【将来に備えて】資産運用セミナーに参加するメリットとは?注意点も解説
資産を効率良く増やすために、「資産運用セミナーに参加して勉強したい」と考える方も多いでしょう。
セミナーに参加すると、基礎知識を身に付けられるなど多くのメリットがあります。
しかし、資産運用セミナーから投資詐欺に遭う可能性もあるので、注意点を踏まえておくことが重要です。
この記事では資産運用セミナーに参加するメリットや、注意点を解説します。
セミナーで学べる内容や、資産運用の重要性が増している理由などもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
資産運用の重要性が増している3つの理由
資産運用の重要性が増している理由は、以下の3つです。
- 収入が増えにくい
- インフレ状態が加速する
- 預金だけでは老後の生活に不安がある
セミナーへ参加する前に、資産運用の重要性について理解を深めましょう。
理由①:収入が増えにくい
給与・退職金・年金支給額などが減少傾向にあり、収入が増えにくいため資産運用に注目が集まっています。
実際、年間平均給与の推移は多少の起伏があるものの、1994年からは減少傾向にあります。
年 | 平均給与(実質) |
1994年 | 465.3万円 |
2004年 | 455.7万円 |
2014年 | 419.2万円 |
2018年 | 433.3万円 |
2018年は、1994年時と比較してマイナス32万円です。
平均給与の変化を確認しても、今後平均給与が大幅にアップするとは考えにくいでしょう。
次に、退職金の推移は下表の通りです。
年 | 退職給付額(定年) |
2002年 | 2,499万円 |
2012年 | 1,941万円 |
2022年 | 1,896万円 |
平均給与同様に退職金も年々減少しており、2002年と2022年を比較すると603万円もの差額が発生しています。
年金支給額の推移も、下表のように減少傾向です。
年 | 厚生年金受給者の平均月額 |
2002年 | 173,565円 |
2012年 | 148,422円 |
2022年 | 144,982円 |
厚生年金は20年間でおよそ月額3万円、年間にして36万円程度も減少しています。
以上のように給与・退職金・年金支給額の大幅な増額を期待できない状況であり、資産運用で資産を増やすことが大切です。
引用元:
・厚生労働省|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える
・厚生労働省|令和5年就労条件総合調査結果の概況
・厚生労働省|平成25年就労条件総合調査結果の概況
・厚生労働省|平成15年就労条件総合調査の概況
・厚生労働省|令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況
・厚生労働省|平成24年度厚生年金保険・国民年金事業の概況
・厚生労働省|平成15年度社会保険事業の概況
理由②:インフレ状態が加速する
インフレが加速すると物価がますます上昇して、現金と預貯金の価値が目減りし続けます。
インフレに弱い現金・預貯金をインフレに強いとされる資産に置き換えて運用すれば、資産が守れるのはもちろん、増やせる可能性もあります。
インフレに強い資産例は、以下の通りです。
- 株式
- 投資信託
- 金
- 不動産
- 外国債券などの外貨建て資産
インフレ下で製品価格を上げやすい企業の株式に投資したり、資産価値の下がりにくい不動産に投資したりすることで、資産を増やせる場合があります。
なお、インフレの指標でもある「消費者物価指数」の推移は下表の通りです。
年 | 前年対比(生鮮食品を除く総合) |
2021年 | -0.2% |
2022年 | 2.3% |
2023年 | 3.1% |
物価は上昇を続けており、今後も継続・加速する可能性も考えられるため資産を守る対策が必要になります。
インフレ対策に向いている投資が気になる方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】インフレ対策に向いている投資法5選!上手に資産を守る・増やす方法も解説
引用元:総務省統計局|2020年基準消費者物価指数全国2023年(令和5年)平均
理由③:預金だけでは老後の生活に不安がある
貯金しにくく物価が上昇しているなかでは、老後に資金不足になる危険性もあり、継続的に資産運用に取り組む必要があります。
特に預貯金だけで老後に備えていると、インフレによって預貯金の価値が下がり続けるので注意が必要です。
退職後も資産運用で継続的に収益を得ていれば、働くのが難しくなっても安心して生活できます。
資産をより多く増やすのはもちろんですが、リスク分散の観点からも資産運用は長期的に実施することも重要です。
退職金全額など大金を一気に投資すると、詐欺に遭ったり全額失ったりするケースもあり、避けるのが無難だといえます。
セミナーなどで勉強しながら資産運用に取り組めば、効率良く安全に資産を増やせるでしょう。
資産運用セミナーに参加する3つのメリット
資産運用セミナーに参加するメリットは、以下の3つです。
- 資産運用の基礎知識を身に付けられる
- 資産運用に関する不安や疑問を相談できる
- 仲間ができて情報交換しやすくなる
近年ではオンラインで学べるセミナーも増えており、自宅にいながら気軽に参加できます。
資産運用セミナーに参加するなら、メリットを最大限に活用しましょう。
メリット①:資産運用の基礎知識を身に付けられる
セミナーに参加すると、資産運用に必要な基礎知識を身に付けられます。
資産運用セミナーでは、正しい知識をプロから直接学べるのが魅力です。
プロに学ぶと、以下のようなメリットもあります。
- トレンドを押さえて学べる
- 理解できない点を質問できる
- 税制改正などを反映した最新情報を得られる
インターネットや動画などでも資産運用の勉強ができますが、欲しい情報が得られなかったり、余計な情報が多かったりして最短では学べません。
また、動画などの勉強は疑問点について質問ができず、分からない用語や内容をそのまま放置して理解を深められない可能性があります。
セミナーでは税制改正があった場合にも最新情報を得られるため、資産運用に関係あるポイントを絞って学べるでしょう。
メリット②:資産運用に関する不安や疑問を相談できる
資産運用セミナーに参加するメリットは、資産運用に関する不安や疑問を相談できる点にもあります。
質疑応答の時間はもちろん、セミナー前後で講師に対して個別で質問・相談できる可能性が高く、日ごろの疑問を解消できます。
講師とは別に金融機関の社員が質問に対応してくれるケースもあり、教育費などお金に関して幅広く相談することも可能です。
資産運用の相談のみで金融機関に足を運ぶのは面倒という方でも、セミナー参加と同日であれば時間を有効活用できます。
無料で開催されている資産運用セミナーも多く、お金をかけずにプロに質問できるのも魅力といえるでしょう。
メリット③:仲間ができて情報交換しやすくなる
資産運用セミナーに参加すると、仲間ができて有益な情報や最新情報を得やすくなります。
1人では得られる情報にも限りがありますが、仲間がいれば幅広く情報収集できるのが魅力です。
仲間から得た情報を取り入れて資産を運用すれば、トレンドを押さえつつ無駄なく投資できます。
また、セミナーに参加することで、資産運用に対するモチベーションがアップにつながるのも嬉しいポイントです。
すべてを独学で勉強していると意欲が低下して挫折する可能性もありますが、セミナーに参加すると講師や仲間から刺激を受けられます。
継続的に資産運用に取り組むためにも、セミナーを活用しましょう。
資産運用セミナーに参加する際の注意点
資産運用セミナーに参加する際の注意点は、以下の2つです。
- 自分でもきちんと調べる
- セールストークを鵜呑みにしない
注意点を踏まえてからセミナーを選定・参加すれば、後悔を回避できるでしょう。
注意点①:自分でもきちんと調べる
「資産運用セミナー」という文字だけ確認して参加するとミスマッチを感じる場合もあるので、自分でもきちんと調べましょう。
資産運用セミナーを選ぶ際に確認すべき項目は、下表の通りです。
チェック項目 | 内容 |
資産運用の種類 | ・不動産などの投資に関するセミナー ・老後の備えに関するセミナー ・お金の基本に関するセミナーなど |
対象者のレベル | ・初心者や上級者向け ・マンションオーナー向けなど |
セミナーの内容 | ・基礎知識の解説 ・税制改正の内容・対策 ・事例紹介など |
講師のプロフィール | ・職業や所属 ・経歴 ・持っている資格 |
例えば、老後に備えて資産形成をしたい場合に、いきなり株式投資に関するセミナーに参加すると、目的に合った知識を得られない可能性があります。
一口に資産運用と言ってもさまざまな種類があるので、ご自身の関心に合っているか確認してください。
注意点②:セールストークを鵜呑みにしない
悪質業者による詐欺被害に遭うケースもあるため、セミナーで商材紹介がある場合は鵜呑みにしないことも大切です。
商品を購入した場合、以下のような詐欺に巻き込まれる可能性があります。
- 高額な投資セミナーに誘導される
- 実体のない商品を売りつけられる
- 架空ビジネスへの出資を勧誘される
「絶対儲かる」「安全かつ高いリターンを得られる」などの断定的な表現で商材を紹介された場合には、契約や購入は避けましょう。
商材紹介があるか気になる場合には、申し込みをする前に主催者側に確認しておくと安心です。
マンション投資詐欺について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】マンション投資詐欺で多い手口と対処法!悪質業者の見分け方や相談先も解説
資産運用セミナーで学べる内容
資産運用セミナーで学べる内容は、主に以下の3つです。
- 資産運用の基礎知識
- 運用する資産の選び方
- 資産別の運用ノウハウ
それぞれの内容について解説します。
学べる内容①:資産運用の基礎知識
資産運用セミナーでは下表のように、金融商品の種類など資産運用に必要な基礎知識を習得できます。
基礎知識 | 内容 |
金融商品の種類 | ・株式 ・投資信託 ・保険など |
投資の方法 | ・分散投資 ・長期投資 ・積立投資など |
その他 | ・マネープランの基礎 ・資産運用の考え方 ・リスクとリターンの関係など |
資産運用で効率良く資産を増やしたり、詐欺被害を回避したりするためには、基礎知識をマスターしておく必要があります。
どの資産を運用すべきか分からない方も、まず金融商品の種類や特徴などを学んでから選択するのがおすすめです。
分散投資についてもっと知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】【初心者向け】分散投資の種類とは?組み合わせるメリットや注意点も解説
学べる内容②:運用する資産の選び方
資産運用セミナーでは、「老後に備えたい」「節税したい」などの目的に合った運用資産の選び方を学べます。
資産状況や目的に合わない資産運用に取り組むと、物理的にも精神的にも負担となるので注意が必要です。
例えば、「少額でコツコツと投資したい」と考えた場合には、1万円などから始められる投資信託などが向いています。
逆に、少額投資を目的としている方が株式の売買に取り組むと、基本的にまとまった資金を必要とするので長続きしません。
資産運用セミナーに参加すれば資産の選び方が理解できるのはもちろん、セミナー前後などにプロに相談して決められるのもメリットです。
資産運用の種類が気になる方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】資産運用11種類のメリットやリスクを比較!初心者向けのコツも解説
学べる内容③:資産別の運用ノウハウ
資産運用セミナーでは、不動産や株式など資産別の運用ノウハウも学べます。
再現性が高いノウハウを取り入れて資産運用に取り組めば、無駄なく効率的に資産を増やせます。
例えば、不動産運用については以下のノウハウを習得できます。
- 物件選びのポイント
- 所有物件の増やし方
- 不動産の相続税
- 不動産購入による節税
- 家族に資産を残す方法
具体的な事例が解説されるセミナーを選ぶと、ノウハウを活用しながら資産運用する姿がイメージしやすいでしょう。
資産別に特化したセミナーもありますが、どの資産を運用すべきか迷っている方は、まず各金融商品の特徴を勉強するセミナーを選ぶのがおすすめです。
なお、弊社ゴールドトラストでは、不動産投資の運用ノウハウを学べる完全会員制サービスを提供しています。
資産形成の方法を知りたい方は、100億円資産形成倶楽部をご覧ください。
資産運用セミナーへの参加がおすすめの人
資産運用セミナーへの参加がおすすめの人の特徴は、以下の通りです。
- 資産運用を始めたい人
- 資産運用を始めて間もない人
- 資産運用で思っていたような効果が出ていない人
- 資産運用の最新情報を知りたい人
- 将来の資金不足が心配な人
資産運用の初心者やこれから始めようと考えている人は、セミナーを活用すると基礎知識やリスクなどを勉強できます。
資産運用で思っていたような効果が出ていない人も、セミナー参加がおすすめです。
結果が出ていない人は資産運用の方法や運用すべき資産を間違えている可能性があり、セミナーに参加することで運用の軌道修正ができます。
また、税制改正の内容やトレンドなど最新情報を知りたい人にもセミナーでの勉強が有効です。
将来の資金について漠然とした不安を抱えている人は、資産運用セミナーで相談してみてください。
有益な資産運用セミナーの見分け方
有益な資産運用セミナーの見分け方は、以下の3つです。
- ご自身の知識レベルに合っているか
- 参加者の口コミは良いか
- 顧客の獲得が主な開催目的となっていないか
見分け方のポイントを押さえておけば、必要な知識や情報が得られるセミナーに出会えるでしょう。
見分け方①:ご自身の知識レベルに合っているか
やみくもに資産運用セミナーへ参加すると「理解できない」などミスマッチを感じる場合もあるので、知識レベルに合っているかをチェックしてください。
初心者であれば、すでに資産運用を実施している方向けのセミナーや投資経験のある方向けのセミナーは避けるのが無難です。
知識レベルに合うか判断するためには、以下の項目を確かめましょう。
- タイトル
- 講演内容
- カリキュラム
- 参加要件
タイトルに含まれる「経験者向け」「初心者向け」で判断できる場合もありますが、チラシや開催概要は一通り目を通すことが大切です。
見分け方②:参加者の口コミは良いか
セミナー内容が好印象だったとしても、強引な勧誘などを受けるケースもあるので、参加者の口コミも確認しましょう。
「商材を買わされた」「高額なセミナーに誘導された」などの口コミがあった場合には、セミナー参加は避けてください。
参加者の口コミや感想は、以下から確認できます。
- セミナー主催者の公式ホームページ
- SNS
- 個人ブログ
1つの口コミを参考にするのではなく、なるべく良い口コミと悪い口コミの両方を検討するのがおすすめです。
また、同じ悩みを持った方の口コミを参考にすると、セミナー受講後の姿をイメージしやすくなります。
見分け方③:顧客の獲得が主な開催目的となっていないか
顧客の獲得が主な開催目的となっている資産運用セミナーは、勧誘される可能性もあるので注意が必要です。
チラシや公式ホームページなどを確認して、セミナー内で商材紹介があるかなどを確認しましょう。
「商材紹介はありません」「強引な勧誘はありません」などが記載されているセミナーであれば、安心して申し込めます。
顧客の獲得が目的になっているか確認するには、前述した参加者の口コミをチェックする方法も有効です。
最悪の場合、投資詐欺の被害に遭う危険性もあり、資産運用セミナー選びは慎重に進めてください。
資産運用セミナーに関するよくある質問
資産運用セミナーに関するよくある質問として、以下の2つを紹介します。
- 初心者はどのようなセミナーから受けたら良い?
- 無料より有料セミナーのほうがためになる?
疑問を解消してから、資産運用セミナーに参加しましょう。
質問①:初心者はどのようなセミナーから受けたら良い?
投資経験がないなど資産運用の初心者は、基礎知識を学べるセミナーを選ぶのがおすすめです。
最初に資産運用の基礎知識を習得し、次に関心の強い資産を運用する方法を学びましょう。
実際に取り組み始めたあとは、徐々に実践的・専門的な内容のセミナーにステップアップしていくと、レベルに合った知識を段階的に得られます。
いきなり上級者や経験者向けのセミナーを受けた場合、内容を理解できずに参加料が無駄になる可能性もあるので気をつけてください。
また、「老後に備えたい」などの目的が明確な場合には、目的に沿った初心者向けセミナーを選ぶと有益な情報を得られます。
質問②:無料より有料セミナーのほうがためになる?
無料よりも有料のほうがより詳しい情報を得られる傾向にはあるものの、初心者であれば無料のセミナーからでも十分学べます。
証券会社や金融機関などでは無料で初心者向けセミナーを開催しているケースが多いので、積極的に活用しましょう。
有料の資産運用セミナーに参加する場合には、以下の項目をチェックしてください。
- 参加料は高額すぎないか
- 費用に見合う内容を学べるか
- 講師の質は高いか
- 勧誘はないか
少しでも怪しいと感じる要素がある場合には、無理に参加する必要はありません。
有料セミナーと無料セミナーを比較しながら、ご自身に合ったセミナーを選定しましょう。
まとめ:資産運用の知識はセミナーから得るのも1つの方法
基礎知識を身に付けられたり、不安や疑問を相談できたりするセミナーを活用して資産運用に取り組むのも1つの方法です。
レベルに合うセミナーや口コミ評価の良いセミナーを選んで、有益な情報や知識を獲得しましょう。
なお、弊社ゴールドトラストでは、資産運用や不動産投資に関するセミナーを随時開催しています。
「将来のために資産形成したい」と考えている方は、オンラインセミナーもあわせてチェックしましょう!
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