苦しい6ヶ月が実を結びました

私はなかなかの働き者ですので、この48年間目一杯働いてきました。しかしこの6ヶ月程の間は、人生で一番厳しい労働をしたのではないでしょうか。一言で言って人生で一番忙しい6ヶ月間だったと思います。体力と睡眠の限界を超えていましたので、もう一度やれと言われましてもお断り申し上げます。

限界を超えた理由は5つです。⑴320ページの私の7冊目の本の原稿を書き続けました。(2月2日アマゾン発売・一般書店3月15日発売)お陰様でアマゾン12部門で全て販売1位を獲得しました。⑵三枝匡(サエグサタダシ)先生の難しい450ページの経営改革の本を4冊を4回読んで、300ページのテキストと150ページのテキストを2冊作成しました。そして本社の優秀な役員7人を3ヶ月間研修しました。⑶私は年間100回のセミナー(ユーチューブ・ウェブセミナー・リアルセミナー・会員用専門レクチャー)を行っていますが、この6ヶ月間も予定通り50回行いました。⑷そして経営改革のために3社の社長・役員・店長・館長との会議を4時間×36回=144時間行いました。⑸そして12月ギリギリに240ページや100ページや60ページや40ページの2024年1月からの事業計画書を7冊作成して1,700冊製本して全社員に配布しました。

そして今年の2024年1月からスマイシアグループの新年度が始まりましたが、もう気が遠くなるほどの仕事量をこなしましたので、私自身はすでに廃人となっていました。しかしこの1月からも残務作業の見える化の表やグラフの作成や標準化の書類の作成などが大量にあって、忙しいのは嫌いですが仕方なく働き続けている2ヶ月が過ぎてしまいました。

はい、ここからが本題で私の今の感想ですが、楽しいというか、やりがいがあったというか、なんか嬉しいんです。それはスマイシアグループの成績が1月も2月も、目標達成していて『V字回復』しているからです。経営者というものは変な人間でして、成績が良くなると元気になってしまう動物のようです。あれだけ苦しかった去年の6ヶ月間のこともすっかり忘れてしまって、今はルンルンの気分となってしまいました。私は元々はいい加減な人間なんですが、私自身もこの気持ちの変化に呆れています。

さてスマイシアグループはなぜこの2・3年努力しても努力しても成績が悪かったのでしょうか…。その原因は2つです。①『戦略のハズレ』(未熟な経営)と②『組織のビョーキ』(人材の劣化)でした。約10年間の間に経営戦略が少しずつ間違った方向に傾いていました。これは経営能力不足でした。そして組織が管理者不足で正しく動かなくなっていて、人材の劣化(半人前の社員が30%もいる)も限界に達していました。これではいくら努力をしても簡単に良くなるはずはありません。

売上が50億円になるのに30年間かかりました(私が23歳〜53歳)。そして7年間で100億円になり、5年間で150億円、4年間で200億円、3年間で250億円(2023年)になり、2024年の今年は280億円売上目標で来年の2025年の2年間で300億円売上を達成することでしょう。しかし経常利益がどんどん下がっていました。そして年2回のボーナスを支払うお金がなくなってしまっていたのです。

そんな酷い状態の中で大規模な経営改革が実行されました。三枝先生方式の激しい改革が行われました。それは『成功の9つのステップ』でした。①期待のシナリオ(どうあるべきか)②成り行きのシナリオ(現実直視)③切迫感(強烈な反省論)④原因分析⑤成功のシナリオ作り⑥各経営者の決断⑦現場への落とし込み⑧継続的実行の徹底⑨結果評価(必ず達成する)

そしてこの1月も2月も売上と共に目標の利益も達成されています。今、V字回復の予感はしますが、これからも気を引き締めて進めていきたいと思います。