不動産投資とは?種類やメリット・初期費用の目安などをご紹介
「不動産投資に興味があるけれど、基礎的な知識すらない…」という方は多いです。
不動産投資は、株式やFXよりも専門性が高く難しそうと思われがちですが、実際はそうではありません。
不動産投資で利益を得る流れは比較的シンプルであり、不動産という身近な物が投資対象であるため、理解もしやすいのです。
また不動産投資には、他の投資にはないメリットも数多くあるため、興味がある方は基本や概要を学んでみましょう。
当記事では、不動産投資の種類やメリット、理解するべきリスク等を分かりやすく解説しているため是非参考にしてください。
目次
不動産投資とは
不動産投資とはその名の通り、投資物件を購入や管理、運用することで利益を得る投資手法です。
不動産投資で利益を得る主な方法は以下の2つです。
・物件を運用・管理して家賃収入を得る(インカムゲイン)
・物件を売却して譲渡益を得る(キャピタルゲイン)
特に、物件購入後に賃貸運用して家賃収入を得る手法が一般的で、不動産投資の大多数を占めます。
投資物件を購入した投資家は、物件の所有者となり「オーナー」や「大家」と呼ばれます。
不動産投資の種類
一概に「不動産」と言っても様々な種類があります。
各投資物件によって特徴が異なるため、自分に合った物件は何かを検討しましょう。
ここでは不動産投資の種類を6つ解説します。
種類①:区分マンション投資
「区分マンション投資」とは、マンションの中の1部屋もしくは数部屋を投資・運用する投資形態です。
売買が行いやすく、一棟マンションよりも購入費用を抑えることができるため、リスクの低い運用が可能です。
しかし空室になった際の家賃収入が0円になる等のデメリットも存在します。
種類②:一棟マンション投資
「一棟マンション投資」とは、マンションを一棟全て購入して、運用する投資形態です。
一棟マンション投資では規模の大きな運用が可能となるため、より大きな利益を出しやすくなりますが、多額の投資となります。
また、空室リスクを分散した運用ができる点も特徴です。
一方で多くの初期費用がかかり、その分リスクも増加するという点を留意しましょう。
種類③:戸建て投資
「戸建て投資」とは、一戸建ての物件を購入し、運用する不動産投資の投資形態です。
低い物件価格で比較的高い利回りを実現することができるという特徴があります。
また入居の期間が長期になる傾向があるため、一度入居者が決定すれば安定した運用がしやすいとも言えます。
しかし管理が難しく、入居需要の見極めも要する点等に注意が必要です。
種類④:民泊投資
「民泊投資」とはその名の通り、民泊用の物件を運用する不動産投資です。
利用者は外国人観光客が多く、ゲストと交流する機会もあるため、よりニーズに即したサービスを提供可能です。
また、利回りが高い傾向にある点も魅力と言えます。
その一方で通常の賃貸経営とは異なり多岐にわたる手続きを要し、物件選びによって大きく利益が変動する点に注意が必要です。
種類⑤:駐車場投資
「駐車場投資」とは、購入した土地を駐車場として経営し、駐車料金を得る不動産投資を指します。
月極駐車場とコインパーキングに分けることができ、立地に即した投資方法を選択することが大切です。
比較的安価な費用で始めることができ、土地の形を選ばない点が魅力です。
しかし一方で、高い利益を出すことは難しい傾向にあります。
種類⑥:不動産投資信託(J-REIT)
「不動産投資信託(J-REIT)」とは、複数の投資家から集めた資金で不動産を運用し、その家賃収入や売買益が分配される不動産投資です。
非常に少額な資金で始めることができ、分散投資も容易であるため、低リスクでの運用をすることができます。
また換金性が高いため流動性リスクも少ないです。
しかし、あくまでも投資信託であるため、他の不動産投資とは特性を大きく異にする点に注意が必要です。
不動産投資のメリット
不動産投資には、他の投資にはないメリットも数多くあります。
ここでは不動産投資のメリットを6つ解説します。
メリット①:レバレッジ効果が高い
不動産投資のメリットとして「レバレッジ効果が高い」ことが挙げられます。
レバレッジ効果とは、一言で言うと「少ない資金で多くの利益を得る」ことです。
ほとんどのケースでは、金融機関から融資を受けて物件を運用するため、少ない自己資金であっても大きな規模の運用が可能となるのです。
メリット②:節税対策になる
不動産投資を行うことは節税対策にも繋がります。
不動産の取得費用によって、手元の資金を減らさない帳簿上の赤字を作ることができます。
その結果、不動産所得と他の所得の損益通算が可能となり、課税される所得が減少するのです。
普段会社員をしている場合、確定申告をすることで源泉所得税の一部もしくは全ての還付を受けることが可能となります。
他にも、現金を不動産に変えて運用することで相続税評価額が低くなります。
更に借り入れをすることで、マイナスの資産が生まれるため、相続税額も低くなるのです。
メリット③:安定した収入が得られる
不動産投資は、長期的に安定した収入を得ることができる投資です。
不動産を運用し続けていると、毎月の家賃収入が発生するためです。
もちろん適切な知識や物件選びは必要ですが、長期にわたって家賃収入が入ってくるため、暮らしに余裕ができる要因となるでしょう。
メリット④:年金対策になる
現在年金問題が顕在化してきており、将来的に現在と同じ年金制度が存続していない可能性があります。
年金制度自体が存続していても、支給額が現在と同等ではないことも考えられるでしょう。
そこで不動産を運用していることで、安定した家賃収入を得ることができ、老後の生活費になることが期待できます。
メリット⑤:生命保険の代わりになる(分譲、区分マンションの場合)
不動産投資のローンの支払い中に、ローンの契約者が高度障害になった場合や、亡くなった場合、団体信用生命保険が下ります。
その結果、ローンの支払い義務がなくなります。
しかし不動産の所有権は消滅するわけではないため、ローンの返済が不要な状態でその後の不動産収入を得ることが可能です。
このように、不動産投資は生命保険の代わりとなり、遺族の助けになるケースが多いのです。
※ただし、新築1棟では使用できません
メリット⑥:インフレのリスクヘッジができる
不動産投資には「インフレに強い」という特徴もあります。
インフレとは物価が高騰し、その一方で貨幣価値が下がる現象です。
インフレ時は貨幣価値が下がるため、貨幣以外の資産を持っておくことで、インフレのリスクヘッジとなります。
また、インフレ時は家賃も緩やかに上昇するため、得られる家賃は向上するのです。
不動産投資にはリスクもある
このように、不動産投資には数多くのメリットが存在しますが、一方でリスクも存在します。
不動産投資のリスクを知らずに投資を始めてしまうと、思わぬところで失敗してしまう可能性があります。
反対に言えば、リスクに対する知識を深め、正しい対策をした上で運用できれば、不動産投資の成功率はより向上するのです。
そのため、投資を始める前に、不動産運用で生じるリスクを正しく理解しましょう。
詳しいリスクは以下の記事で解説しているため是非ご覧ください。
【関連記事】不動産投資のリスクは高い?リスクの種類とその対策を徹底解説
不動産投資の利回り平均
不動産の利回りとは「購入した不動産の価格に対してどのくらいの収益を得られるか」の指数です。
同じ条件であれば利回りが高い方が良いとされており、不動産を選択する際に重要視するべきポイントの1つです。
不動産の平均利回りは、地域や投資形態によって大きく異なり、以下のような傾向があります。
・都心の利回り < 地方都市の利回り
・築年数が短い物件の利回り < 築年数が長い物件の利回り
しかし、利回りが高い物件には、他のデメリットが存在する場合もあるため、平均利回りを考慮しつつも総合的に物件を選択することが大切です。
不動産の平均利回りの詳細は、以下の記事で解説しているため是非ご覧ください。
【関連記事】不動産投資の利回り平均の目安は何%か?投資用不動産ごとの平均を解説
不動産投資の初期費用の目安
不動産投資の初期費用は、投資形態に投資物件によって大きく異なりますが、一般的に「物件価格の10~20%程度」と言われています。
これらの費用は物件の頭金や各種手数料、専門家への報酬として必要となります。
もちろん、自己資金割合は高いほうが安全な運用が可能です。
そこで目安として「物件価格の10~20%程度」の費用があれば不動産投資を始められると覚えておきましょう。
まとめ
当記事では不動産投資の概要や投資の種類、メリット等を解説しました。
一概に不動産投資と言っても様々な投資先があり、それぞれ特徴が大きく異なります。
そのため自身に適した投資方法は何かを判断することが非常に重要です。
また、不動産投資には様々なメリットがあり、不動産の収益以外にも税制面でのメリットやインフレのリスクヘッジにもなるのです。
不動産投資は、利益を得る流れが比較的分かりやすい投資であるため、興味のある人は是非検討してください。
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