資産形成は20代からはじめるべき?メリットや具体的な方法を解説
「20代の自分は資産形成とは無縁だ」、「20代から資産形成を考えている人なんていない」など、若い内から資産形成を考えることにネガティブな方は多いのではないでしょうか。
たしかに、何十年も先のことを想像するのは難しく、どこか現実離れした話のように感じてしまいます。
しかし、20代から資産形成を意識しなければ老後に資金不足に陥る可能性があります。
この記事では、20代の方がこれから資産形成をはじめるメリットや、具体的な方法をご紹介します。
目次
資産形成を20代からからはじめるメリット
資産形成を20代からはじめるメリットを2つご紹介します。
①:長期間運用できるためリスクを軽減できる
②:長期間の運用による複利の効果が高まる
メリット①:長期間運用できるためリスクを軽減できる
資産形成を20代からはじめるメリットの1つ目は、「長期間運用できるためリスクを軽減できること」です。
貯金や預金ではなく、値動きする商品の購入などの投資を行う場合、長期間の運用はリスク軽減につながります。
というのも、短期間の運用では一時的な要因により大きな影響を受けやすいからです。
長期間の運用ならば、たとえ一時的に価格が上がったり下がったりしたとしても、結果として安定した推移を見せます。
20代から投資をはじめれば長期間運用できるため、一時的な要因によるリスクの軽減が可能です。
メリット②:長期間の運用による複利の効果が高まる
資産形成を20代からはじめるメリットの2つ目は、「長期間の運用による複利の効果が高まること」です。
まずは複利とは何かを理解しましょう。
複利とは利息の一種であり、よく単利と比較されます。
まず単利の場合、元本にのみ利息が発生します。
そのため、どれだけの期間運用したとしても得られる利息は一定です。
一方、複利の場合は運用で獲得した収益は元本に追加されます。
そのため、運用期間が長いほど得られる利息は膨らみます。
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資産形成を20代からはじめる心構え
資産形成を20代からはじめる心構えを3つご紹介します。
①:具体的な目的を持つ
②:具体的な期間を設定する
③:自分に合った方法で資産形成をする
心構え①:具体的な目的を持つ
資産形成を20代からはじめる心構えの1つ目は、「具体的な目的を持つこと」です。
老後資金のためなのか、子育てのためなのかなど、資産を蓄える目的を明確に持ちましょう。
目的を明確に設定できなければ、モチベーションの維持も難しくなります。
また、的確な資産形成の方法は目的によって異なります。
ただ闇雲にお金を蓄えるのではなく、明確な目的を持つことが重要です。
心構え②:具体的な期間を設定する
資産形成を20代からはじめる心構えの2つ目は、「具体的な期間を設定すること」です。
20代から資産形成を考えるならば、「いつまで」を具体的に設定しましょう。
資産運用にはさまざまな種類があり、短期的な運用に適している方法もあれば、長期的な運用でこそ真価を発揮する方法もあります。
心構え③:自分に合った方法で資産形成をする
資産形成を20代からはじめる心構えの3つ目は、「自分に合った方法で資産形成をすること」です。
目的や期間によって、的確な資産形成方法は異なります。
また、どのくらいの知識を持っているのか、どのくらいのリスクを負えるのかによってもベストな方法は変わります。
資産形成を20代からはじめる際のポイント
資産形成を20代からはじめる際のポイントを3つ解説します。
①:リスク管理をする
②:継続を念頭に置く
③:税制を理解する
注意点①:リスク管理をする
資産形成を20代からはじめる際のポイントの1つ目は、「リスク管理をすること」です。
将来に向けて資産形成をするにしても、現在使えるお金が枯渇しては元も子もありません。
リスクを考慮した金額を投資に回しましょう。
また、投資方法によっては資産が激減する可能性もあります。
必ずリスクを意識して資産形成をはじめましょう。
注意点②:継続を念頭に置く
資産形成を20代からはじめる際のポイントの2つ目は、「継続を念頭に置くこと」です。
資産形成の成功は継続が大前提です。
達成できない無理なプランを立てないように注意しましょう。
注意点③:税制を理解する
資産形成を20代からはじめる際のポイントの3つ目は、「税制を理解すること」です。
通常、投資で利益を得ると約20%の税率が課されます。
ただ、投資方法によっては非課税投資の対象になったり、掛金が控除対象になったりします。
20代におすすめとされる投資方法は税制に優れている場合が多いので、正しい理解を身に付けることが重要です。
資産形成を20代からはじめる方法
資産形成を20代からはじめる方法を7つご紹介します。
①:NISA
②:つみたてNISA
③:iDeCo
④:株式投資
⑤:債権投資
⑥:投資信託
⑦:貯蓄型保険
資産形成方法①:NISA
資産形成を20代からはじめる方法の1つ目は、「NISA」です。
NISAとは、投資で得た利益が非課税になる制度です。
「少額投資非課税制度」の名称でも知られています。
通常の投資では約20%の税率が課されますが、NISAなら課税されません。
非課税投資金額の上限は年間120万円であり、最長で5年間非課税投資を続けられます。
老後資金というよりは、短期間の資産形成に向いています。
参考:金融庁:NISAとは?
資産形成方法②:つみたてNISA
資産形成を20代からはじめる方法の2つ目は、「つみたてNISA」です。
つみたてNISAは名前のとおりNISAの1種です。
通常のNISAと異なる点は、非課税投資金額の上限が40万円であることと、最長で20年間非課税投資を続けられることです。
通常のNISAと比較すると年間で非課税投資できる金額は少額ですが、長期間投資できるため、老後資金の確保に適しています。
参考:金融庁:NISAとは?
資産形成方法③:iDeCo
資産形成を20代からはじめる方法の3つ目は、「iDeCo」です。
iDeCoとは、公的年金に私的年金を上乗せする制度であり、60歳になったら給付を受けられます。
「個人型確定拠出年金」も同じ意味で使われています。
iDeCoの優れている点は、掛金がすべて所得控除の対象とされることです。
所得税や住民税をカットできるので、長期的な節税効果に期待できます。
資産形成方法④:株式投資
資産形成を20代からはじめる方法の4つ目は、「株式投資」です。
株式投資のメリットは、定期的に配当金を受けられることと、株価変動による売却益に期待できることです。
ただ、会社の運営状況によっては株価が急激に下落するリスクもあります。
うまく運用するには専門的な知識が要求され、元の資金も数百万円ほど必要です。
資産形成方法⑤:債券投資
資産形成を20代からはじめる方法の5つ目は、「債券投資」です。
債券投資では、国や会社の債券を購入することで利子を受けたり、債券の売買によりキャピタルゲインを得られたりします。
定められた期間まで債券を保有しておけば元本の償還が約束されており、比較的ローリスクの投資です。
資産形成方法⑥:投資信託
資産形成を20代からはじめる方法の6つ目は、「投資信託」です。
投資信託とは、株式や債券の投資をプロが代行してくれるサービスです。
専門的な知識を持ち合わせていない方でも投資を行えます。
ただ、手数料の支払いが必要です。
資産形成方法⑦:貯蓄型保険
資産形成を20代からはじめる方法の7つ目は、「貯蓄型保険」です。
貯蓄型保険とは、解約時に解約払戻金が、満期時に満期保険金としてお金が返ってくる生命保険の種類です。
もちろん、亡くなってしまった場合には死亡保険金を受けられます。
生命保険と貯蓄を両立させたい方に適しています。
まとめ
今回は20代の資産形成についてご紹介しました。
老後に必要な資金を考えると、20代から資産形成をはじめた方がいいケースは多いでしょう。
また、20代なら長期間の投資を行えるため、複利面で大きく有利です。
これをきっかけに、資産形成について理解を深めてみてはいかがでしょうか。
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