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1億円あれば何年暮らせる?生活費・世帯構造・利回り別でシミュレーション

1億円あれば何年暮らせる?生活費・世帯構造・利回り別でシミュレーション

資産が1億円以上ある人は、いわゆる「富裕層」と呼ばれています。
日本における富裕層の割合は非常に少なく、「1億円あれば生涯安泰」と考える方もいるでしょう。
しかし、現実に目を向けると資産1億円でも決して安心できるわけではなく、家庭の状況によっては十数年ほどで使い果たしてしまいます。

この記事では、1億円あれば何年暮らせるのかについて、生活費・世帯構造・利回り別に解説します。
資産1億円でより長く暮らせるようにするコツもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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資産が1億円以上ある人の割合

はじめに、日本で資産が1億円以上ある人の割合を紹介します。
2023年に野村総合研究所が発表した、日本における純金融資産保有額(※)ごとのデータは下表の通りです。
※預貯金や株式など、世帯で持つ金融資産の合計から負債を差し引いた金額

種類 世帯の純金融資産保有額 世帯数 割合 資産規模
超富裕層 5億円以上 11.8万 0.2% 135兆円
富裕層 1億円以上〜5億円未満 153.5万 2.8% 334兆円
準富裕層 5,000万円以上〜1億円未満 403.9万 7.3% 333兆円
アッパーマス層 3,000万円以上〜5,000万円未満 576.5万 10.3% 282兆円
マス層 3,000万円未満 4,424.7万 79.4% 711兆円

日本における資産が1億円以上ある人の割合は、超富裕層と富裕層を合計した3%です
超富裕層・富裕層は160万世帯を超えるため多く見えますが、実際は資産1億円未満の人が97%を占めています。

つまり、日本で資産が1億円を超えているのは、ごく一部に限られている状況です。
なお、60歳で貯金が1億円以上ある方の割合や、年代別におすすめ資産運用方法について知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

【関連記事】60歳で貯金が1億円以上ある方の割合|年代別おすすめ資産運用方法も解説

引用元:野村総合研究所|野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計

 

1億円あれば何年暮らせる?基本的な考え方

1億円あれば何年暮らせるのかについて、以下に挙げる2つをもとに基本的な考え方を紹介します。

  1. 単純計算での取り崩し期間
  2. 考慮すべき要素

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

単純計算での取り崩し期間

期間別における1億円の取り崩し可能額は、下表の通りです。

取り崩し期間 取り崩し可能額(月額)
10年 約83.3万円
15年 約55.6万円
20年 約41.7万円
25年 約33.3万円
30年 約27.8万円

取り崩し期間が10年であれば、月に約83.3万円を扱えるという結果となり、余裕を持った生活を送れるほどの金額です。
取り崩し期間30年の場合でも、取り崩し可能額は月額約27.8万円と、生活スタイルによっては十分な金額といえるでしょう。

ただし、運用益などを考慮しない、単純計算での取り崩し可能額である点には注意してください。

 

考慮すべき要素

1億円あれば何年暮らせるのかを計算するためには、以下に挙げる要素を考慮する必要があります。

  • 生活費
  • 公的年金の有無
  • 資産運用の有無・利回り など

例えば、一般的な平均生活費の2人以上世帯をもとに、単純計算した結果は以下の通りです。

1億円÷(生活費月30万円×12か月)=約27.8年

生活費月30万円の場合には約27. 8年暮らせる計算で、年金を踏まえると約7. 6年延長されます。
また、資産運用している場合にも利回りおよび年数次第では、暮らせる期間を大幅に延長可能です。
1億円あれば何年暮らせるのかを算出するには、収入および支出を踏まえ、より正確な結果を導き出しましょう。

なお、生活費・世帯構造・利回りごとにおける、条件別の詳細なシミュレーションは次項以降を参考にしてください。

 

【生活費別】1億円あれば何年暮らせる?

1億円あれば何年暮らせるのかについて、以下に挙げる5つの生活費別に解説します。

  1. 生活費が月15万円(年間180万円)の場合
  2. 生活費が月20万円(年間240万円)の場合
  3. 生活費が月30万円(年間360万円)の場合
  4. 生活費が月50万円(年間600万円)の場合
  5. 生活費が月70万円(年間840万円)の場合

前提条件としては40代を想定し、年金は厚生労働省の年金額改定情報(老齢基礎年金を含む標準的な厚生年金額)を参考に、20年間受給した場合のシミュレーション結果となります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

引用元:厚生労働省|令和 7年度の年金額の改定について

 

生活費が月15万円(年間180万円)の場合

月15万円の生活費で暮らす場合、生活水準は必要最低限となります。
年金ありのパターンは、以下の通りです。

{1億円+(年金月額11.5万円×12か月×20年=2,760万円)}÷生活費年間180万円=約70.9.年

年金なしのパターンは、以下の通りです。

1億円÷生活費年間180万円=約55.6年

生活費が月15万円であれば、年金あり・なしの双方において、1億円の資産で老後まで過ごせるという計算結果となっています。
ただし、倹約は必須であり、娯楽にお金を費やす余裕はほとんどない状況です。
また、病気による治療や老人ホームに費用がかかる可能性もあるため、年金なしのパターンでは不安も残ります。

 

生活費が月20万円(年間240万円)の場合

続いて、生活費が月20万円の場合の、シミュレーション結果を紹介します。
年金ありのパターンは、以下の通りです。

{1億円+(年金月額11.5万円×12か月×20年=2,760万円)}÷生活費年間240万円=約53.2年

年金なしのパターンは、以下の通りです。

1億円÷生活費年間240万円=約41.7年

結果として、年金があれば老後もある程度暮らせますが、年金なしの場合には少し厳しい状況となっています。
若干、娯楽にお金を費やす余裕も生まれますが、やはり倹約は欠かせないレベルといえるでしょう。

 

生活費が月30万円(年間360万円)の場合

生活費が月30万円というのは、2人以上の世帯において一般的な水準となります。
年金ありのパターンをシミュレーションした結果は、以下の通りです。

{1億円+(年金月額11.5万円×12か月×20年=2,760万円)}÷生活費年間360万円=約35.4年

年金なしのパターンは、以下の通りです。

1億円÷生活費年間360万円=約27.8年

年金なしであれば60〜70代までの生活費しかまかなえず、年金ありのパターンでも老後の生活は難しいという結果となりました。
娯楽を楽しみつつ倹約にも励むのが望ましいですが、あわせて給与所得や資産運用などの収入も必要になるでしょう。

 

生活費が月50万円(年間600万円)の場合

続いて、日々の暮らしに余裕が生まれる生活費月50万円の場合における、シミュレーション結果を紹介します。
年金ありのパターンは、以下の通りです。

{1億円+(年金月額11.5万円×12か月×20年=2,760万円)}÷生活費年間600万円=約21.3年

年金なしのパターンは、以下の通りです。

1億円÷生活費年間600万円=約16.7年

年金ありでも21.3年ほどしか資産を保てず、年金なしの場合にはおよそ16.7年で1億円を使い果たしてしまうという結果となっています。
月50万円もあれば生活自体に不便することはありませんが、当然、資産を消費するスピードも早くなるものです。
給与や資産運用といった、収入源があるのを前提とした暮らし方であるといえるでしょう。

 

生活費が月70万円(年間840万円)の場合

生活費が月70万円の場合は、贅沢な暮らしを送れるほどのレベルになります。
年金ありのパターンをシミュレーションした結果は、以下の通りです。

{1億円+(年金月額11.5万円×12か月×20年=2,760万円)}÷生活費年間840万円=約15.2年

年金なしのパターンは、以下の通りです。

1億円÷生活費年間840万円=約11.9年

年金ありと想定しても65歳で受給するまでに1億円を使い切ってしまい、年金なしではわずか11.9年ほどで資産が尽きる計算結果です。
月70万円の生活費を維持するためには、給与や資産運用によるそれなりの収入は必須といえるでしょう。

なお、弊社ゴールドトラストでは、生活費月70万円を継続するために必要なノウハウを「100億円資産形成倶楽部」にて提供しています。
1億円はもちろん、100億円もの資産を目指したいという方は、ぜひ1度弊社までお問い合わせください。

 

【世帯構造別】1億円あれば何年暮らせる?

ここでは、1億円あれば何年暮らせるのかについて、以下に挙げる3つの世帯構造別に解説します。

  1. 独身の場合
  2. 夫婦(子なし)の場合
  3. 夫婦(子あり)の場合

前提条件としては40代を想定し、年金を20年間受給した場合のシミュレーション結果となります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

独身の場合

はじめに、独身の場合における、シミュレーション結果を紹介します。
総務省統計局が集計した2024年のデータを参考に、独身世帯の支出は月17万円(年間204万円)として計算しています。
独身の場合に、1億円あれば何年暮らせるのかを、年金ありとして算出した結果は以下の通りです。

{1億円+(年金月額11.5万円×12か月×20年=2,760万円)}÷生活費年間204万円=約62.5年

年金なしのパターンは、以下の通りです。

1億円÷生活費年間204万円=約49年

年金ありの場合には、1億円である程度余裕を持って暮らせますが、年金がないと心もとない金額です。
独身で1億円があったとしても、必ずしも老後まで過ごせるわけではないといえるでしょう。

引用元:総務省統計局|家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2024年(令和6年)平均結果の概要

 

夫婦(子なし)の場合

続いて、夫婦(子なし)の場合のシミュレーション結果を紹介します。
厚生労働省の年金額改定情報を参考に年金を月額23万円、生活費を2人以上の世帯において一般的な30万円として試算した結果は、以下の通りです。

{1億円+(年金月額23万円×12か月×20年=5,520万円)}÷生活費年間360万円=約43.1年

年金なしのパターンは、以下の通りです。

1億円÷生活費年間360万円=約27.8年

年金あり・なしのどちらにおいても1億円では老後までの資金とはならず、プラスアルファの収入が必要です。
夫婦世帯では独身の場合と比べて年金受給額が増加することもあり、年金の有無による差がより顕著になるといえるでしょう。

 

夫婦(子あり)の場合

夫婦(子あり)の場合について、子ども1人〜3人で、それぞれ教育費等も考慮したシミュレーション結果を紹介します。
教育費等は、子ども1人あたり2,000万円と仮定して計算しています。
子ども1人で年金あり・なしそれぞれのパターンは、以下の通りです。

{1億円+(年金月額23万円×12か月×20年=5,520万円)−教育費等2,000万円}÷生活費年間360万円=約37.6年

 

(1億円−教育費等2,000万円)÷生活費年間360万円=約22.2年

子ども2人・3人も同様に計算していくと、1億円で何年暮らせるかは下表のように算出できます。

子ども1人 子ども2人 子ども3人
年金あり 約37.6年 約32年 約26.4年
年金なし 約22.2年 約16.7年 約11.1年

子どもが1人増えるにつれて、1億円を消費するまでの期間が約5年短くなっているのが見てとれます。
子どもがいる場合には人数にかかわらず、1億円の資産だけでは足りないといえるでしょう。

 

【利回り別】1億円あれば何年暮らせる?

続いては、1億円あれば何年暮らせるのかについて、以下に挙げる3つの利回り別に解説します。

  1. 利回り3%の場合
  2. 利回り5%の場合
  3. 利回り7%の場合

前提条件として運用における元本は1億円で計算し、運用益が発生した場合に暮らせる期間が何年延びるのかを紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

資産1億円の利息生活を実現するのにおすすめの運用方法や、注意点・コツについて知りたい方は、下記の記事もぜひご参照ください。

【関連記事】資産1億円の利息生活を叶える運用方法5選|安全に続けるコツも解説

 

利回り3%の場合

利回り3%の場合におけるシミュレーション結果は、下表の通りです。

運用益 生活費月50万円の場合に延びる期間 夫婦の場合に延びる期間
1年後 300万円 約5か月 約8か月
5年後 1,500万円 約2.5年 約4.2年
10年後 3,000万円 約5年 約8.3年
20年後 6,000万円 約10年 約16.7年

1年間の運用では数か月程度しか暮らせる期間は延びませんが、10年継続した場合には5〜8年ほど延長されることが分かります。
利回り3%であっても、長期的に見れば大きな運用効果が期待できるでしょう。

 

利回り5%の場合

利回り5%の場合におけるシミュレーション結果は、下表の通りです。

運用益 生活費月50万円の場合に延びる期間 夫婦の場合に延びる期間
1年後 500万円 約8か月 約1.4年
5年後 2,500万円 約4.2年 約6.9年
10年後 5,000万円 約8.3年 約13.9年
20年後 1億円 約16.7年 約27.8年

利回り5%の場合には3%のときと同様に、短い運用期間では小さな利益ですが、長期視点では大きな運用益となっています。
利回り5%の運用を20年実現できれば、さらに1億円を手にすることとなり、運用効果は絶大といえるでしょう。

 

利回り7%の場合

利回り7%の場合におけるシミュレーション結果は、下表の通りです。

運用益 生活費月50万円の場合に延びる期間 夫婦の場合に延びる期間
1年後 700万円 約1.2年 約1.9年
5年後 3,500万円 約5.8年 約9.7年
10年後 7,000万円 約11.7年 約19.4年
20年後 1億4,000万円 約23.3年 約38.9年

利回り7%では運用1年につき、年間の生活費をまかなえるほどの収益が見込めます。
利回り7%を実現するハードルは高いといえますが、達成できれば老後まで安心して過ごせるでしょう。

なお、弊社ゴールドトラストでは、新刊「あなたも実現できる 100億円資産形成メソッド」をLINEの友だち追加をしていただいた方にプレゼントしております。
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不動産投資における利回りの平均や理想となる数値について知りたい方は、下記の記事もあわせてチェックしましょう。

【関連記事】不動産投資の利回りとは?平均や理想の数値・最低ラインを解説|計算方法も

 

資産1億円でより長く暮らせるようにするコツ

資産1億円でより長く暮らせるようにするコツは、以下の通りです。

  • 資産運用を始める
  • 生活費を見直す
  • 年金を繰り下げて受給する
  • 労働収入を得る など

インフレや長寿リスクを考慮すると、資産を取り崩すのではなく「資産寿命」を延ばす戦略が重要です。
前述したように資産運用で着実に利益を獲得できれば、資産の寿命を延ばせます。
毎月の固定費を見直せば支出を抑えられ、年金の受け取りを繰り下げれば受給額を増額させることも可能です。

労働収入や資産運用などの状況次第では、サイドFIREという選択肢も視野に入ります。

 

1億円以上の資産形成で老後の生活に対する不安を減らしたい方は

1億円以上の資産形成で老後の生活に対する不安を減らすためには、資産の寿命を延ばすのがポイントです。

資産を増やすだけではなく守るという観点からすると、特に不動産投資との相性が良いといえます。
安定した賃貸収入に加え、多額の節税効果を見込めるためです。
1億円の資産をもとに運用を始めたい場合には、不動産投資を選択肢の1つとして検討しましょう。

なお、弊社ゴールドトラストの提供する「賃貸マンションアパート(一棟買い):トチプラス」では、不動産投資における全般的なサポートを行っています。
不動産投資をはじめとする資産形成に関するセミナーも開催しているので、「セミナー情報一覧」をご覧のうえお気軽にご相談ください。

 

まとめ:1億円で何年暮らせるかは生活水準や運用益などによる

1億円で何年暮らせるかは生活水準や運用益などにより異なり、場合によっては老後まで過ごせます。
ただし、老後まで安心して暮らすためには、支出の抑制や着実な資産運用が重要です。
収入と支出をもとに生涯で必要となる金額を算出し、将来に向けた出費の見直しおよび資産運用を検討してください。

「将来のために資産形成したい」と考えている方は、オンラインセミナーもあわせてチェックしましょう!

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この記事の監修者

西尾 陽平
西尾 陽平
役職
土地活用事業部 執行役員
保有資格
資産形成シニアコンサルタント、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

大学卒業後同社へ入社し、地主さんの土地活用という資産形成や節税を実践で学び、現在は土地のない方へ、土地から紹介し不動産の資産形成の一助を行っている。実践の中で身に付いた視点で、分かりやすく皆様に不動産投資のあれこれをお伝えしています。