【キャピタルゲインで資産を増やす】キャピタルゲインとインカムゲインはどっちが向いてる?
近年、注目されている投資。
つみたてNISAやiDeCoなど、政府が推奨していることもあり、老若男女問わず多くの人が始めています。
しかし投資を始めるにあたって、予備知識なしで始めるのは大変危険です。
本記事ではキャピタルゲイン、インカムゲインに着目し、資産の増やし方やメリット・デメリットを解説しています。
キャピタルゲイン、インカムゲインとは投資における利益の種類のことで、それぞれに特徴があり、人によって向き不向きがあります。
正しい知識を身につけ、どちらがご自身に合っているかを見極めましょう。
【関連記事】NISA枠を使い切ったらどうする?不動産投資で得られる3つの大きなメリット
目次
キャピタルゲインとはどのような意味?
まず、キャピタルゲインについて解説します。
キャピタルゲインとは、ご自身が保有している資産を売却することで得られる利益のことです。資産とは株式や債券、投資信託はもちろん、不動産等も含まれます。
例えば、500万円で購入した土地が、地価の高騰により1,000万円の価値になった時に売却した場合、差額の500万円がキャピタルゲインになるのです。
逆に売却したことで損失が出た場合、その損失はキャピタルロスと言われます。
キャピタルゲインのメリット
キャピタルゲインのメリットとして、以下の2つが挙げられます。
- 大きな利益を得られる可能性がある
- 短期間で利益を得られる
まず1つ目のメリットは、大きな利益を得られる可能性があるという点。
後ほど説明するインカムゲインよりも大きな利益が期待できます。
しかし、大きな利益を得るためには、資産価値の上昇が期待できるものへの投資が必要です。
まずは市場動向の分析や株式についての知識を得ましょう。
2つ目のメリットは、短期間で利益を得られることです。
株価の場合、株価は常に変動しており、購入直後から値が上がったり下がったりを繰り返しています。土地や建物などの不動産も同様です。
そのため、短期間で利益を得られることも多く、株価変動等をこまめにチェックすれば計画的に資産を増やせます。
キャピタルゲインのデメリット
キャピタルゲインのデメリットとして以下の2つが挙げられます。
- 損失額が大きくなる可能性がある
- 利益が安定しない
前章では、キャピタルゲインは短期間で大きな利益を得られる可能性があるというメリットについて解説しました。
それと同時に、株式の価格下落により損失額が大きくなる可能性もあります。
もちろん株式だけでなく地価も同様で、その地域で地震や津波があると地価の下落が起こる可能性も。
ハイリスクハイリターンであることを忘れずに、慎重な検討が必要です。
また利益が安定しないというデメリットもあります。
後ほど説明するインカムゲインに比べると、利益が安定せず、計画通りにいかない可能性があります。
株価や仮想通貨等はその傾向が顕著で、予想していた期間内に利益が出ない場合も珍しくありません。
予測することも必要ですが、それと同時に時間と金銭にゆとりを持つことも大切です。
キャピタルゲインにかかる税金の例
投資をする上で、税金のことが気にかかる人も多いのではないでしょうか。
キャピタルゲインにかかる税金は、売却する資産により異なります。
例として挙げられるのが以下の2つです。
- 資産が株式・投資信託の場合:申告分離課税
- 資産が不動産の場合:所得税
株式や投資信託のキャピタルゲインは基本的に譲渡所得に該当するため、申告分離課税(※)が適用されます。
計算方法は以下の通りです。
{総収入金額(譲渡価額)-必要経費(取得費+委託手数料等)}×税率=譲渡所得
税率は譲渡所得の20%で所得税15%、住民税5%です。
次に資産が不動産の場合を説明します。
不動産のキャピタルゲインも譲渡所得に含まれますが、不動産の場合は特別控除が適用される場合があるため計算方法が異なります。
特別控除が適用されるかどうかは売却金額に左右されるため、きちんと把握しておきましょう。
引用元:国税庁|令和4年No.1463 株式等を譲渡したときの課税(申告分離課税)
※申告分離課税とは、確定申告の際に他の所得と分離して税金を計算する制度のこと
インカムゲインとはどのような意味?
次にインカムゲインについて解説します。
インカムゲインとは、資産の保有によって得られる利益のことです。
資産の売却益を見込むキャピタルゲインとは異なり、株式の配当金や銀行預金の利息などの継続的な利益が得られます。
また不動産におけるインカムゲインは家賃収入を指します。
家賃収入も株式の配当金と同様に継続的で安定した収益と言えるでしょう。
インカムゲインのメリット
インカムゲインのメリットは以下の2つです。
- 安定した収益を得られる
- 資産を保有したまま利益を得られる
キャピタルゲインがハイリスクハイリターンだとしたら、インカムゲインはローリスクローリターンです。
一時的に値下がりしてもそのタイミングで売却するわけではないため、突然大きな損失が出ることはほとんどありません。
金額は預金や株式により様々ですが、株式の配当金や銀行預金の利息は継続的な収益になります。
定期的に得られる収入のため、収益による計画も立てやすくなる点もメリットと言えるでしょう。
万が一、職を失ってもインカムゲインによる安定した収益は心の支えにもなります。
また、資産を売却せずとも収益が得られるのもメリットの1つ。
いざとなれば売却もできるため、万が一にも備えられるでしょう。
その他にもキャピタルゲインと比べて税率が低い点、少額の自己資金でも始められる点などのメリットが挙げられます。
投資できる金額が少額の人や、投資を始めたいけど損失はしたくない人にはインカムゲインがおすすめです。
【関連記事】少額不動産投資とは?3つの種類とメリット・デメリットなどを解説
インカムゲインのデメリット
インカムゲインのデメリットとして挙げられるのが、短期間で大きな利益は見込めない点です。
株式は多く長く保有していれば配当金も大きくなりますが、すぐに大きな利益が出るわけではありません。
また、株式であれば企業の業績により無配当の場合や配当金の減額等の可能性もあります。
もしインカムゲインで大きな収益を得たい場合は、資産を多く保有すること、そして長く保有するための時間が必要です。
基本的にインカムゲインは定期収入を安定的に得ることを目的としているため、大きな収益を短期間で出したい人には向いていないでしょう。
インカムゲインにかかる税金の例
インカムゲインの税金はキャピタルゲインに比べて少額になります。
例として以下の2つが挙げられます。
- 資産が株式・投資信託の場合:総合課税
- 資産が不動産の場合:総合課税
株式のインカムゲインは配当金のため、配当所得に該当します。
配当所得は原則として総合課税の対象になるため、確定申告が必要になります。
ただし、上場株式の配当金においてはキャピタルゲインと同様の申告分離課税になる場合もあるため、注意しましょう。
総合課税の場合の税率は以下の通りです。
- 上場株式等の配当の場合:15.315%(地方税5%)
- 上場株式等以外の配当の場合:20.42%(地方税無し)
また配当所得の場合、一定の金額であれば納税者の判断により確定申告が不要になる場合もあるので、要件に当てはまるかどうか確認しましょう。
資産が不動産の場合のインカムゲインは家賃収入になるため、不動産所得となります。
不動産所得は給与所得等の他の所得と合わせた総合課税です。
引用元:国税庁|令和4年No.1330 配当金を受け取ったとき(配当所得)
キャピタルゲインとインカムゲインはどっちが向いてる?
キャピタルゲインはハイリスクハイリターン、インカムゲインはローリスクローリターンという特徴があります。
そのため、どのような目的で投資するかによってどちらが向いているか決められるでしょう。
- 投資で大きな収入を得たい人
- 市場動向の分析や投資に時間を避ける人
- ある程度大きな損失があっても問題ない人
上記のように収益を目的として投資をしたい人にはキャピタルゲインが向いていると言えます。
一方でインカムゲインに向いている人は以下のような人です。
- 安定した収益を継続的に得たい人
- 投資にかける時間が取れず、保有しているだけで収益を得たい人
- 投資を始めたての人
インカムゲインは大きな収益を目的とせず、日常的に株主優待や配当金などの恩恵を受けたい人に向いています。
まとめ:キャピタルゲインとインカムゲインの違いとは
キャピタルゲインとインカムゲインは、投資における収益の種類を指します。
2つの違いは以下の通りです。
キャピタルゲイン | インカムゲイン | |
収益と損失 | 大きな収益、大きな損失の可能性 | 少額の収益、少ない損失 |
期間 | 短期間で結果が出やすい | 長期的な目が必要 |
税率 | おおよそ収益の20%程度 | キャピタルゲインより低い税率 |
キャピタルゲインは収益を得ることを目的とした人に向いている投資です。
一方でインカムゲインは継続的に株主優待などの恩恵を受けたい人に向いています。
どちらがご自身に合っているか、投資する目的を明確にしながら検討しましょう。
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