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老後資金も余裕?貯金8,000万円以上を目指す・超える資産運用方法5選

老後資金も余裕?貯金8,000万円以上を目指す・超える資産運用方法5選

「貯金8,000万円あれば老後は安心」と考える人は多いですが、実際には収支や運用次第で安心度は大きく変わります。
精神的余裕をもたらす一方で、インフレや医療費などの不安要素も残るのが現実です。

この記事では日本における貯金状況を踏まえながら、貯金8,000万円以上を目指す・超えるための資産運用方法を解説します。
老後資金のシミュレーションや精神的余裕の特徴もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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日本国内における貯金状況

日本国内における貯金状況として、以下の3つを紹介します。

  1. 【年代別】平均貯金額
  2. 貯金が8,000万円以上ある人の割合
  3. 貯金8,000万円台の世帯数

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

【年代別】平均貯金額

下表は、総務省「家計調査(2024年)」をもとにした年代別の貯蓄・負債状況です。

年代 貯蓄現在高(万円) 負債現在高(万円)
全体平均 1,984 663
40歳未満 867 1,765
40〜49歳 1,314 1,445
50〜59歳 1,798 729
60〜69歳 2,659 270
70歳以上 2,441 56

若年層では、住宅ローンなどの負債が貯蓄を上回る傾向があり、純貯蓄はマイナスになりやすいのが特徴です。
一方、60歳以降は貯蓄額が大幅に増え、負債も減少するため、老後資金に余裕が生まれやすくなっています。

引用元:総務省統計局|家計調査報告 貯蓄・負債編

 

貯金が8,000万円以上ある人の割合

貯金が8,000万円以上ある人は、日本全体のわずか7.3%ほどの世帯しか存在しない「準富裕層」に該当します。

種類 世帯の純金融資産保有額 世帯数 割合 資産規模
超富裕層 5億円以上 11.8万 0.2% 135兆円
富裕層 1億円以上〜5億円未満 153.5万 2.8% 334兆円
準富裕層 5,000万円以上〜1億円未満 403.9万 7.3% 333兆円
アッパーマス層 3,000万円以上〜5,000万円未満 576.5万 10.3% 282兆円
マス層 3,000万円未満 4,424.7万 79.4% 711兆円

引用元:野村総合研究所|野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計

 

貯金8,000万円台の世帯数

準富裕層(5,000万〜1億円未満)は、近年大きく増加しています。

準富裕層の世帯数 準富裕層の純金融資産総額
2005年 約280.4万世帯 約182兆円
2021年 約325.4万世帯 約258兆円
2023年 約403.9万世帯 約333兆円

2005年から2023年にかけて、準富裕層の世帯数は約144%に増加し、資産規模も151兆円拡大しました。背景には、株式市場の株価上昇やNISA・確定拠出年金の普及があり、着実に資産を築く世帯が増えています。

引用元: 野村総合研究所|野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計

 

貯金8,000万円がもたらす精神的余裕

貯金8,000万円がもたらす精神的余裕は、主に以下の2つです。

  1. 働き方の選択肢が増える
  2. 老後資金の準備で焦らずに済む

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精神的余裕①:働き方の選択肢が増える

8,000万円の貯金は、人生の大きな安心材料となり、働き方の自由度を高めます。
特に注目されるのが、「セミリタイア」という選択肢です。

通常のリタイアとは異なり、セミリタイアでは完全に仕事を辞めるのではなく、ご自身の興味やライフスタイルに合わせて働くことが可能です。
例えば、これまでの経験を生かした週数日の仕事や、好きな分野での副業などにシフトできるでしょう。
経済的に「働かなくても生活できる」という基盤があれば、収入を目的とした働き方から「やりがいや時間の充実」を優先した働き方へと変化します。

結果として、心身に負担の少ない働き方を選べるだけでなく、家族との時間や趣味に費やす余裕も増えていきます。
資産の存在が「安心の土台」となるからこそ、人生の自由度は大きく広がるのです。

 

精神的余裕②:老後資金の準備で焦らずに済む

8,000万円の貯金があれば、老後資金への備えは大きく前進します。
生活費や突発的な支出に対応できるだけの余裕があるため、医療費や介護費用に対する不安も軽減されます。

さらに、余剰資金を運用に回せば、資産を守りつつ増やす可能性も広がり、精神的な安心感を高められるでしょう。
また、子どもや孫への資金援助などの「次世代支援」にも積極的になれます。

とはいえ、8,000万円が本当に「十分かどうか」は、老後に得られる収入や生活水準によって変わります。
年金収入の有無や、暮らしにどの程度の費用をかけるかによって、資産の保有状況は大きく異なるのです。

次項では「公的年金や労働収入の有無によるシミュレーション」を紹介します。
8,000万円が、実際にどの程度老後の安心につながるかを見ていきましょう。

 

貯金が8,000万円あれば老後資金は十分?

老後資金として8,000万円を蓄えた場合、一見すると十分に感じられますが、実際には以下の2つのパターンにより安心度は大きく変わります。

  1. 公的年金や労働収入がない場合
  2. 公的年金や労働収入がある場合

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

シミュレーション①:公的年金や労働収入がない場合

65歳以降に年金や労働収入がない場合、生活費はすべて貯金からまかなう必要があります。
総務省の家計調査によると、2人以上世帯の月間平均支出は約30万243円、年間では約360万円です。
この水準で生活を続けた場合、貯金8,000万円を取り崩すと以下の計算になります。

8,000万円 ÷ 360万円 約22年

65歳から生活費を取り崩し始めたとすれば、87歳頃には資金が尽きる計算です。
平均寿命や長生きリスクを考慮すると、このままでは老後後半の生活に不安が残ります。

特に医療費や介護費用が増える80代以降は、資金の目減りが大きな心理的負担となるでしょう。
したがって、年金や収入がないケースでは、資産を守りつつ運用で増やしていくことが必要です。

引用元:総務省統計局|家計調査報告家計収支編2024年(令和6年)平均結果の概要

 

シミュレーション②:公的年金や労働収入がある場合

2人世帯以上の平均的な年金受給額(厚生年金と国民年金の平均受給額の合計)は、夫婦合わせて20万5,060円です。
一方、65歳以上で夫婦のみの夫婦高齢者無職世帯における消費支出額は、25万6,521円です。
下記の計算で示す通り、月に約5.1万円、年間で約62万円の赤字になります。

205,060円-25万6,521円=▲5万1,461円/月
▲5万1,461円×12か月=▲61万7,532円/年

この不足分を貯金8,000万円から補うとすると、約130年生活できる計算になります。

8,000万円 ÷ 62万円 約129年

実際には寿命よりも長い期間をカバーできる試算となり、資産の持続性は極めて高いといえます。
ただし、インフレや想定外の医療費が膨らむ可能性を考えれば、貯金を「取り崩すだけ」ではリスクが残ります。

結論として、たとえ年金収入があっても、高い生活水準を維持したい場合や長期的に資産を守りたい場合には、積極的な資産運用を組み合わせることが望ましいでしょう。

引用元:厚生労働省|令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

 

貯金8,000万円の方におすすめの資産運用方法

8,000万円もの資産を築いた方にとって、ただ銀行に預けるだけでは、インフレや税負担により資産が目減りするリスクがあります。
ここでは、代表的な資産運用方法を下表の通り比較し、運用のコツや注意点を解説します。

投資方法 期待利回り リスク リターン
一棟不動産投資 4~5% 中~高
プライベートエクイティ(PE) 10~20%
ヘッジファンド 10~20%
外国債券 1.5~5% 低~中 低~中
プライベートバンク 3~10% 中~高

まずはこれから8,000万円に到達したいという方、ほったらかしでお金を増やすおすすめの方法が知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

【関連記事】ほったらかしでお金を増やすおすすめの方法5選!よくある失敗と回避法も

 

資産運用方法①:一棟不動産投資

不動産投資は、安定した家賃収入を得られることから、富裕層にとって定番の資産運用方法です。
特に一棟マンションやアパートは、戸建て投資よりもスケールメリットが大きく、収益性や資産価値の面で有利です。
期待利回りも4〜5%程度で、安定感があります。

一方、初期投資額が大きく、空室リスクや修繕コストを考慮する必要があります。
立地や管理体制が収益性を大きく左右するため、物件選びと運営サポート体制が重要です。

また、不動産価格の動向は将来の売却益にも影響するため、市況分析を怠らないようにしましょう。
資産規模が大きい方ほど、レバレッジを効かせた戦略的投資が可能になります。

なお、弊社ゴールドトラストでは、土地を持たない方でも安心して不動産投資が始められるノウハウを提供しています。

不動産投資によって安定した収入を得たい方は賃貸マンションアパート(一棟買い):トチプラスをぜひご覧ください。
今後の不動産価格や都道府県別の推移・見通しを知りたい方は、下記の記事もあわせてチェックしましょう。

【関連記事】日本の不動産価格は今後下がる?都道府県別の推移とともに見通しも解説

 

資産運用方法②:プライベートエクイティ(PE)

プライベートエクイティは、上場していない企業へ投資する方法で、期待利回りは10〜20%と高水準です。
ベンチャー企業の成長支援や事業再生への参画など、投資先企業の成長とともに利益を得られる仕組みとなっています。

大きなリターンが狙える一方で、資金が長期間ロックされる点や、投資先企業が思うように成長しなければ損失が出るリスクが伴います。
成功するためには、投資案件の見極めや運営パートナーの信頼性が欠かせません。

富裕層や準富裕層が積極的に活用する手法であり、リスク許容度が高く、中長期的なリターンを求める人に適しています。

 

資産運用方法③:ヘッジファンド

ヘッジファンドは株式や債券など幅広い金融商品を駆使し、相場の上げ下げにかかわらず利益を狙う運用手法です。
期待利回りは10〜20%と非常に高い一方、元本保証がなく大きなリスクを伴います。
特徴的なのは、運用者のスキルや投資戦略に結果が左右されやすい点で、優れたファンドマネージャーに出会えれば大きな成功を収められます。

ただし、ファンドの選択を誤ると資産を大きく減らす可能性もあるため、投資先の透明性や実績の慎重な確認が重要です。
資産8,000万円以上ある方にとっては資産の一部を割り当て、リスク分散の一環として活用するのが理想です。

 

資産運用方法④:外国債券

外国債券は、国内債券に比べて利回りが高く、1.5〜5%程度の期待収益が見込めます。

先進国債券であれば安定感があり、新興国債券では高い利回りが期待できる一方、為替変動リスクを常に意識する必要があります。
特に、円安時には為替差益を得られる反面、円高局面では大きな損失となるケースも少なくありません。

利息収入が定期的に得られる点は魅力ですが、資産を守りながら運用するには国や通貨の分散が必要です。
安定志向の方は国債を中心に、リスクを取れる方は新興国債券を組み合わせれば、バランスの取れたポートフォリオを構築できます。

 

資産運用方法⑤:プライベートバンク

プライベートバンクは、一定以上の資産を持つ富裕層向けに、資産運用や節税対策などをトータルでサポートしてくれるサービスです。
期待利回りは3〜10%程度で、金融商品の提供だけでなく、不動産や事業承継など幅広い領域をカバーしてくれます。

大きなメリットは、個々の資産状況やライフプランにあわせて最適なポートフォリオを提案してもらえる点です。
ただし、利用には数千万円単位の資産が必要で、手数料も高額になりがちです。

8,000万円規模の資産を持つ方であれば、プライベートバンクの利用が現実的な選択肢となり、資産の安全性と成長の両立を目指すうえで大きな武器になるでしょう。

 

貯金8,000万円を守る・増やすうえで押さえたいポイント

資産8,000万円を守りながら増やすためには、以下の3つのポイントが重要です。

  1. 短期でのリターンを求めすぎない
  2. 分散投資を意識する
  3. 専門家に相談しながら進める

資産運用は、「大きく増やしたい」と焦るほどリスクが高まります。
特に株式やハイリスク商品に集中すると、想定外の下落で元本を大きく失う可能性もあるため注意が必要です。

まずは運用の目的を明確にし、ご自身のリスク許容度を把握しましょう。
そのうえで、資産運用の分散を意識すれば、一時的な下落局面でもダメージを抑えられます。

また、投資や税制の専門知識は複雑なため、ファイナンシャルプランナーや不動産投資コンサルなどの専門家に相談するのも有効です。
こうした工夫を積み重ねれば、8,000万円を守りつつ、1億円以上を目指す道が開けます。

貯金8,000万円の方にも通ずる、3,000万円を1億円に増やすための目標利回りや投資・節税のコツについて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

【関連記事】3,000万を1億に増やす方法とは?目標の利回りや投資・節税のコツも解説

 

貯金8,000万円を1億・10億・100億と成長させたい方は

貯金8,000万円を築いた方は、すでに「準富裕層」として十分な安定を得ています。
しかし、その先に1億円、10億円、さらには100億円という資産形成を目指すことも不可能ではありません。
次のステージへ進むために欠かせないのが、専門的な知識と戦略、そして信頼できるパートナーの存在です。

弊社ゴールドトラストが運営する「100億円資産形成倶楽部」では、富裕層の方々に向けて個別最適化された資産戦略と専門家による伴走型サポートを提供しています。
不動産投資や税制優遇の活用をはじめ、資産の守りと攻めを両立させる独自メソッドを学べるのが特徴です。

さらに、セミナーや個別相談を通じて最新の投資情報を得られるほか、実績に裏づけられた成功事例に触れることも可能です。
今ある資産を着実に増やし、真の精神的自由を得たい方は、ぜひ「100円億円資産形成倶楽部」をご覧ください。

 

貯金8,000万円に関するよくある質問

貯金8,000万円を築いた方が、特に気になる「よくある疑問」にお答えします。

  1. 老後資金は準備しなくても大丈夫?
  2. 資産を守りながらお金を増やすうえでおすすめの方法は?

順に見ていきましょう。

 

質問①:老後資金は準備しなくても大丈夫?

結論からいえば、貯金8,000万円があれば老後資金は十分に安心できる水準です。
ただし、公的年金や労働収入の有無によって持続年数は大きく変わります。

年金収入がある場合は、生活費の赤字を資産から補う程度で済み、資金は約130年持つという試算もあります。
一方、年金がなく完全に貯金だけで暮らす場合は、2人世帯で月30万円の支出を想定すると約22年で尽きる計算です。

つまり、資産額だけで「準備は不要」と考えるのは危険です。
生活水準を抑えたり、運用を組み合わせたりする工夫をすれば、長期的な安心につながります。
老後資金は「資産額」に基づいて「収入」「支出」のバランスを考えた判断が大切です。

 

質問②:資産を守りながらお金を増やすうえでおすすめの方法は?

資産8,000万円を守りながら増やすには、リスクとリターンのバランスを意識した分散投資が欠かせません。
中でも不動産投資は、安定的な賃料収入と節税効果を兼ね備えている点でおすすめです。
賃貸物件は長期的なキャッシュフローを生み出し、建物の減価償却を活用すれば税負担の軽減にもつながります。

特に一棟アパートやマンション投資は、金融機関からの融資の活用により、レバレッジを効かせながら効率的に資産を拡大できるのが魅力です。
さらに、株式や外国債券を適度に組み合わせれば、インフレや為替変動リスクへの備えにもなります。

ただし、不動産投資は、物件選びや運営管理に専門知識が不可欠です。
そのため、信頼できるパートナー企業や専門家のサポートを受けつつ、中長期的な視点で戦略的に取り組むことが重要です。
不動産を軸に分散投資を組み合わせることで、資産を守りながら着実に増やす体制を築けるでしょう。

 

まとめ:貯金8,000万円は運用次第で1億円以上にもできる

貯金8,000万円は、老後資金として大きな安心材料ですが、資産を守り続けるだけではインフレや長寿リスクに対応しきれません。
効率的な運用を組み合わせれば、1億円以上へと成長させることも可能です。
安定と成長を同時に実現するために、有効な資産運用を検討しましょう。

なお、弊社ゴールドトラストでは、8,000万円から1億円、さらにその先の100億円を築くメソッドを「100億円資産形成倶楽部」で提供しています。
有効な不動産投資などの資産運用により「精神的な自由と安心」を確実にしたい方は、オンラインセミナーもあわせてチェックしましょう!

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この記事の監修者

西尾 陽平
西尾 陽平
役職
土地活用事業部 執行役員
保有資格
資産形成シニアコンサルタント、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

大学卒業後同社へ入社し、地主さんの土地活用という資産形成や節税を実践で学び、現在は土地のない方へ、土地から紹介し不動産の資産形成の一助を行っている。実践の中で身に付いた視点で、分かりやすく皆様に不動産投資のあれこれをお伝えしています。