相続税対策のノウハウを紹介!おすすめの相続税対策7選
相続税対策を生前に準備しておくことで、税負担額を数千万円抑えられます。
代表的な例として挙げられる不動産の購入以外にも、生前贈与を活用して資産を分散化する手法も有効です。
しかし、相続税対策の種類は多岐にわたっており、どれから手を付けて良いのか分からず不安を感じる人も少なくありません。
そこでこの記事では、相続税対策のノウハウを嚙み砕いて紹介します。おすすめの相続税対策を7種類に厳選したので、ぜひ参考にしてください。
目次
相続税対策とは?
相続税は所有する全資産の評価額に応じて決定するため、税金が膨らみやすい特徴を持っています。
現金として残していたばかりに、数千万円もの大金が税金として取られることも珍しくありません。
相続税対策はおもに2種類に分類されます。
- 生前贈与
- 基礎控除額の活用
相続税対策は基本的に不動産や生命保険を活用し、非課税枠を広げながら課税額を抑える手法が代表的です。
財産を物件として譲渡することで減税特例が適用され、数千万円の節税に繋がったケースも少なくありません。
また、養子縁組を利用して法定相続人(遺産を相続する人)を増やし、基礎控除額を増加させることも可能です。
相続税対策を入念におこなうことは、資産を損なわず親族に託す唯一の手段といえるでしょう。
おすすめの相続税対策7選
おすすめの相続税対策は次の7つです。
- 生命保険の非課税枠を活用
- 不動産を購入する
- 生前贈与をする
- 養子縁組を活用する
- アパート経営をする
- マンションを購入する
- 暦年贈与で孫や子供に少しずつ財産を移す
この記事では、それぞれの詳細について順番に解説します。
相続税対策①:生命保険の非課税枠を活用
生命保険料は、法定相続人1人につき500万円まで非課税枠として運用できます。
例として、次の家族構成を想定して非課税枠を計算してみましょう。
- 配偶者
- 長男
- 長女
500万円(法定相続人1人の非課税枠)×3人(法定相続人数)=1,500万円
現金として相続するよりも、生命保険料として資産を残すことで節税効果を生み出します。
しかし、生命保険料を受取人が負担していた場合、相続税ではなく所得税として課税されるため注意しましょう。
引用元:国税庁|令和4年No.4114 相続税の課税対象になる死亡保険金険金
相続税対策②:不動産を購入する
不動産は相続時の評価額(資産の時価)が課税対象とされるため、物件購入時の代金を下回る金額で税申告できます。
さらに「小規模宅地等の特例」を活用すると、最大80%まで控除可能です。
賃貸物件などの収益性を持った不動産を購入することで、節税しながらお金を生み出す資産を相続できます。
不動産は現金相続よりも税額控除を受けやすい特徴を持つため、資産規模に応じて有効活用するのが望ましいといえるでしょう。
引用元:国税庁|令和4年No.4124 相続した事業の用や居住の用の宅地等の価額の特例(小規模宅地等の特例)
相続税対策③:生前贈与をする
生前贈与とは、生存中に財産を無料で渡す行為です。
遺産相続する前に資産を減らすことで、相続時にかかる税金を抑えられます。
しかし、生存中に財産譲渡をおこなうと「贈与税」が発生するため、相続税よりも税金が多く発生するケースも。
贈与税は、1年間の贈与額から110万円を差し引いた額で決まり、110万円を超えると課税対象となります。
生前贈与を活用して総資産を減らしつつ、いかに贈与税を避けるかがポイントです。
相続税対策④:養子縁組を活用する
養子縁組を活用することで法定相続人(遺産を相続できる続柄)を増やし、相続税の基礎控除額を増加させられます。
養子縁組一人に付き600万円の控除額が発生するため、課税金額を抑えることが可能です。
しかし、養子縁組で法定相続人とみなされる人数には限りがあり、上限を超えるとカウントされません。
- 被相続人に実の子がいる場合→法定相続人は1人まで
- 被相続人に実の子がいない場合→法定相続人は2人まで
とはいえ、600〜1,200万円の節税効果が見込めるため、相続税対策として有効打になるといえるでしょう。
引用元:国税庁|令和4年No.4170 相続人の中に養子がいるとき
相続税対策⑤:アパート経営をする
アパート経営によって安定した収益の柱を用意し、定期的に利益が発生する不動産を譲渡するのもおすすめです。
不動産を譲渡することで減税措置を受けられるため、節税しながら生き続ける資産を相続できます。
賃貸アパートは収益性が高い一方で空き室リスクも高く、宣伝や改築などの初期費用が発生しやすいデメリットをもっています。
事前に安定した家賃収入を生み出す資産を用意することで、相続者への負担を掛けずに利益を生む資産譲渡が可能です。
【関連記事】アパート経営にかかる資金はいくら?諸費用の内訳や自己資金の目安を解説
相続税対策⑥:マンションを購入する
マンションは構造上、3階建て以上の高さや鉄骨造で作られることが多く、高層階と低層階に分かれることも珍しくありません。
ここでのポイントは3つです。
- 相続税は不動産の固定資産税評価額が適用される
- マンションの低層階と高層階で販売価格が異なる
- マンションの固定資産税評価額は、階層によって変動しない
つまり、マンションの高層階を購入することで、相続税を決める要素となる「固定資産税評価額」と購入価格の差額分だけ節税効果を受けられます。
収益性の高い不動産相続も重要ですが、販売価格差を活用した節税方法があることも覚えておきましょう。
【関連記事】マンション経営のメリット・デメリットや失敗しないポイントを解説
相続税対策⑦:暦年贈与で孫や子供に少しずつ財産を移す
暦年贈与とは、年間110万円までの贈与が非課税となる仕組みです。
また、贈与税は大きく2種類に分類されます。
- 特例贈与財産
- 一般贈与財産
年間110万年の贈与額を超えても、受贈者(贈与を受ける人)が20歳以上の子や孫の場合、特例が発生して税率が緩和されます。
生前贈与で親族に財産を移行すると、相続税に対して節税効果を生むことを覚えておきましょう。
引用元:国税庁|令和4年No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税)
相続税対策の正しい選択に迷っている方におすすめの本
相続税対策は種類が多く、資産額に応じて選択肢も増えるため、プロの税理士ですら四苦八苦する作業です。
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まとめ:相続税対策について
相続税対策によって数千万円の節税が可能となるケースも珍しくないため、資産と相談しながら準備を進めることが重要です。
- 生前贈与で総資産を分散する
- 不動産相続の特例を利用して相続税をカットする
- 相続税の基礎控除枠を有効活用する
相続税対策には不動産の購入を初めとする高額商品も存在するため、プロの意見を取り入れて慎重に考えるようにするのがおすすめです。
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