、開通すれば7千万人の人口が集中し、地域が活性化されると予測されているのです。
リニア中央新幹線計画が発表されてから東海地方の公示価格も急上昇しており、今後も価格は上昇していくでしょう。
そのため、既に値上がりしている首都圏より、今後上昇が予測される地方都市の方が値上がりのレバレッジが効きます。
これから不動産投資を検討している方には地方都市、特に東海地方がおすすめです。
弊社ゴールドトラストでは、地方で不動産投資に成功するメソッドを紹介しています。
東海地方で不動産投資を成功させたい方は「100億円資産形成倶楽部」のページをご覧ください。
引用元:神奈川県|リニア中央新幹線の概要
まとめ:資産価値が落ちない街ランキングでは東海地方も健闘
RVは過去の実績を表すものですが、今後の資産価値を予測する要素として非常に重要です。
首都圏はRVが200%を超えるところも多く、資産価値が落ちない街ランキングでは上位です。
しかし、リニア中央新幹線ルート内の東海地方も今後資産価値が上がる可能性があり、注目すべきエリアとなっています。
不動産投資を検討している方は、首都圏だけではなく地方も入念に下調べしてみてください。
なお、弊社ゴールドトラストでは、不動産投資を用いてお客様の資産形成をサポートしています。
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