
無子・多死・超高齢・人口激減国家の『日本』【会長のひとりごと】【久保川議道】
さて日本はどうなるのでしょうか...。そしてこの日本で、私達と私達の子供や孫はどう生きていけばいいのでしょうか...。
暗い重い話の前に明るい話を1つ。2007年に生まれた今の小学5・6年生の半数が『107歳』まで生きるという説が出ました。アメリカ・カナダ・イタリア・フランスで生まれた子供の50%は少なくても『104歳』まで生きる見通しだそうです。
これは人口学者達の推計結果として『ライフシフト100年時代の人生戦略』の本の中で紹介されたのですが、もうびっくりですよね。今現在でも100歳以上は『7万人』。2031年には『20万人』、2050年には『50万人』ですから。十分に可能性があります。『人生100年時代』は当たり前だとお考えください。そして個人と日本国はどう生きればいいのか...、そのヒントにしていただきたいと思います。
さて、暗い話を4つ申し上げます。①『無子化』です。少子化の前にこの無子化が大問題なのです。その理由は夫婦で子供を生まない少子化より、結婚しない単身男性の未婚率3割、女性の未婚率2割はほとんどが『無子』ですね。そして結婚しても無子夫婦が1割。ですから『生涯無子率』男4割、女3割となってしまいます。そしてこの結婚しない男女が高齢化しますから、2040年には男性21%、女性25%が『独居老人』となり孤独死、孤立死の増加です。さてどうすればいいのでしょうね...。
②次に『多死社会』です。私が生まれた1951年は88%が自宅でのお亡くなり。12%が病院でのお亡くなりでした。今は13%が自宅で、87%が病院や施設となっています。しかしもう病院の病床数が減っていて逆にお亡くなりの数が今の130万人から、2025年には152万人になります。2040年の死亡数は166万人の過去最高となりますから、自宅でのお亡くなりを含めて施設の数が40万人分も不足するのです。多死化で死ぬ場所もなくなるのが日本の現状なのです。さてどうすればいいのでしょうね...。
③『超高齢社会』の日本は、2018年は医療(39.2兆円)介護(10.7兆円)合計で『49.9兆円』の社会保障給付費です。それが2040年には医療(68.3兆円)介護(24.6兆円)合計で『92.9兆円』ですね。一人当たり月額保険料も13,300円から、17,200円に負担が増える見通しです。今、高齢者は3,557万人。高齢化率28.1%。2040年には35.3%で全国民(子供も含む)の3人に1人が高齢者だなんていう国が、そもそも国家として成り立つのかと、世界中から注目されているのです。さてどうすればいいのでしょうかね...。
④『人口減少』もうお手上げです。日本の人口は2010年のピークで1億2,806万人。それが2050年には9,708万人(終戦の1945年の人口7,199万人)2100年には高位推計6,485万人、中位推計4,959万人、低位推計3,795万人。まあ約5,000万人口となるのですね(明治維新1868年3,330万人口)(江戸幕府成立1603年は1,227万人口)まあだいたい明治維新の時の人口になってしまうということです。日本の人口が3分の1になるのです。さあどうすればいいのでしょうね...。
で、私は無理矢理に答えを出すしかありませんね...。①75歳まで働きましょう②年金は76歳からですね③15歳までの子供達を全国民(高齢者含む)で支えましょう④第3子出産には1,000万円の補助金は当たり前です⑤そして16歳以上の全国民が税金を払いましょう(均一20%で今の税収の2倍になります)(今は全労働者の3分の2が税金を払っていませんからね)(消費税は不要です)⑥今は第2の産業革命です。それはビックデータ・AI革命です。もうレジ係も、タクシー運転手も事務員も要らないのですから、外国人労働者も不要ですね。
『5,000万人口』でも立派に生き残れる日本になればいいじゃないですか...。私はそう考えています。
※この「会長のひとりごと」は、わくわく夢ニュース2018年11月号に掲載されたものです。
当時と状況が異なる場合がございます。ご了承ください。
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