資産1億円の利息生活を叶える運用方法5選|安全に続けるコツも解説
「資産が1億円あれば、働かずに利息だけで暮らせるのでは?」と考える方は少なくありません。
確かに1億円あれば、上手な運用で利息生活を目指すことは可能です。
ただし、運用先の選び方やリスクへの備えが不十分だと、資産を減らしてしまう恐れもあります。
この記事では、資産1億円を効率よく活用して利息生活を実現するための運用方法を解説します。
安定的に生活を続けるためのコツや注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
資産が1億円あれば利息生活はできる?
ここでは利息生活の基礎知識として、以下の2つを解説します。
- 利息生活の可否
- 利息生活のシミュレーション
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利息生活の可否
利息生活とは、働かずに資産から得られる利息や運用益だけで日々の生活費をまかなう生活スタイルを指します。
近年話題の「FIRE(ファイア/Financial Independence Retire Early)」とも近い概念です。
資産を築くことで経済的に自立し、運用資産だけで生活が可能になり、早期リタイアを目指す生き方を意味します。
この利息生活を実現できるかどうかは、生活費と利回りのバランスを見極める視点が欠かせません。
一般的にFIREの達成は「年間生活費の25倍にあたる資産があり、年利4%で運用できれば可能」とされています。
仮に年間生活費が600万円なら、1億5,000万円の資産が必要です。
1億円を年利4%で運用した場合、400万円の運用益が得られます。
つまり、1億円で利息生活をしたいなら、年間生活費を400万円以内に抑えることが必要です。
利息生活のシミュレーション
利息生活の実現性を考えるうえで、運用利回りごとのシミュレーションは重要です。
1億円の資産からどれだけの収入を得られるかは下表からも分かる通り、運用方法によって大きく異なります。
年利回り | 年間収入(税引前) |
1% | 100万円 |
3% | 300万円 |
4% | 400万円 |
5% | 500万円 |
仮に、年利4%で運用すれば年間400万円の収入が得られます。
単身者で年間生活費が300〜400万円以内であれば、利息生活を送ることが可能です。
ただし、メガバンクにおける1年もの定期預金の金利は2025年5月時点で0.275%であり、1億円を預けても年間の利息は3万円にも届きません。
つまり、預貯金のみで生活費を賄うのは現実的ではなく、定期預金以外の資産運用方法が必要になります。
利息生活を支える具体的な運用方法について知りたい方は、次項もあわせてチェックしましょう。
【利息生活の実現へ】資産1億円のおすすめ運用方法5選
利息生活実現のためのおすすめ運用方法は、下表の5つです。
運用方法 | 期待利回り | リスク | リターン |
不動産投資 | 4%~5% | 中 | 中~高 |
投資信託 | 3%~8% | 中 | 中 |
株式投資 | 3%~5% | 高 | 高 |
債券 | 0.1%~4% | 低 | 低 |
ヘッジファンド | 10%~20% | 中※ | 高 |
※個々のヘッジファンドの戦略や運用方針により、リスク度は大きく異なる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
おすすめ運用方法①:不動産投資
期待利回り | 4%~5% |
リスク | 中~高 |
リターン | 中 |
メリット | 安定収入・節税効果がある |
デメリット | 空室・修繕などの管理リスクがある |
不動産投資とは、マンションやアパートなどの物件を購入し、家賃収入や物件の売却益によって利益を得る運用方法です。
毎月の収入が比較的安定しており、長期にわたってインカムゲインを得られる点が魅力です。
また、ローンを活用したレバレッジ効果や、不動産取得に伴う節税メリットも注目されています。
一方、空室リスクや修繕費などへの考慮が必要です。
物件の立地や管理体制によって収益が大きく左右されるため、購入前の調査や見極めも重要です。
管理の手間を受け入れられる方や、一定のエリア分析ができる方にとっては、バランスの取れた選択肢といえるでしょう。
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不動産投資における利回りの計算方法や平均相場などを詳しく知りたい方は、下記の記事もチェックしましょう。
【関連記事】不動産投資の利回りとは?平均や理想の数値・最低ラインを解説|計算方法も
おすすめ運用方法②:投資信託
期待利回り | 3%~8% |
リスク | 中 |
リターン | 中 |
メリット | 少額から分散投資が可能 |
デメリット | 信託報酬(手数料)が発生する |
投資信託とは、複数の投資家から集めた資金をプロのファンドマネージャーが運用する金融商品です。
株式や不動産など、さまざまな資産に分散して投資するため、リスクを抑えながらリターンを狙えます。
1万円程度から始められ、初心者でも取り組みやすい点が魅力です。
積立NISAやiDeCoなどの制度を活用すれば、節税効果を得ながら長期運用が可能です。
資産形成の第一歩としては有効な手段であり、専門知識に自信がない方や時間をかけずに分散投資したい方に向いています。
小額から始められるとして人気の不動産投資信託、いわゆるREITの基礎知識について知りたい方は、下記の記事もぜひご覧ください。
【関連記事】不動産投資信託(REIT)とは?メリット・デメリットや利回りを解説
おすすめ運用方法③:株式投資
期待利回り | 3%~5% |
リスク | 高 |
リターン | 高 |
メリット | 高い資産成長が見込める |
デメリット | 値動きが激しく元本割れのリスクがある |
株式投資とは企業の株を購入し、株価の値上がり益(キャピタルゲイン)や配当金(インカムゲイン)によって利益を得る方法です。
長期で見れば、経済成長とともに資産の拡大が期待でき、インフレにも強い運用手段です。
特に、高配当株や連続増配銘柄を選べば、安定した収益を得ながら資産を成長させられます。
ただし、景気や業績の変動により株価が下落するリスクもあるため、短期的な価格変動に一喜一憂しない冷静さが求められます。
積極的に資産を増やしたい方、企業分析に時間をかけられる方に向いた選択肢です。
おすすめ運用方法④:債券
期待利回り | 0.1%~4% |
リスク | 低 |
リターン | 低 |
メリット | 元本の安全性が高く収益が安定している |
デメリット | 低金利環境では利回りが物足りない |
債券とは国や企業にお金を貸す代わりに、あらかじめ定められた利息を受け取る仕組みの金融商品です。
満期まで保有すれば額面通りに元本が返ってくることが多く、元本の安全性が高い点が特徴です。
特に国債は信用リスクが低く、安定的な資産運用に適しています。
一方、金利水準が低いときには、得られる利息も限定的です。
また、インフレ時には実質リターンが目減りする可能性もあります。
以上を踏まえると、安定重視でリスクを最小限に抑えたい方や、資産の一部を守りながら運用したい方におすすめの方法といえるでしょう。
おすすめ運用方法⑤:ヘッジファンド
期待利回り | 10%~20% |
リスク | 中(ただし、個々のヘッジファンドの戦略や運用方針により、リスク度は大きく異なる) |
リターン | 高 |
メリット | 市場環境に左右されにくく高利回りが期待できる |
デメリット | 手数料が高く最低投資額が大きい |
ヘッジファンドとは、株式や為替商品など幅広い資産に投資し、市場の上げ下げに関係なくリターンを追求するファンドのことです。
運用手法が柔軟で、下落相場でも利益を狙える戦略を採用するため、分散投資の一環として活用されるケースもあります。
ただし、最低投資額が数百万円〜数千万円と高額で、成功報酬や管理報酬などの手数料も高めです。
情報開示が少ない商品も多いため、信頼できるルートからの紹介や、ファンドの透明性を見極めることが求められます。
加えて、国内で一般の個人投資家が利用できるヘッジファンドは限られるため、アクセスのしやすさや契約形態にも注意が必要です。
資金に余裕があり、より高いリターンを狙いたい富裕層向けの運用先といえます。
資産1億円の利息生活で注意したいリスク
資産1億円を元手に利息生活を実現するには、運用中のリスクを正しく理解しておく必要があります。
主なリスクは、下記の2点です。
- 価格変動
- インフレ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
リスク①:価格変動
金融商品は、日々の経済状況や企業業績などによって価格が上下します。
この「価格変動リスク」は、株式・信託投資など、ほぼすべての運用商品に共通して存在します。
仮に株式市場が急落すれば、保有資産の評価額が大きく目減りし、必要な生活費を確保する際に元本を削る結果となりかねません。
また、投資では損失率が同じでも、元本が大きくなると損失額も比例して大きくなります。
仮に30%の損失が出た場合、100万円なら30万円ですが、1億円では3000万円です。
実際の運用では数百万円から数千万円規模の価格変動が日常的に起こり得るため、大きな金額を動かす際は、そのリスクの大きさを十分に認識しておきましょう。
リスク②:インフレ
インフレは、物価が持続的に上がり、同時に相対的にお金の価値が下がる経済現象です。
例えば、今まで月30万円で足りていた生活費が数年後には35万円必要になるなど、生活コストが実質的に増加します。
この「インフレリスク」は資産の購買力をじわじわと奪い、利息生活の継続を困難にする要因の1つです。
特に、定期預金や債券など利回りが固定された運用手段では、インフレに対応しきれず、実質的な資産価値が目減りしてしまいます。
仮に年2%のインフレが10年続くと、現金の実質価値は8割近くにまで低下します。
したがって、利息生活を目指すうえでは物価上昇に強い運用先を一部に組み込むなど、インフレを意識した資産設計が欠かせません。
物価上昇に備え、インフレ対策に向いている投資法が知りたい方は、下記の記事もあわせてチェックしてみてください。
【関連記事】インフレ対策に向いている投資法5選!上手に資産を守る・増やす方法も解説
資産1億円での利息生活を続けるコツ
資産を減らさずに利息生活を維持するための主なコツは、以下の5つです。
- 生活費を見直す
- 公的年金も考慮した収支計画を立てる
- 投資の基本「長期・積立・分散」を押さえる
- 公的制度を有効活用して節税をする
- 資産運用のプロに相談する
順に見ていきましょう。
コツ①:生活費を見直す
利息生活を長く続けるためには、まず「出ていくお金」のコントロールが重要です。
生活費が多ければ、利息収入だけでまかなうのは困難になり、やがて元本を取り崩すことになります。
1億円の資産から年利4%の運用益(400万円)を得るとしても、生活費がそれを上回れば利息生活は破綻します。
生活費を抑えるには、以下のような固定費の見直しが効果的です。
- 通信費
- 保険料
- 住宅ローンの繰り上げ返済 など
さらに、趣味や外食費などの変動費にも目を向け、家計簿アプリなどの活用による収支の可視化も有効です。
無理のない範囲で生活水準を調整し、支出を資産収益の範囲に収めることが、長期にわたって利息生活を維持する秘訣です。
コツ②:公的年金も考慮した収支計画を立てる
利息生活では、「年金を含めた収入」と「年間の生活費」のバランスを意識した収支計画が必要です。
早期リタイアを実現させるとしても、65歳以降に受け取れる公的年金も考慮しましょう。
例えば、年間400万円の生活費が必要であっても、年金で月15万円(年間180万円)を受け取れる場合、必要な利息収入は220万円に減ります。
つまり、1億円の資産すべてを利回り4%で運用する必要はなく、より保守的な資産配分でも十分に生活できる可能性が出てきます。
さらに、繰り下げ受給による年金額の増額や、配偶者の年金との合算も含めて、将来の収入を正確に把握しておくことが大切です。
収入源を分散させる意味でも、公的年金は利息生活の安定化に欠かせない要素といえるでしょう。
コツ③:投資の基本「長期・積立・分散」を押さえる
利息生活を持続させるには、「長期・積立・分散」の3つの投資原則の実践が不可欠です。
特に、資産全体のポートフォリオ(※)を分散させることで、リスクを低減しながら収益を安定させられます。
※金融商品(株式、債券、投資信託など)を組み合わせた資産配分
下表は、資産1億円をモデルにしたポートフォリオの例です。
資産内容 | 配分割合 | 特徴 |
不動産投資 | 20% | 安定収入と物価連動性 |
国内株式 | 20% | 成長性が高く配当も期待できる |
外国株式 | 20% | 通貨分散と成長市場の取り込み |
債券(国内外) | 30% | 安定収入とリスクヘッジ |
現金・預金 | 10% | 流動性確保・緊急時対応 |
このように資産を分散させておけば、1つの市場が下落しても全体への影響を抑えられます。
また、長期的な視点で積立を続けることで、複利効果を活かした資産形成が可能になります。
暴落局面でも慌てず投資を継続すれば、資産の安定成長が期待できるでしょう。
コツ④:公的制度を有効活用して節税をする
資産運用で得た利息や配当には、原則として税金がかかります。
そのため、課税を抑える工夫をすれば、実質的な収益を高めることも可能です。
代表的なのが、新NISA(少額投資非課税制度)です。
2024年から制度が拡充され、年間最大360万円までの投資が非課税枠の対象となりました。
高配当株やインデックス投資信託をNISA口座で運用すれば、得られた収益に税金がかからず、手取りがそのまま増えることになります。
また、相続税対策として生命保険を活用する、退職金を一時金で受け取るなど他の制度も組み合わせれば、資産全体を効率的に守ることが可能です。
コツ⑤:資産運用のプロに相談する
資産運用の方向性に迷う場合や、大きな金額を安全かつ効率的に動かしたい場合は、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
相談先には、以下のような選択肢があります。
- 銀行
- 証券会社
- 保険会社
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)
利息生活を「続けること」に焦点を置いた場合、ご自身だけで判断するよりも、知識と経験を持つ第三者に相談した方が効率的です。
資産状況に応じて、適切なリスク許容度を判断してもらえるため、精神的な安心感にもつながります。
ライフスタイルや将来設計に応じた運用プランを一緒に描いてもらえる存在として、信頼できる専門家を早めに見つけておくことが利息生活を成功させる鍵となります。
資産運用の相談先や、おすすめの運用方法についてより詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
【関連記事】退職金のおすすめ運用方法5選|安全に資産を増やす・守るポイントも解説
まとめ:資産が1億円あれば工夫次第で利息生活ができる
資産1億円を活用すれば、運用益をもとにした利息生活の実現は十分に可能です。
ただし、実現には適切な利回りの確保や生活費の見直しなど複数の工夫が必要です。
さらに、公的年金や税制優遇制度を活用し、専門家の助言を取り入れることで、より確実な資産運用が可能になります。
長期的な視点で戦略を立てれば、1億円の資産でも安心した利息生活を継続できるでしょう。
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