⑴『会長引退後』どんな会社にしたいか。
⑵どんな経営者になりたいか。⑶そのために今の自分は何をどうしていくべきか。この3つの質問をグループ会社で働く113人の幹部社員さんに私(会長)からお願いしてアンケートに答えていただきました。まずは皆さんが突然のアンケートにも関わらず真剣に答えてくれたことに感謝します。そして私が居なくなった後のことを真剣に考えてくれてありがとうございました。
たくさんの意見が出ましたが、1つ1つの意見が全て正しいことにびっくりしました。失礼なことを言いますが、もっと変な答えが出るのではないかと私は考えていたのです。私の言う変な答えとは、自分のことを中心に考えた答え。会社に対しての要求や不満や反対意見など。そしてお客様より会社のことを優先してしまう意見などです。それが全員、一人も例外なくお客様第一に考えてくれていて、もっともっとお客様やご家族に喜んでもらいたいの意見ばかりでした。
そして自分のことはさて置き、若い社員さん達が成長してくれることを強く望んでいました。働く仲間達にとっても働きやすい会社にしてほしいと真剣に願ってくれていたのです。ですからこのアンケートに私は感動してしまいました。こんなに社員さんが会社のことや、後輩のことや、お客様やご家族のことを考えてくれているなんて、本当にいい社員さんばかりでいい会社なんだと今更ながら再認識してしまいました。
私的にはなんとか会長は引退したけれども、会社が良くなってるねと言われたいのです。また私も努力して、そう言われるような事業の継承がしたいのです。私はいつも今のことに全力投球し過ぎていて、あまり先のことを考えたりしないものですから事業継承対策が遅れてしまいました。73歳のくせにまだ体も動くし若いつもりでいたのです。まあ元気なのはいいことですが、しかしちゃんと事業を引き継ぐことにやっと気が付きました。今全力でやっています。3年以内を目標に完全に引き継げるようにしたいと計画しています。さて上手く行くでしょうか。しかし今回の幹部アンケートを見て自信が10倍くらい大きくなりましたのでやれると確信しています。
⑵の『どんな経営者になりたいか』の質問の答えは一人一人全く違っていました。幹部社員113人は全て役職を持っていて、店長や館長や部長や課長なのですが、自分を部門経営者だと自覚している人は少ないと思いました。私と同じで今の目先の仕事に全力投球しているので、自分が既に部門経営者なのだという自覚がないみたいです。この点は早急に改善したいと思います。
⑶の『今の自分は何をどうしていくべきか』については全員正しい答えを持っていました。当然一人一人の職種と立場が違うので同じ答えは1つもありませんが、113人の各自一人一人のやるべきことは明確に気付いていました。あとはどれだけやれるかですが、必ずやってくれると私は直感で確信しました。大丈夫だと思います。
さて私もこの世を去る日が刻々と近づいていますが、まあこの社員さん達なら大丈夫でしょう。株式は私が一人で100%持っていますが、それは知らない人が会社に余計な口出しをさせないためです。会社を継承するこの113人の社員さん達に自由に経営してもらいたいのです。会社は株主のものではありません。会社は社員のものなのです。
私の人生の最後のところが平安であることを望みます。ゴールドエイジの入居者様と同じ気持ちなのです。