『使命』と『ビジョン』と『会社の定義』

本当にもう、この3つはもの凄く難しいので頭を痛めています。3年ほど悩み続けていて今も決まっていません。今まで使っていた古いのは3つともあるのですが、世の中も激変していますし、私共の会社も規模が大きくなっていて(売上280億円・社員数1,700人)、もう新しく作り直さないと、これ以上の会社の成長も発展もありません。
私は会社の成長は売上や社員数ではなく、会社の掲げている使命やビジョンのレベルが上がることだと考えています。売上増を目標にしても売上は上がりません。あくまで私達がどれだけお客様のお役に立てるか、そしてお客様に喜んでいただけるのか、いただけないのかで会社の成長や発展が決まると確信しています。
ということは会社の『使命』『ビジョン』が何であるかが一番大切なこととなります。何でお役に立つのか、何で喜んでいただくのか、これを一言で決めて私を含め全社員がこの目標に向かって本気で努力しない会社は成長・発展しません。そして私達のやりたいことと、お客様の要望が合致しないと的外れですし、お客様が望まれても私達にそれをやれる能力や実力がないと、お客様満足は実現されません。難しいものです。
経営者はビジョンを示して語れと言われますが、ビジョンとは使命が実現された時に現れる、夢の実現のようなものです。それは素晴らしい未来の姿を社員さんに語ることによって、みんなの心を1つにしてこの使命を一人一人が実行したいと思ってもらうことです。みんなの心がワクワク・ドキドキするようなビジョンを示すことが経営者の大切な役割となります。しかし今の私にはこれだというものがありません。
そして『会社の定義』ですが、これもメチャメチャ難しい。発想の転換ができずに今までの考えにとらわれて、今の会社の仕事の枠組を壊せません。そして新しい会社のあるべき姿を創り出すことができません。変化させることと、やるべきことと、止めるべきことがゴチャゴチャになってしまって『定義』を決められないのです。それでは会社は今の形を壊して新しい会社になることができない。できなければ会社の成長も発展もないのです。苦しいジレンマがもう3年も続いています。
しかしそれでも私には少し定義が見えかけています。住宅建築の仕事は、『新しい生活を始める』仕事へ。不動産投資(賃貸住宅)の仕事は、『社会貢献の実現』の仕事へ。高齢者住宅の介護の仕事は、社員一人一人の『好きなことをする』仕事へ。使命もビジョンも会社の定義も変えてしまいたいと今考えています。ぴったりする言葉が見つからなくて、これでは皆様にも社員さんにも分かりにくいのですが、今年中にははっきりさせて発表したいと思っています。
無理していいものを作ろうとは思っていません。しかしビジョンだけはワクワク・ドキドキ私達自身の心が暖かくなるものにしないと申し訳ないので、もう少し考え尽くしたいと思います。使命や定義も私だけが考えるのではなく、役員の皆さんとも十分に話し合って決めます。そして社員さんにも考えてもらって、どんどん意見を出してもらいます。
この難しい3つの使命・ビジョン・定義は、全社員さんの提案を出していただく予定ですので、ご協力をお願いします。素晴らしい言葉やイメージで使命やビジョンや会社の定義ができるといいなあと、期待しています。宜しくお願いします。