不動産投資は若いうちから始めるべき?メリットとデメリットについて解説
老後2,000万円問題によって不動産投資を検討する若者は増えています。40~50代から始めるよりも有利になる一方、デメリットがあるのも事実です。そこで、当記事では若いうちから不動産投資を始めるメリット・デメリット、成功させるためのポイントについて解説します。
目次
不動産投資を若いうちから始める4つのメリット
不動産投資を若いうちから始めるメリットとして次の4つが挙げられます。
①:リターンを得られる期間が長くなる
②:ローンの返済期間を長くできる
③:長いスパンで資産形成できる
④:投資スキルを早くから高められる
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.リターンを得られる期間が長くなる
不動産投資で得られる利益は入居者から得られる家賃収入です。家賃収入は投資用語で「インカムゲイン」と呼ばれ、資産保有すなわち物件を保有している限り継続的な収入が期待できます。
そのため、20代で不動産投資を始めれば、40~50代よりもリターンを得られる期間は長くなります。
2.ローンの返済期間を長くできる
投資用の物件を購入する場合、金融機関から融資を受けて資金調達するのが一般的です。融資の可否にはじまり、融資額や返済期間、金利などが決定され、若ければ定年までの就業期間が長いためローンの返済期間を長くできます。
若いうちに融資を受けて返済期間を長くした方が月々の返済額を抑えられ、キャッシュフローの改善にもつながるでしょう。
3.長いスパンで資産形成できる
若いうちから不動産投資を始めれば、長いスパンで資産形成が可能です。例えば、不動産投資用のローンを組み、月々のローン返済には毎月の家賃収入を充てておけば、返済負担を軽減できるでしょう。
また、ローン完済期間は30~35年程度のため、20代のうちに不動産投資ローンを組んでおけば、定年退職までにローン完済できる可能性が高くなります。ローンを完済すれば家賃収入を自由に使用できるため、余裕を持って老後資金を確保できるでしょう。
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4.投資スキルを早くから高められる
書籍やネット記事などで知識を深めることはできます。しかし、空室率を抑える物件選びや物件売却などの判断は経験の差が出るため、知識だけではカバーできません。
若いうちから不動産投資を行えれば、投資スキルを早くから高められるため、30代以降から始める人よりも優位に立って投資を行えるでしょう。
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不動産投資を若いうちから始める4つのデメリット
不動産投資を若いうちから始めるデメリットとして次の4つが挙げられます。
①:物件選びが限定的になりやすい
②:個人の信用度を測る属性が低い
③:知識や経験の不足のよる失敗のリスクが高い
④:本業に影響を及ぼす場合がある
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.物件選びが限定的になりやす
ローン審査が通り融資が受けられる場合でも、不動産を購入する際の頭金は物件価格の1~3割程度必要です。したがって、自己資金が少ないと購入できる物件が限られます。
低価格の物件もあるものの、家賃収入に対して購入価格が安い物件は、築年数が古かったり、土地価格が低かったりするなどのリスクが内在している可能性が高いです。そのため、慎重に物件を選ばなければなりません。
2.個人の信用度を測る属性が低い
若いうちから不動産投資を始める場合、最大の障害となるのがローン審査です。ローン審査は物件の価値や健康状態に加えて、個人属性も審査対象となります。
個人属性とは、年収や勤続年数などのことですが、40~50代と比較すると20代は個人の信用度を測る属性が低いです。したがって、審査基準が厳しい銀行の場合、年収や勤続年数などがネックになるためローンの利用は難しいです。
3.知識や経験の不足のよる失敗のリスクが高い
不動産投資は失敗のリスクがあることも考慮しておかなければなりません。失敗する理由のほとんどが空室や家賃下落、火災といったリスク対策を怠るなどの知識・経験不足によるものです。
最悪の場合、物件だけで手放して借入金だけが残る場合もあります。
【関連記事】不動産投資で失敗したらどうなる?失敗する原因と対策を解説
4.本業に影響を及ぼす場合がある
不動産投資にかかわる業務を専門業者へ委託すれば、日常的な雑務はほとんど任せられます。しかし、入居希望者の入居や設備機器の更新、原状回復工事を見積りどおり行うかなどの判断はすべてオーナーが行わなければなりません。
特に入居希望者の入居判断などは早めに行わなければならないため、本業の業務中に連絡が来るなど、本業に影響を及ぼす場合もあります。
【インスタグラム】不動産投資の始め方
若いうちからの不動産投資を成功に導くポイント
若いうちから不動産投資を成功させるためのポイントとして次の3つが挙げられます。
①:知識を身につける
②:リスクを検討し勧誘どおりに進めない
③:自己資金をある程度準備しておく
不動産投資の失敗原因の多くは知識・経験不足です。経験は実際にやらないと身につけられませんが、知識であれば書籍などを通じていくらでも身につけられます。
また、たくさんの物件を見るだけでも目を養うことができるため、日頃からの勉強と情報収集が大切です。
高利回りや優良物件などの言葉を使い、不動産投資に勧誘される場合があります。勧誘どおりに進めるのではなく、情報をもとに自分で考えてリスクを検討するようにしましょう。
また、安易にフルローンを選んでしまうと前述のとおり、金利などによって返済金額が高くなるリスクがあります。したがって、不動産投資を成功に導くためにはある程度自己資金を確保し、なるべくフルローンでは組まないようにしましょう。
まとめ
若いうちから不動産投資を始めると「リターンを得られる期間が長くなる」や「ローンの返済期間を長くできる」といったメリットが得られます。
一方「物件選びが限定的になりやすい」や「個人の信用度を測る属性が低い」など、デメリットもあります。
投資に失敗すると物件を手放して借入金だけが残るリスクもあります。そのため、不動産投資を成功に導くためには、しっかりとポイントを押さえて取り組んでいかなければなりません。
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