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【一覧表】サイドFIREの達成にはいくら必要?資産形成のポイントも解説

【一覧表】サイドFIREの達成にはいくら必要?資産形成のポイントも解説

日本では定年が延長され、長く働ける環境が整いつつありますが、働き方の多様性も広がっています。
その中で1つの選択肢として注目されているのが、労働しながら資産運用して生活するサイドFIREです。
しかし、サイドFIREに関心はあるものの、「現在の生活水準で達成するには、いくら必要になるか分からない」という方もいるでしょう。

この記事では、サイドFIREの達成にはいくら必要なのか、生活費別・世帯構造別で解説します。
資産形成のポイントもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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サイドFIREとは

サイドFIREの基礎知識として、以下の2点を解説します。

  1. 基本的な考え方
  2. ファットFIRE(フルFIRE)との違い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

基本的な考え方

サイドFIREとは、労働収入と投資収入の双方を組み合わせて生活することです。
資産運用による収入を得ながら、自分のペースで働きながら過ごします。
投資収入は市場に左右されるため、不安定な側面もありますが、労働収入の存在により安定化を目指すことが可能です。

労働収入と投資収入のバランスは人それぞれで、保有する資産額や個人の価値観などによって異なります。
例えば、労働時間をできる限り減らしたい場合には、投資収入の割合を増やし、より多くの資産を保有する必要があります。
理想と現実を踏まえたうえで、労働収入と投資収入の最適なバランスを見極めることが重要です。

また、サイドFIREが向いている人の特徴は以下の通りです。

  • 仕事を続けながらプライベートな時間も充実させたい方
  • 安定した収入がある人
  • 計画性を持っている人

サイドFIREは、「自由な時間は欲しいが、仕事も続けたい」という方に向いています。
ただし、実現のためにはある程度の資産・収入が必要となり、計画的なお金の管理がポイントになるといえるでしょう。

 

ファットFIRE(フルFIRE)との違い

サイドFIREとファットFIREでは、労働収入の有無という違いがあります。
サイドFIREは働きながら投資収入を得る一方、ファットFIREでは労働しないため、資産運用のみが収入源です。

ファットFIREを達成するには、労働収入がなくても生活できるよう資金を蓄え、資産運用を行う必要があります。
実現のハードルは高くなりますが、労働に費やしていた時間も自由に使うことができ、より充実した生活を送れるのがポイントです。

一方、サイドFIREはファットFIREと比べるとプライベートに利用できる時間は少なくなりますが、達成に必要な資金を抑えられます。
仕事を続けることで、社会とのつながりを保てる点もメリットの1つです。

どのようなライフスタイルを目指すのかや資産面を考慮し、サイドFIREとファットFIREを選択しましょう。

 

サイドFIREの達成にはいくら必要か?鍵となる「4%ルール」とは

「4%ルール」とは、資産を減らすことなく運用できる目安を表す言葉です。
サイドFIREの達成には資産運用が鍵となるため、4%ルールの考え方が参考になります。

具体的には、年間に必要な生活費の25倍にあたる資産があれば、年率4%で運用すると目減りすることはないという理論です。
1年間の労働収入が多ければ多いほど、目標となる資産額は少なくなります。

ただし、アメリカにおける過去のデータに基づいた理論であり、必ずしもその通りになるとは限らないため注意が必要です。
実際、日本では物価の上昇が続いており、これまでと同じ状況ではありません。
また、正確には生活費だけでなく税金なども考慮する必要があるため、あくまで参考程度にとどめておきましょう。

 

サイドFIREの達成にはいくら必要?計算方法をチェック

サイドFIREの達成にいくら必要かは、以下に挙げる3ステップで算出します。

  1. 生活費の把握
  2. 労働収入の算出
  3. 目標資産額の計算

まずは生活費および労働収入を明確にし、上述の「4%ルール」に基づき目標資産額を計算します。
目標資産額の算出方法を計算式にすると、以下の通りです。

(1年間に必要な生活費 - 1年間の労働収入) × 25 = 目標資産額

一例として、2人以上世帯の一般的な月の平均生活費30万243円、労働収入10万円ではいくら必要になるかを紹介します。
計算式に当てはめ、算出した結果は以下の通りです。

{(30万243円 × 12)- (10万円 × 12)} × 25 = 6,007万2,900円

サイドFIREを達成する目安となる資産額は、6,007万2,900円という結果になりました。
生活費と労働収入の金額次第では目標資産額が大きく異なるため、ご自身のケースに当てはめて計算してみましょう。

引用元:総務省統計局|家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2024年(令和6年)平均結果の概要

 

【生活費別】サイドFIREの達成にいくら必要か

ここでは、サイドFIREの達成にいくら必要かについて、以下に挙げる5つの生活費別に解説します。

  1. 生活費が月20万円(年間240万円)の場合
  2. 生活費が月30万円(年間360万円)の場合
  3. 生活費が月40万円(年間480万円)の場合
  4. 生活費が月50万円(年間600万円)の場合
  5. 生活費が月70万円(年間840万円)の場合

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

生活費が月20万円(年間240万円)の場合

生活費が月20万円(年間240万円)の場合における、目標資産額は下表の通りです。

ひと月あたりの労働収入 年間の労働収入 目標資産額
5万円 60万円 4,500万円
10万円 120万円 3,000万円
15万円 180万円 1,500万円

サイドFIREを達成するためのハードルは最も低く、労働収入が月15万円であれば目標資産額は1,500万円です。
ただし、月20万円の生活費は、必要最低限の生活水準を維持できるレベルになります。
家賃や食費などの生活に必須となる支出だけでもある程度はかかるため、自由に使えるお金はやや少なめです。

そのため、倹約意識が高く、娯楽などにかける費用を抑えられる方であれば、サイドFIREを十分に実現できます。
しかし、急な病気や怪我で医療費がかかるなど、突発的な支出が発生する可能性もある点には注意しましょう。

 

生活費が月30万円(年間360万円)の場合

生活費が月30万円(年間3600万円)の場合における、目標資産額は下表の通りです。

ひと月あたりの労働収入 年間の労働収入 目標資産額
5万円 60万円 7,500万円
10万円 120万円 6,000万円
15万円 180万円 4,500万円

生活費が月30万円というのは最も平均に近いパターンで、目標資産額は4,500万円〜7,500万円と現実的なラインです。
一人暮らしであれば、ある程度の余裕を持って生活できる水準になります。
娯楽に費やせる一定の金額を確保でき、健康管理への自己投資など、より充実した生活を実現可能です。

 

生活費が月40万円(年間480万円)の場合

生活費が月40万円(年間480万円)の場合における、目標資産額は下表の通りです。

ひと月あたりの労働収入 年間の労働収入 目標資産額
5万円 60万円 1億500万円
10万円 120万円 9,000万円
15万円 180万円 7,500万円

生活費が月40万円の場合には夫婦2人世帯でも余裕が生まれ、一人暮らしであればゆとりを持って生活できる水準です。
普段の生活を充実させることはもちろん、月1回の国内旅行や年1回の海外旅行も視野に入ります。

目標資産額は1億円近くとなりますが、月15万円の労働収入が見込めると7,500万円でもサイドFIREを達成可能です。
定期的な旅行などを理想とするのであれば、1億円ほどを目標資産額に設定しましょう。

 

生活費が月50万円(年間600万円)の場合

生活費が月50万円(年間600万円)の場合における、目標資産額は下表の通りです。

ひと月あたりの労働収入 年間の労働収入 目標資産額
5万円 60万円 1億3,500万円
10万円 120万円 1億2,000万円
15万円 180万円 1億500万円

生活費が月50万円では、夫婦2人世帯の場合でも自由度が高く、快適に暮らせる水準です。
目標資産額が1億円以上とハードルは上がりますが、その分、生活の質を高められます。

定期的な国内・海外旅行をはじめ、日常的にレストランで外食することも実現可能です。
医療費や介護費といった支出にも備えられ、老後を見越しても安心して生活できるでしょう。

 

生活費が月70万円(年間840万円)の場合

生活費が月70万円(年間840万円)の場合における、目標資産額は下表の通りです。

ひと月あたりの労働収入 年間の労働収入 目標資産額
5万円 60万円 1億9,500万円
10万円 120万円 1億8,500万円
15万円 180万円 1億6,500万円

生活費が月70万円の場合には、2億円に近い資産額が目標です。
生活においては経済的な制約がほとんどなく、自由に暮らしていける水準になります。

日常生活から娯楽まで不自由することはなく、プライベートな時間を有意義に利用可能です。
医療や介護においても質の高いサービスを受けられ、将来の不安もなく過ごせるでしょう。

 

【世帯構造別】サイドFIREの達成にいくら必要か

続いて、サイドFIREの達成にいくら必要かについて、以下に挙げる3つの世帯構造別に解説します。

  1. 独身の場合
  2. 夫婦(子なし)の場合
  3. 夫婦(子あり)の場合

なお、弊社ゴールドトラストでは、高税率の日本においても資産を築くためのノウハウを「100億円資産形成倶楽部」にて共有しています。
サイドFIREの達成を目指し、資産形成を進めたい方は、ぜひ弊社までご相談ください。

 

 独身の場合

独身の場合は生活費を抑えられるため、サイドFIRE達成のハードルが比較的低くなります。
生活費が月20万円と想定すると、目標資産額の目安は1,500万円〜4,500万円ほどです。

また、ライフスタイルに大きな変化がなければ支出の見通しは立てやすく、計画的にサイドFIREを目指せます。
サイドFIREの達成に向け、着実に資産を築き上げましょう。

 

夫婦(子なし)の場合

夫婦(子なし)の場合には2人分の生活費が必要になるため、独身と比べると目標資産額も高くなります。
生活費を平均である月30万円と想定すると、目標資産額の目安は4,500万円〜7,500万円ほどです。

しかし、共働きであれば収入の増加も見込めるため、場合によってはサイドFIREの早期実現も目指せます。
また、達成後も共働きを続け、安定した労働収入が見込めるのであれば、目標とする資産額を抑えることもできます。

夫婦(子なし)の場合には、お互いの将来的な働き方を踏まえ、サイドFIREに向けた計画を立てましょう。

 

夫婦(子あり)の場合

夫婦(子あり)の場合には、生活費に加え、教育費を考慮する必要があります。
大学まで進学するのかや、国公立・私立のどちらを選択するのかなどにより、金額は大きく変動するため、余裕を持った資産形成が重要です。

生活費を月35万円、子供1人の教育費を2,000万円と想定すると、目標資産額の目安は8,000万円〜1億1,000万円ほどです。
子どもの人数次第では教育費がさらに必要となるため、ハードルは一段と高くなります。

夫婦(子あり)の場合にサイドFIREを達成するには、教育費を踏まえた資産形成を計画しましょう。

 

サイドFIREを達成するための資産形成術

サイドFIREを達成するための資産形成術は、以下に挙げる3つです。

  1. 無駄な支出がないか見直す
  2. 資産運用を始める
  3. 資産収入を増やす

なお、弊社ゴールドトラストでは、新刊「あなたも実現できる 100億円資産形成メソッド」をLINEの友だち追加をしていただいた方にプレゼントしております。
こちらからご登録のうえ、ご送付先をお送りください。

 

資産形成術①:無駄な支出がないか見直す

資産形成を目指すためには、収入だけでなく支出にも目を向けるのが重要です。
いくら収入を増やしたとしても、その分を出費していては資産を形成できません。

無駄な支出がないかを見直すことで、着実に貯蓄率の増加を実現します。
見直すべき支出の例は、以下の通りです。

  • 家賃
  • 通信費
  • 保険料 など

毎月の固定費は積み重なると大きな差となるため、まず見直すべき支出です。
ただし、貯蓄だけでは、効率的にお金を増やせません。
次項では、貯蓄をさらに増やすための運用方法について紹介するので、あわせてチェックしましょう。

 

資産形成術②:資産運用を始める

効率的な資産形成を実現するには、貯蓄を活用した資産運用が有効です。
主な資産運用方法には、以下の4つが挙げられます。

  1. 投資信託
  2. 新NISA
  3. iDeCo
  4. ロボアドバイザー

少額からでも始めることができ、運用にあたって時間や手間をかける必要もありません。
特に、新NISAやiDeCoを有効活用できれば、節税にも効果を発揮します。
資産運用の詳しい方法や注意点について知りたい方は、下記の記事もぜひご覧ください。

【関連記事】ほったらかしでお金を増やすおすすめの方法5選!よくある失敗と回避法も

 

資産形成術③:資産収入を増やす

労働収入だけでなく資産収入を増やすことも、資産形成におけるポイントです。
安定した資産収入を得ることができれば、サイドFIREの達成も近づきます。
資産収入を増やす主な方法は、以下の通りです。

  • 不動産投資
  • 高配当株投資
  • 債券の利子 など

いずれの方法も定期的な収入源となるため、着実に資産形成を目指せます。
特に不動産投資は、家賃収入によって安定した利益を得られる、おすすめの資産形成術です。
不動産投資における利回りの平均相場を知りたい方は、下記の記事もご参照ください。

【関連記事】不動産投資の利回りとは?平均や理想の数値・最低ラインを解説|計算方法も

 

サイドFIRE後も安定かつ快適な生活を続けたい方は

サイドFIREは、労働収入と投資収入を組み合わせたライフスタイルのため、ファットFIREと比べると目標資産額を抑えられます。
しかし、突発的な出費や収入状況が急変する可能性もあるため、目標資産額を達成した後も安泰というわけではありません。
そのため、サイドFIRE後も安心して暮らすには、継続した資産形成が重要です。

弊社ゴールドトラスト株式会社では、実際に100億円の資産を築いた経験に基づくノウハウを「100億円資産形成俱楽部」にてお伝えしております。
サイドFIRE後も安定かつ快適な生活を続けたい方は、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。

 

まとめ:サイドFIREは生活水準と労働収入によっていくら必要か変わってくる

サイドFIREの達成は、生活水準と労働収入によっていくら必要かが変わります。
世帯構成によっても目標となる資産額は大きく異なるため、現状と将来設計を踏まえた計画が重要です。

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この記事の監修者

西尾 陽平
西尾 陽平
役職
土地活用事業部 執行役員
保有資格
資産形成シニアコンサルタント、2級ファイナンシャル・プランニング技能士

大学卒業後同社へ入社し、地主さんの土地活用という資産形成や節税を実践で学び、現在は土地のない方へ、土地から紹介し不動産の資産形成の一助を行っている。実践の中で身に付いた視点で、分かりやすく皆様に不動産投資のあれこれをお伝えしています。